1999年〜2005年の著作・制作物

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※本学教職員の所属・職位は発行当時のものです。

『第二言語学習と個別性 -ことばを学ぶ 一人ひとりを理解する-』春風社(2005年)

林 さと子(本学英文学科教授)著

本書では、第二言語学習の「個別性」に焦点をあて、学習・習得のプロセスが一人ひとりどのように異なるのか、それはなぜなのかといったことを、事例についての教師の「おしゃべり」と第二言語習得研究の成果をもとに探っています。  世界的に人の移動がさかんになり、母語以外のことばを学ぶ人が増えて、学習者の多様性が話題になってきました。日本で日本語を学ぶ人は、留学生をはじめ、ビジネス関係者、技術研修生、中国からの帰国者、日本の小・中・高・大学生以外に、ビジネス、国際機関、医療福祉関係者のほか、警察官、旅行者など実に多様です。さらに、たとえば、留学生というグループの一人ひとりを見てみると、育った文化や社会、動機・目的、年齢など、また一人ひとり異なっています。  言語教育や教員養成の場で、また、学ぶ人々自身が、一人ひとりの学習を理解する一助となることを願っています。 
 
(春風社 1,600円+税)

『アメリカ文学に見る女性と仕事 ハウスキーパーからワーキングガールまで』彩流社(2005年)

野口 啓子(本学英文学科教授)著

本書は19世紀ヴィクトリア朝時代から世紀転換期にいたるアメリカの女性作家をとりあげ、「女性と仕事」をテーマに、アメリカ文学のヒロイン像を再考しようとしたものである。アメリカ文学のヒロイン像については、すでに幅広い研究がなされ、大きな成果がもたらされているが、その多くは、女性を家父長との対立構造においてとらえ、父権制の犠牲者としてネガティヴに位置づけているように思われる。ヴィクトリア朝の女性は、「女らしさ」の神話を押しつけられ、「家庭の天使」として私的領域に閉じ込められ、自己犠牲を強いられるという図式である。しかし、彼女たちはただ単に受動的に家庭に「幽閉」されていたのだろうか。本書は、個々の作品の背景となる時代性、地域性、階級、人種、ジェンダーなどがもたらす制約に留意しつつも、その限られた世界でいかに女性(ヒロイン)たちが格闘し、働き、生産し、創造的な生を生きようとしたか、検証しようとする試みである。(著者談) 

(彩流社 2,500円+税)

『イギリスの社会とデザイン モリスとモダニズムの政治学』彩流社(2005年)

菅 靖子(本学英文学科助教授)著

趣味の統制機関としての博物館、デザイン教育・振興機関、さまざまなデザイン改革運動の展開、製造業界や政府の対応、雑誌や広告デザインにみる消費文化などの検証を通して、19世紀から20世紀にかけてのイギリスのデザイン文化の歴史的考察を行ったものである。(著者談)

(彩流社 4,700円+税)

『津田梅子とアナ・C・ハーツホン 二組の父娘の物語』双文社出版(2005年)

亀田 帛子(本学国際関係学科教授)著

津田梅子の名はともかく、アナ・C・ハーツホンと聞いて、その人がどのような人であったかを知っている人が一体どれほどいるであろうか?
一冊の医学書を機縁に結ばれた津田仙とヘンリー・ハーツホンとの絆が、その娘たち津田梅子とアナ・C・ハーツホンを強く結びつけ、二人は協力して日本の女子高等教育のために邁進することになる。アナは梅子の塾創立二年目の一九〇二年に来日し、戦争のために一九四〇年に帰米するまでの間、全くの無報酬で塾と塾の娘たちのためにその身を捧げた。津田塾大学本館の建設も彼女のアメリカでの募金活動に負うところが大きい。本館がハーツホン・ホールと呼ばれる所以である。
アナは高齢のために戦後日本の土を踏むこともなく、晩年をアメリカで過ごしたために脚光を浴びることもなく一九五七年に静かに逝った。そのアナに光を当て、アナの功績をできるだけ書き留めることを願って書いたのがこの書である。

(双文社出版 2,800円+税)

『回想の浅川兄弟』草風館(2005年)

高崎 宗司(本学国際関係学科教授)編

最近になって一躍注目されているのが韓流スターなら、一世紀前から地味に注目され続けているのが朝鮮陶磁器である。後者の仕掛け人が柳宗悦と浅川伯教・巧の兄弟だった。彼らが単に朝鮮陶磁器を愛蔵しただけの人であったとしたら、取り上げる必要はない。彼等は陶磁器を制作した朝鮮民族に愛情と敬意をもって、朝鮮陶磁器の美と歴史を研究し、水準の高い著書を残した。柳宗悦と浅川巧は、韓国の高校生が使用する『韓国近現代史』の教科書に一頁を費やして紹介されている。また日本でも、浅川巧の本や論文を編集した『朝鮮民芸論集』は岩波文庫に収録されることで、古典としての地位を確立している


(草風館 3,800円+税)

『韓洪九の韓国現代史II-負の歴史から何を学ぶのか』平凡社(2005年)

高崎 宗司(本学国際関係学科教授)監訳

本書は、著者が出会ったいろいろな事件を素材に、その歴史的背景を説明し、分析したものである。概説書ではないし、専門書とも言いにくい。そのかわりに、読みやすくて面白く、考えさせる。忙しいうえに、本代が乏しい読者は図書館か本屋で、第一巻の序「歴史を見る自分の目を」だけでも読んでほしい。歴史は人によって違って見えることを映画「羅生門」を例に書いたものである。しかし、著者は相対主義者ではない。翻訳を依頼されたとき、津田塾大学出身者にも手伝ってもらおうと思った。今は東京大学の大学院で研究者への道を歩んでいる松田春香さんと永原歩さん、そして、文筆を業としている馬場和子さんたちが読みやすい翻訳をしてくれた。 


(平凡社 2,400円+税)

『帰国運動とは何だったのか-封印された日朝関係史』平凡社(2005年)

高崎 宗司(本学国際関係学科教授)訳

読者は「帰国運動」という言葉を御存知だろうか。一九五八年に始まった在日朝鮮人の北朝鮮への帰国運動のことである。それによって八四年までに九万人あまりの在日朝鮮人とその日本人家族が希望に満ちて北朝鮮に帰った。この運動について書かれたものは必ずしも少なくないが、研究書としてまとめられたものはなかった。主要な問題は、在日朝鮮人がなぜ、北朝鮮に行ったのかということである。当時の在日朝鮮人は貧しく、差別されていた。北朝鮮は発展しているように思われた。日本政府は「やっかい払い」ができると積極的に帰国を支援した。当時の北朝鮮の政治経済的状況などについて、韓国からの留学生・朴正鎮さんが力作を書いてくれた。 

(平凡社 3,400円+税)

アメリカ大統領と戦争』岩波書店(2005年)

藤田 文子(本学英文学科教授)訳

著者は、2度のピューリッツァ賞受賞者、ケネディ政権の補佐官、さらにリベラル派の論客として人々の尊敬を集める著名なアメリカの歴史家である。本書は、ブッシュ政権の外交ならびに現代のアメリカ政治を230年に渡るアメリカ史の脈絡の中に位置づけながら解説し、その問題点を浮き彫りにする。歴史から謙虚に学ぶことを説く本書からは、21世紀を戦争の世紀にしたくないと願う著者の熱い思いが伝わってくる。 

(岩波書店 1,800円+税)

『なぜあの人とは話が通じないのか? 非・論理コミュニケーション』光文社新書(2005年)

中西 雅之(本学英文学科教授)著

日常の具体的な場面や目的に即して、効果的な人間関係の管理やコミュニケーションについて誰もが知っておくこと、出来ることは何かをコミュニケーション学の視点から易しく解説したのが本書である。

(光文社新書 700円+税)

『疫学への招待-周産期を例として』医学書院(2005年)

三砂 ちづる(本学国際関係学科教授)著

「疫学」とは疫病のイメージであまりなじみのない分野でしょう。もともとコレラの流行から始まった疫学研究ですが、今は、公衆衛生の診断道具の一つとして、さまざまな集団の健康や、状態の把握、現状の分析に使われています。いわゆる社会調査の量的調査法として学ぶ意義もありますし、新聞や雑誌のデータを読み解くリサーチリテラシーをつけるためのツールともなります。この本は、「出産」を例とした、やさしい疫学のすすめです。読みものとして気楽に手にとっていただければ、と思っています。 


(医学書院 2,200円+税)

『明日に架ける生成文法』開拓社(2005年)

池内 正幸(本学英文学科教授)・中島 平三(学習院大学文学部教授)共著

言語学に「革命」をもたらしたとされるNoam Chomskyによる生成文法理論が台頭して約半世紀となる。
その革命性は今世紀に入って一層勢いを増している。本書は、生成文法理論の本質的な諸特徴を「抽象性の重視」と「最適性の追求」に分類し、それぞれの特徴について言語分析上の意義、利点、成果などを具体的に例証・解説するこれまでにない新たな試みである。学派を越えて今後の言語研究へ受け継がれるべき生成文法革命の功効を解き明かす。

(開拓社 3,000円+税)

『津田梅子 ひとりの名教師の軌跡』双文社出版(2005年)

亀田 帛子(本学国際関係学科教授)著

梅子自身の書簡や日記、梅子の友人クララ・ホイットニーの日記、梅子の公式記録、残されているクエーカーの記録類、当時の新聞等、を読み解くことは、私にとってはなかなか楽しい作業であった。謎解きの過程で浮かび上がる梅子と梅子の時代を感じとっていただければ幸いである。

(双文社出版 3,600円+税)

『旅する人の地域研究-ビーズ・織物・影絵の語る現代世界-』文化書房博文社(2005年)

加納 弘勝(本学国際関係学科教授)著

「文化的なモノ」は、グローリゼーションと「地域、とくに地域文化の対処」という、「(国際)関係」を豊かに具体的に語ってくれ、旅する人に「二つの文化の出会い」を体験させてくれる。地域への繰り返しの旅も、別の地域への新たな旅も、「文化的なモノ」にこだわれば、当該地域の人々や地域文化と「新たな出会い」をもたらしてくれると考えている。

(文化書房博文社 2,000円+税)

『アメリカに生きる日本女性たち-在米津田塾同窓生の軌跡』ドメス出版(2005年)

藤田 文子(本学英文学科教授)他編

本書は、津田英学塾、津田塾専門学校、津田塾大学(英文学科、国際関係学科、数学科)を卒業後、アメリカに根を下ろして生活する42人の文集です。司書、大学教員、通訳者、翻訳者、会社経営者、セラピスト、コンピューター・プログラマー、証券アナリストなど多彩な職業を通して、あるいは妻として母としてみたアメリカと日米の交流が、いきいきと描かれています。

(ドメス出版 1,800円+税)

『祖国のために死ぬ自由 徴兵拒否の日系アメリカ人たち』刀水書房(2004年)

飯野 正子(本学学長) 監訳

第二次世界大戦時、日系アメリカ人が収容所に入れられたことはよく知られているが、徴兵を拒否することでアメリカ政府に抗議した二世がいたことは、これまでほとんど語られなかった。本書は、その新しいテーマを扱った力作。

(刀水書房 3,000円+税)

『パステルカラーの罠 ージェンダーのデザイン史-』りぶらりあ選書/法政大学出版局(2004年)

菅 靖子(本学英文学科助教授) 訳

「女性文化」の観点から近代デザインの歴史を見直す書。 インテリア、ショッピング、キッチン等々に見られる典型的な女性の価値観が、男性中心の合理的な文化の潮流の中で抑圧されてきたプロセスを明らかにし、「女性文化」の視点からその再構成・再評価を図る。

(りぶらりあ選書/法政大学出版局 3,800円+税)

『うさぎのぴょんのクリスマス』徳間書店(2004年)

早川 敦子(本学英文学科助教授) 訳

ぴょんはぬいぐるみのうさぎ。 クリスマスイブの晩、小人たちに連れられて、サンタさんのところへ行ったぴょんは、あるお願いをしました・・・
ウィリアム・ブレイクやルイス・キャロルなどの作家の挿絵で著名な画家による、英国の香り高い古典絵本。

(徳間書店 1,300円+税)

『アメリカの社会運動 CIO史の研究』彩流社(2004年)

長沼 秀世(本学国際関係学科教授) 著

今日のアメリカでは保守的な力が強いが、かつてはリベラルな風潮が盛んであり、その代表的な時代が1930年代、いわゆるニューディールの時代である。そのリベラルな進歩的な様相は、一面ではさまざまな立法に見られるが、それを推進した重要な勢力はCIOに結集した労働者たちだといえる。
現在のアメリカでは労働者の立場は相対的に弱いが、しかしなお基本的な団結権、団体交渉権は保持されている。それらは、当時の労働者の運動なしには実現しえなかったものである。また、その影響は、ニューディールを経験したアメリカ人が日本国憲法の原案を作ることによって、今日の日本にもたらされ、労働基本権が維持されているのである。

(彩流社 4,800円+税)

『神谷美恵子の世界』みすず書房(2004年)

みすず書房編集部 編

津田英学塾在学中の「らい(ハンセン病)」を病む人たちとの出会いを通して、終生人間を深く見つめ続けた神谷美恵子。
幼少期からの愛用の品々や書簡、執筆原稿などの貴重な資料の写真とともに、未発表の作品、12名の執筆者のエッセイを通して、精神科医として母として、そして何より生きることそのものを透徹した視点で捉える表現者として生きた彼女の人生を辿る。2003年11月の本学の「神谷美恵子展」での加賀乙彦氏による記念講演も収録。

(みすず書房 1,500円+税)

『Please Touch Me わたしにふれてください』大和出版(2004年)

三砂 ちづる(本学国際関係学科教授) 訳

つらいとき、悲しいとき、
あるいはとてもうれしいとき、
誰かにふれてもらいたい・・・・・・。
ずっとそう思っていました。
ふれてもらえることもあったし、
ふれてもらえなくて、さびしかったこともたくさんありましたね。 
わたしたちは、
いつも誰かに受け止めてもらいたい、と願っています。
「あなたはあなたのままでいいよ」、
そういってもらいたいのです。 
あなたも、私も、
そう思っていることに気づいてもいいのです・・・・・・。

(大和出版 1,300円+税)

『JAZZ 愛すべきジャズメンたちの物語』ネット武蔵野(2004年)

椿 清文(本学英文学科教授)著

2部構成の第1部はジャズの基礎知識、第2部では11人の愛すべきジャズメンの人生と音楽を紹介しています。専門であるアメリカ黒人の文化や歴史の視点からジャズを論じた点は、一般のジャズ入門書とは一味違うと自負しています。
今にもジャズが流れてきそうな楽しい表紙や、数多い洒落たカットも気に入っています。かつてジャズファンだったお父さん世代にもお薦めです。

(ネット武蔵野 1,300円+税)

『「昔の女はできていた」-忘れられている-女性の身体に“在る”力~"』宝島社(2004年)

三砂 ちづる(本学国際関係学科教授)著

生活やからだに関する知恵は、時代とともに変化していきます。この本では、日常着としてのきものや、和風の生活様式の消失と同時になくなったと思われる「月経血をコントロールする」という女性のからだの知恵をとりあげました。

(宝島社 1,500円+税)

『大統領選を読む!』朝日出版社(2004年)

鈴木 健(本学英文学科助教授)著

選挙の仕組みからキャンペーンの裏表まで、日本人の知らない「アメリカ大統領のつくり方」をわかりやすく説明しています。
内容は次のとおりです。
第1章 大統領選挙のプロセス(出馬表明から新大統領の就任まで大統領候補の資格とは? ほか)
第2章 2004年大統領選挙の重要人物と主要論点
第3章 メディア時代の大統領選挙キャンペーン(レトリック的大統領制テレビ・ディベートの歴史 ほか)
第4章 米国大統領の英語(政治コミュニケーションとレトリックデュカキスの指名受諾演説(1988年) ほか)

(朝日出版社 1,470円〔税込〕)

『国際関係の中の環境問題』有信堂(2004年)

三浦 永光(本学国際関係学科教授)著

本書は2003年度に本学国際関係学科で開講された「環境問題と国際関係」という授業での講義をベースに、講義を受け持った国際関係学科の教員たちが自らの環境問題に対する考え方を整理・展開させたものです。政治、法律、経済、思想という、多岐にわたる専門家がそれぞれの立場で、環境問題についての考え方を示している点は、本学の国際関係学科の学際性を表すものといえるでしょう。

(有信堂 3,000円+税)

『韓洪九の韓国現代史-韓国とはどういう国か』平凡社(2004年)

韓洪九著/高崎 宗司(本学国際関係学科教授)訳

本書は、2003年2月7日に韓国のハンギョレ新聞社から出版された韓洪九『大韓民国史-檀君から金斗漢まで』の全訳である。著者は「話(イヤギ)」という表現形式をとることによって、ユーモア・諧謔・エスプリが漂う歴史を描くことに成功している。「歴史は退屈でつまらないもの」という先入観を打破し、「小説よりも面白く、映画よりスリリングな歴史ドラマ」という宣伝文句通り、新鮮で挑発的な筆致で韓国の読者の広い支持を受けている。(監訳者あとがきより)

(平凡社 2,400円+税)

『明治日本の女たち』みすず書房(2003年)

アリス・ベーコン著/矢口 祐人、砂田 恵理加(本学大学院文学研究科修士課程修了)訳

封建時代が去って、女性をとりまく環境も考え方も激しく変わりつつあった時代に、宮中の高貴なあたりから華族の上流夫人、都会の中流家庭の主婦、農婦、女学生まで近しくふれあった著者の、偏りのない視線がとらえた明治日本の女たち。 それから1世紀のあいだに、この国はなにを獲得し、なにを失ってきたのだろうか。しだいに失われゆく古き日本の面影を愛惜の念をこめて点描しながらも、エキゾチックなものめずらしさを書きつらねた旅行記に終わらない、日本論・日本女性論。

(みすず書房 本体価格2,400円)

『夢を追って-ランゴーレンの貴婦人たち』彩流社(2003年)

メアリーゴートン著/古木 宜志子(英文学科教授)訳・解説

18世紀後半のアイルランド、二人の美しい貴婦人が自由を求めてウェールズに逃走した。高い教養を身につけた二人は、"レイディーズ"と敬われ、"ノブレス・オブリージ"を体現した心豊かな生活を50年間送る。自ら工夫した見事なインテリアで満たした住まい、数千にのぼる蔵書、表敬訪問に訪れる文人、政治家、貴族たち…。英国フェミニズムの黎明期に、地位と名誉を棄て、自立の夢を果たし、精神の貴婦人となった女性の物語。

(彩流社 本体価格2,800円)

『津田塾大学100年史』津田塾大学(2003年)

津田塾大学100年史編纂委員会

津田塾大学創立100周年記念事業として編纂された、津田塾の100年の歩みの記録。
本学の前身である女子英学塾設立前史から創立100周年を迎えるまでを、さまざまな記録をもとにまとめました。
通史編(570ページ、口絵カラー16ページを含む)と資料編(442ページ)の2分冊です。

『津田塾大学100年史』販売について

『津田塾大学100年史』はご希望の方に販売いたします〔通史編・資料編1セット 3,800円+税+送料(実費)〕。 ご希望の方は下記までお申込みください。

申込み方法

津田塾大学企画広報課まで、ご希望の数量、送り先住所、氏名、電話番号、ファックス、e‐mail 等をご連絡ください。
折り返し請求書を同封の上お送りいたします。品物が到着次第、代金を所定の郵便振替用紙にてお支払いください。

<申込み・問い合わせ先>
〒187‐8577 東京都小平市津田町2‐1‐1
津田塾大学 企画広報課
Tel 042‐342‐5113  Fax 042‐342‐5121
e-mail  kouhou@tsuda.ac.jp

国際関係学研究 No.29 (2003年)

国際関係に関する研究をまとめた定期刊行物です。 ・「オペレーション・ディクシー」の終了、CIOの終焉 ・カナダの新移民法-グローバル化と知識集約型経済への挑戦- ・国連による国内紛争解決とソマリア内戦-「人道的干渉」、PKO、国連の対応における各活動の相互関連性- ・1950年代における英国の対欧州政策-「自由貿易地域」構想(プランG)立案過程をめぐって- ・米軍占領下沖縄における「人口問題」とその対策-人口をめぐる議論で<女性>を可視化するためにー ・ハワイの「沖縄系移民」と沖縄帰属問題(1945-1952) ・【研究ノート】ミル『論理学体系』と経済学方法論の“ミル的伝統”について ・【研究ノート】「E.H. カー研究」の現今の状況をめぐって

The Tsuda Review No.47 November 2002

The Journal of the Department of English-Literature, Language, Culture and Communication ・Reading Text and Image- Interacting with Text and Accompanying Illustrations - ・Primary EFL: Designing the EFL Course at the Initial Stage ・Speech Errors in Japanese: Normal vs.Pathological Speech

『津田仙と朝鮮ー朝鮮キリスト教受容と新農業政策』世界思想社

金文吉(韓国釜山外国語大学校日本語科教授)

津田梅子の父、津田仙は明治初期の日本で農学者、教育家、キリスト者として活躍しました。その人物と業績をたどり、安宗シュと李樹廷という二人の朝鮮人とのかかわりを中心に、仙が朝鮮の近代化と日朝友好の文化交流にはたした役割を探ります。

(世界思想社 本体価格2,300円)

『津田梅子の社会史』玉川大学出版部(2002年)

高橋 裕子(英文学科助教授)

近代日本女子高等教育界のパイオニア津田梅子。その生い立ちから米国での留学生生活、帰国後の葛藤、再留学、そして女子英学塾建学に至るまでを、梅子に影響を与えた思想・人物に依りながら検討します。また、新たに発見された書簡等から、日米の価値観の懸隔に揺れた内面生活や終生抱き続けた教育にかける信念を跡づけます。

(玉川大学出版部 本体価格2,600円)

『わたしの呼び名は<まあもちゃん>』岩波書店(2002年)

森山 眞弓(本学卒業生)

本学卒業生で法務大臣の森山眞弓がまとめたフォト絵本。ファミリーアルバムで昭和・平成史をたどります。

(岩波書店 本体価格1,700円)

『英文読解のプロセスと指導』大修館書店(2002年)

津田塾大学言語文化研究所読解研究グループ編

日本語を母語とする英語学習者を対象に、英語で書かれた文またはテクストを読んで理解にいたる課程を考察した労作。
単語・文法の知識のほか文脈についての推論や文化背景の知識を「総動員」して理解しようとするリーディングのプロセスを、テクストの要因と学習者の要因に分けて明らかにし、指導や評価への示唆をわかりやすく述べています。

(大修館書店 本体価格2,600円)

『植民地朝鮮の日本人』岩波書店(岩波新書)(2002年)

高崎 宗司(国際関係学科教授)

1876年、日朝修好条規によって釜山に日本人が上陸して以来、敗戦によって引揚げるまで70年、最大時75万人いたといわれる朝鮮在住日本人について書かれた初めての通史です。

(岩波書店(岩波新書) 本体価格780円)

『ジェンダーの法律学』有斐閣(2002年)

金城 清子(国際関係学科教授)

ジェンダーにかかわるあらゆる法的問題について、資料や図などを使い分かりやすく解説します。注目を集めるジェンダー法律学のスタンダードテキスト。

(有斐閣 本体価格1,700円)

『講座 社会学16 国際社会』東京大学出版会(2002年)

小倉 充夫(国際関係学科教授)・加納 弘勝(国際関係学科教授)編著

国民国家を前提とした考え方を問い直し、国際関係や諸社会館の関係に注目して社会の構造と変動をとらえる。地域の実証的な研究をふまえて、社会学の新たな課題を検討します。

(東京大学出版会 本体価格3,000円)
 

『英語論文の書き方の手引き: A Handbook For Writing Reseach Papers』(第4改訂版)   篠崎書林(2001年)

津田塾大学英文学科編

津田塾大学の特色ある英作文教育を支える2年生用テキストです(初版1958年)。
自主的な研究成果を、参考文献を明確にしながら、まとめることができるように指導します。

(篠崎書林 本体価格950円)

『パラグラフから始める英文ライティング入門:Effective Writing From the Paragraph Up』研究社(2001年)

津田塾大学英文学科編

津田塾大学の特色ある英作文教育を支える1年生用テキストです(初版1965年)。
西欧型の論理的志向とその表現の基本単位をなすパラグラフの書き方を習熟させます。

(研究社 本体価格1,500円)

The Tsuda Review No.46 November 2001

The Journal of the Department of English - Literature, Language, Culture and Communication
・Commemoration of Hiroshima Day in Antinuclear Weapons-Movement in the United States, 1950-1955: The Case of the Fellowship of Reconcliation 
・Computer Conferencing in the Online Classroom: A New Learning Context for Intercultural Communication
・Japanese Junior High School English Education: Using English as a Medium of Instruction to Promote Communication 
・Primary EFL:Pupils' and Teachers's Atttiudes ・Prosody-Based Approach to English Promotion Teaching  
・The Inportance of the Communication Factor in Japanese 
・Homophone Facilitations Effects in Japanese Kanji in Sentence 
・The Establishment of the London General Institution

『開発学を学ぶ人のために』世界思想社 (2001年)

菊地 京子(国際関係学科教授)編著

開発に関する基本的な知識と開発を見る客観的な姿勢を身につけ、複眼的発想法を習得するために、開発経済学のみでなく社会学、文化・社会人類学など既存の著作とは違った角度から考えます。

(世界思想社 本体価格1,900円)

津田塾大学紀要 No.33 (2001年)

津田塾大学の教育研究スタッフによる研究成果をまとめた定期刊行物です。 
・アストゥリエス語とガリシア語の場所を示す疑問副詞 
・カディス憲法期の自由出版 
・サルトル、あるいはマルクスにおける理性の問題 
・不確かさの重層構造 -The End of Affair おけるメタフィクションと信仰の関係- 
・Some Major of Factors Affecting the Decision for FLES  
・二重スパイと脱構築-トム・ストッパードのスパイ劇をめぐって- 
・Bonnie Meyer's Theory of Learning from Prose ・“fall”の相から見られた世界-クライストの『ミヒャエル・コールハース』論 
・ The Mill on the Floss: The Twin Epics of Brother and Sister against the Background of English Provincial Life 
・Japan as Cartographic Heritage without a World for “Map”  
・The Changing of Japanese Industrial Relations in the Context of “Globalisation” ・Relationships and Social Networks of a Modernizing Japanese Family  
・接尾辞「-的」について ・Die Monade-Haus ohne Fenster? 
・18世紀イングランドにおける病院の発展-Voluntary Hospitalsの設立を中心として-

『津田梅子の娘たち-ひと粒の種子から』ドメス出版(2001年)

川本 静子(英文学科教授)・亀田 帛子(国際関係学科教授)・高桑 美子(英文学科教授)

津田塾を巣立ち、各界で活躍する女性たちの放つさまざまな光彩。そこには津田梅子の建学の精神が、どのように反映しているのか。インタビューをもとに40人の塾出身者のなかの「津田スピリット」を探る異色の100年史です。

(ドメス出版 本体価格3,500円)

The Tsuda Review No.45   ( November 2000 )

The Journal of the Department of English -Literature, Language, Culture and Communication 
・Jackson's Dilemma -What It an Interlude? 
・Narrative Thecnique in Three Versions of D.H. Lawrence's Chatterley Novels 
・Differentiation in Jhon Keat's The Eve of St. Agnes  
・What Speech Errors Tell Us about the Syllable 
・Modern Times:English, English Literature, and Eibungaku 
・The American who Can't Say ‘No':Myths of Modern American English 
・Teaching Listening to Japanease University Students 
・Mesmerism and Bellestrism: Reciprocal Influence 

国際関係学研究 No.27    ( 2000)

国際関係に関する研究をまとめた定期刊行物です。 
・Depleting the Biosphere:Japan and Natural Resource Consumption 
・ゴルバチョフ時代末期のソ連における『メジュナヅナロードニク(国際関係者)』のディスコース分析-ソビエトロジ-批判の観点から- 
・A Re-examination of the Modern Concept of Reason in Relation to Nature 
・日本におけるアフリカ像をめぐる-考察 -東アフリカで国際協力活動を行うNGOメンバ-の事例を中心に- 
・アナトリアにおける「抵抗運動」の主張とその変化(1919-1942年)-「国民誓約」の主張を軸として- 
・ケベック社会の「特殊」性と多様性 -移民およびエスニック・マイノリティに関する政策の検討- 
・現代沖縄社会の出生力 -ジェンダーの視点による説明要因の検討に向けて- 
・20世紀アメリカの国際的地位 
・Politics of Ethnic=Nationalism in Bhutan and Outflow of Refugees from the Kingdom 
・研究ノート 国際政治理論、あるいは国際関係理論に見られる合理主義的な社会科学方法論についての覚え書き

『津田梅子を支えた人びと』有斐閣(2000年)

飯野 正子(英文学科教授)・亀田 帛子(国際関係学科教授)・高橋 裕子(英文学科助教授)編

津田塾創立100周年を記念して、女子英学塾の創設から発展に力を尽した人々に感謝こめて編纂されました。
津田梅子と、彼女が創立した学校に様々な形で影響を与えた10人の人物を取り上げ、女子高等教育の歴史の観点から概観します。

(有斐閣 本体価格2,600円)

『未知への勇気 受け継がれる津田スピリット』津田塾同窓会(2000年)

明治から現代まで、国内国外様々な分野で活躍する卒業生-鶴見和子、田嶋陽子、森山真弓、神谷美恵子、大庭みな子、草野満代など-100人の足跡をまとめました。

(津田塾同窓会 1,600円 本学でのみ販売)

『もう一つの日米関係史 紛争と協調のなかの日系アメリカ人』有斐閣(2000年)

飯野 正子(英文学科教授)

日系アメリカ人は、自分と日本、そしてアメリカとの絆をどのようにみてきたのか。彼らのおかれた状況・立場・意識の変化をとおして、19世紀後半から最近までの日米関係を描き出します。

(有斐閣 本体価格2,000円)

『「女」という制度 トマス・ハーディの小説と女たち』南雲堂(2000年)

土屋 倭子(英文学科教授)

トマス・ハーディの小説の女たちと時代の「女」という制度や言説はどのように切り結び、ハーディの小説はいかなるテクストとして読み解くことができるのであろうか。ハーディの主要な小説を取り上げて考察します。

(南雲堂 本体価格2,800円)

『数学の小事典』岩波書店(岩波ジュニア新書)(2000年)

片山 孝次(前情報数理科学科教授)・大槻 真(情報数理科学科教授)・神長 幾子(数学科卒業生・高校教諭)

「数」「式」から「三角関数」「微積分」まで、高校で学ぶ数学をカバーした、楽しく読めて基礎が身につくシリーズの一冊です。

(岩波書店(岩波ジュニア新書358) 本体価格1,400円)

『世界のダンス -民族の踊り、その歴史と文化- 』大修館書店 (2000年)

ジェラルド・ジョナス著/田中 祥子(保健体育教室教授)・山口 順子(保健体育教室教授)訳

人はなぜ踊るのか。ダンスという人類の営みを、その愉しさ、社会性、宗教性、芸術性という視点から展望します。

『日米通貨外交の比較分析 ニクソン・ショックからスミソニアン合意まで』お茶の水書房(1999年)

牧野 裕(国際関係学科教授)

1971年のニクソン大統領による金・ドル交換制停止からスミソニアン合意に至る時期の日本と米国の通貨外交の展開過程を比較分析した労作です。

(お茶の水書房 本体価格6,000円)

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