白梅寮での暮らしは
今しかできないかけがえのない日々。
一生ものの友人もできました。

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N.M. 学芸学部 英語英文学科4年
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G.K. 学芸学部 英語英文学科4年

津田塾大学には、小平キャンパス内に白梅寮(しらうめりょう)があり、毎年約30名の新入生が入寮しています。その特徴は「自治寮」であること。管理運営のサポートは大学が行いますが、生活面のルールは寮生たちが自主的かつ主体的に決めて生活しています。出身地も、学部学科も、学年も異なる学生同士が共同生活を行う環境で、寮生の皆さんはどんな生活を送っているのでしょうか。寮長、副寮長を務めた二人にお話を伺いました。

キャンパス内にある寮という安心感

白梅寮に入ったのはどうしてですか。
 N.M.:家族以外の人と相部屋で過ごす寮生活は、学生時代でないとなかなか経験できないと思い、入学とともに入寮しました。白梅寮は基本的に2人部屋なのですが、ルームシェアに関しては、経験者である姉から「友人をつくりやすい」と聞いていたこともあり、ポジティブにとらえていました。

G.K.:私も入学時に入寮しました。九州出身で、親と「上京するなら寮に入る」という約束をしていたからです。大学のキャンパス内にあるので安全性が高く、私も親も安心できます。何より費用がリーズナブルなのも魅力です。
寮で務めた役職と具体的な役割を教えてください。
N.M.:3年次の秋から4年次の春まで寮長を務めました。寮生全員参加で年に2回行う寮生大会の運営や、学生生活課や寮母さんとのやり取り、部屋決めなどが寮長の主な仕事です。大学からの事務連絡を受けて私から寮生に伝えたり、私が寮生から受けた相談について学生生活課にアドバイスをもらったりすることもあります。

G.K.:私は2年次の春から3年次の夏までの1年半、副寮長をしていました。副寮長の役割は寮長の補佐をすることが中心で、寮生活のサポートをはじめ、1年生の入寮時にウェルカムパーティを行うなど、寮のコミュニティづくりのためのイベントも行いました。


寮生みんなで生活ルールを決める「自治寮」

 白梅寮の特徴や生活スタイルについて教えてください。
N.M.:生活上のルールは寮生が決めて運用する「自治寮」であるということが最大の特徴です。食事は1フロアに2か所ある共用のキッチンで自炊します。寮生は食事をとるタイミングもそれぞれ違うので、キッチンがあまり混み合うこともなく、使いやすいと思います。

G.K.:部屋割りは、入寮前に学生生活課が行うアンケートをもとに寮長が副寮長と相談して決めています。定期的に部屋替えのアンケートを取っているので、もっともな理由があれば希望に応じて柔軟に部屋を変えることもできます。私は入学時から同学年の学生と4年間同室でしたが、違う学年の人や留学生と同室になることもあります。

N.M.:部屋決めで参考にするアンケートには、朝型か夜型か、エアコンの温度、清潔さをどの程度重視するか、などの項目があります。私が部屋割りを決めた際には、清潔さへの感じ方を優先し、生活時間帯も考慮しました。消灯時間や電話の仕方など各部屋の使い方は、ルームメイト同士で話し合って決めています。


G.K.:キッチンや洗濯室、洗面所やトイレ、お風呂といった共有スペースは、他の寮生も使う場所だという認識をもち、皆が気持ちよく使えるように気を配ることも必要ですが、感じ方には個人差があるので、互いに歩み寄ることも大切です。

N.M.:生活上の細かなルールは寮生大会でみんなの意見を聞いて決めていて、大会でそれまでのルールが変わることもあります。

G.K.:例えば、門限は私が入寮した時には23時でしたが、今は23時30分に延びたので、過ごしやすくなりました。清掃は、平日は女性の業者の方がしてくれますが、土日祝日は当番制で寮生がやります。とはいえ、当番が回ってくるのはキッチンがだいたい2~3か月に1回、お風呂掃除は年に2、3回程度です。

N.M.:当番はいずれもルームメイトと一緒に行うので、さほど負担にはなりません。他には玄関の施錠当番や、8月と年末年始の閉寮期間の前に全員で行う大掃除などがあります。


 

誰もが過ごしやすい、ちょうどいい距離感

 寮内の人間関係はどうですか。
G.K.:縦のつながりが強いので、履修の相談をはじめ、寮内外にかかわらず困ったことはすぐに先輩を頼ったり、後輩にアドバイスしたりできます。先輩でも後輩でも話しかけるのは初めは勇気がいりますが、打ち解けると寮生活が楽しくなると思います。私も仲の良い先輩とは卒業された今でもよく一緒に食事をしていますし、退寮した後輩ともご飯に行っています。学年にかかわらず、一生ものの友人ができました。

N.M.:寮内の人間関係はそれぞれに自分のペースで、いい距離感が保てていると思います。共有スペースでよくおしゃべりしている人もいれば、基本は部屋にいる人もいます。私自身、寮長になるまでは顔が広い方ではなく、同じキッチンを使っている数人と交流する程度でしたが、今は共有スペースで会ったら話をするし、一緒に出かけたりすることもあります。キッチンやお風呂に行けば話し相手は誰かしらいるので、友人をつくりやすい環境です。

G.K.:寮は誰かとつながるコミュニティでもあり、生活の場でもありますが、皆が皆、寮内で友人をつくる必要もないので、内向的な人でも自分らしく生活していくことができると思います。

N.M.:内向的な人でも気兼ねなく過ごせるように声をかけるなど、寮長や副寮長が気を配ってサポートするので大丈夫ですよ。

G.K.:寮に十数人いる留学生※1の存在もよい影響があると思います。さまざまな国から来ていて、写真を見せてくれたり、おすすめの観光地や言語を教えてくれたりします。生活圏で異文化に触れることのできる環境は、視野を広げるきっかけにもなっています。また、留学生の寮生活をサポートするビッグシスター(BS)※2になる機会もあります。私はフランス人留学生のBSになり、入寮時に生活周りのさまざまな説明をしたり、一緒にテーマパークへ行ったり、誕生日をお祝いしたりしました。

※1  本学で学位を取得する学部4年間の留学生・協定校からの交換留学生。
※2  交換留学生1名に対し2名の学生がBSとなる。留学生が入寮する場合、原則として1名は寮生が務める。




ルームメイトの存在が勉強のモチベーションを上げてくれる

入寮してよかったと思うことは何でしょうか。
N.M.:キャンパス内にあるので、10分もあれば教室に着くのがすごくいいです。

G.K.:やはり、朝の時間に余裕があるのはありがたいです。それに、空きコマには寮に戻って寝たり、テレビを見たりすることもできます。

N.M.:友人と夜な夜なおしゃべりする日もありますが、試験前などは夜遅くまでルームメイトと課題に取り組みました。「友達ががんばっているから自分も」と、やる気が出ます。

G.K.:ラウンジに集まってカードゲームをしたり、友人と一緒にご飯をつくって食べたりするのも楽しかったですね。餃子パーティやピザパーティをしたこともあります。


特に思い出に残っていることは何ですか。
G.K.:副寮長をしていた時に開催した新入生のウェルカムパーティはいい思い出になりました。準備は大変でしたが、主催側の私たちも楽しめましたし、その後寮生同士が「あのパーティで仲良くなったよね」と会話しているのを聞いて、やったかいがあったと思いました。

N.M.:ウェルカムパーティは、友人とのつながりを求めている人もそうでない人もお互いの名前は知ってほしいと考えて、全員に参加してもらっています。その後に「ご飯会」をするのですが、こちらは来たい人だけ。こうしたスタンスも白梅寮らしいところだと思います。


寮で身についた調整力やリーダーシップは就職活動でも強みに

寮生活を通して成長したと感じることはありますか。
 N.M.:寮長として、いろいろな意見や要望、相談への対応をするのは大変な場合もありました。私個人としては気にならないと思うことが、気になる人もいます。多種多様な寮生の考えをすり合わせるのは簡単ではありませんが、その分、調整力がつきました。それに、気になる人がいることに気づけるようになったこと自体が、大きな成長だと思っています。初めての寮生活に慣れない新入生には、まめに声かけをしたり、昼間一人になれる空間を用意したりと、さまざまな配慮もしました。全体を見渡して自発的に行動する力やリーダーシップを身につけたことは、就職活動でもアピールして評価していただきました。
 G.K.:育ってきた環境が違う人たちと生活を共にするので、寮にいる時は常に自分のペースで過ごせるとは限りません。そうした中で人に気遣いができるようになったのは成長した点だと思います。特にキッチンでは、洗剤を補充したり、コンロをきれいにしたりと、自分のためだけでなく、一緒に使う人のための行動ができるようになったと思います。そして、誰かがやってくれたら「ありがとう」と感謝する習慣も自然と身につきました。自分がやって当然と思うことはやるけれども、それを人には押しつけない。そういう姿勢も学びました。
入寮を考えている人にメッセージをお願いします。
N.M.:寮の共同生活はハードルが高く感じるかもしれませんが、友人ができるし、留学生とも交流できます。いろいろな出会いがあり、人脈がつくりやすい環境です。私は一人暮らしにあこがれたこともありましたが、結局4年間住み続けました。たまたま一緒に住むことになった人たちと一つ屋根の下で生活をして、仲良くなると思っていなかった人とも自然に仲良くなれた。寮生活でしか得られない経験ができたし、4年間を過ごした達成感もあり、私は寮に入ってよかったと心から思っています。ぜひ白梅寮で、大学生活をより充実したものにしてください!

G.K.:テスト前に一緒に勉強をしたり、買い出しに行ってご飯をつくって食べたり、イベントやゲームを楽しんだりと、寮はみんなが帰ってくる場所だからこそできることがたくさんあります。部屋のサイズはコンパクトですが、手に届くところに必要なものがあるのは楽だとも感じるようになりました。まさに住めば都です。友人ががんばっている姿が自分の励みになって勉強にも集中できます。大学入学を機に親元を離れる人は、選択肢の一つとして、ぜひ入寮を検討してみてほしいと思います。


※学年は取材当時のものです。
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