高校生の頃から、大学では世界的な貧困や紛争など、国際的な社会問題について勉強したいと考えていました。しかし、当初津田塾は志望校に入っておらず、受験を決めたのは第一志望だった地元の国立大学の入試の後でした。高校の先生がすすめてくださり、一般選抜B方式の願書締切最終日に慌てて出願して卒業式前日に受験。そして合格、引っ越し、入学と、慌ただしい流れで大学生活が始まりましたが、結果的にとても充実した学生生活が送れて、津田塾で学ぶことができてよかったと感じています。
自ら行動し選択できるようになったことだと思います。津田塾で言語や国際関係学を学んだり、また部活動やインターンシップに参加したりと、興味や関心があるものに積極的になることでどんどん世界は広がることを知りました。大学生活の間にいろいろやってみて、その分失敗もしましたが、行動することってすごく大事なことだと学べたのが成長した部分だと思います。
少人数授業で発言を求められる機会も多く、しっかり自分で考える、そしてその考えたことを言語化する習慣ができました。1年生の頃は、科目選択でも講義の時間も受け身になってしまう場面が多かったと思いますが、2年生、3年生と学年が上がるにつれて、しっかり自分の受けたい講義を受けよう、積極的に発言しようと能動的に行動できることが増えていきました。
部活動としてはアルゼンチンで一旦区切りがついたので、3年次からは勉強と社会経験に力を入れようと思いました。まずは、高校生の頃から関心があった留学を考えたのですが、当時「これをぜひ学びたい!」という分野や研究テーマが絞り込めておらず、それであれば就職活動を見据えて働き方ややりたいことを考えるきっかけにしたい、そして最低限のビジネススキルを習得して、さらに英語のスキルアップもできたらと思い、海外でのインターンシップ参加を考えました。実際に参加先を探し始めたのが2年生の冬ごろで、国連インターンシップや民間企業でのインターンシップ募集の情報などを幅広くリサーチしていました。実際に参加したSEAFDEC(東南アジア漁業開発センター)のインターンシップ募集は大学の学外学修センター(現:学外学修・キャリアセンター)で見つけて、関心のあった開発分野にかかわるものだったので応募を即決しました。
教育、社会保障、保健医療分野を主管する人間開発部という部署に所属し、タイやASEAN地域の保健分野の案件管理や形成を担当しています。具体的には、災害等が発生した際に互いに助け合える国際医療チームの体制づくりを行うことで、ASEAN諸国を対象とした災害保健医療の連携を強化する案件や、その他、タイの医薬品登録制度の能力向上、細胞培養インフルエンザワクチンの製造能力強化のためのプロジェクト等を担当しています。活動が円滑に実施されるよう、関係者の方々と協議を行ったり、進捗状況や成果を確認するため現場を視察したり、状況に合わせて活動計画や内容の見直しを行ったり、といったことが主な業務です。また、相手国のニーズや日本の開発協力方針に合わせて、相手国政府や専門家等の関係者と協議を重ねながら、新しい案件を立ち上げるプロジェクト形成の機会もあります。