文学研究科 英語教育実践研究

  1. HOME
  2. 学部・大学院
  3. 文学研究科 英語教育実践研究

実践と研究が、日本の英語教育を変えていく

日本の英語教育の質をさらに高める先生が求められています

小学校・中学校・高校で英語の授業を担当している先生方や、大学を卒業後英語教育をキャリアとして考えている方が、仕事を継続しながら実践力と研究力を身につけることを可能にした修士課程です。
世界の情報が時差なく伝わる現代社会にあって、今や英語は世界中の人びとが使う「共通言語」です。西欧諸国に限らず、多くの国において、母語の他に英語を使えることは「あたりまえ」 という状況になりつつあります。  
世界の中で孤立せず、多くの国の人々と理解し合うために、英語教育の質をさらに高めていく、実力ある「英語の先生」が求められています。

生涯使える「第二言語としての英語」を教えるために

日本においても、さまざまな分野で、英語が仕事の成果や生活に直結する人びとが増えています。現代の英語学習者が必要とするのは、教科としての英語力ではなく、自国の文化を大切にしながら知識の交流と意思疎通を行うための、実用的な英語力です。
学習者が生涯を通じて臆せず英語を使いこなせるーそのための指導ができる「英語の先生」を育てることを目的としています。

教育研究者としての視点を持つ「発見する先生」になるために

実用的な英語を教えるためには、先生方自身が英語を使い、教授法の研究を続けていることが必要です。英語教育理論を身につけ、客観的に授業を見つめ直し、自分で何かを発見する。発見したことから授業を改善し、また見直す。
先生一人ひとりが自律的に英語教育を改善し続けるようになることをめざしています。
教師でありながら教育研究者であること。それによって、実用的な英語を指導できるだけでなく、学習内容の変化や時代の要請に常に対応した、柔軟な英語教育ができるようになります。  
先生の力で、「英語が使える」と自信を持って言える日本人を育てていきませんか。



特長について

専修免許状の取得

修了することにより、中学校教諭一種免許状をお持ちの方は中学校教諭専修免許状(外国語: 英語)、高等学校教諭一種免許状をお持ちの方は高等学校教諭専修免許状(外国語:英語)を取得できます。

千駄ヶ谷駅前のキャンパスで、夜間・週末・長期休暇に開講

津田塾大学大学院として初めて、千駄ヶ谷キャンパスで授業を行います。    
新宿から約5分のJR千駄ヶ谷駅前に立地するキャンパスで、週1日ないし2日程度の夜間授業と、土曜日、夏期・冬期の長期休暇を利用して必要単位を修得できます。多忙を極める先生方にも、参加しやすいです。

理論的研究と教育実践を循環させる、現職教員向けプログラム

日頃教育活動に従事している先生方が、本学の英語教育の伝統を活かした修士課程で理論的研究を行うためのプログラムです。教育現場で起きている「今の問題」を研究・考察し、授業の改善につなげることが最大の特長です。  
教育研究と実践を循環させることを学び、現場ですぐに活用できる先生を育てます。  
修士論文は、実際の授業改善をテーマとしたアクションリサーチ報告とし、教育研究と実践が両立し得ることを確認します。

ディスカッションなどを中心とした参加型プログラム

自分の考えをきちんとまとめ、他者と話し合い、お互いを理解した上で、もう一度思考する。こうしたことを、まずは先生方自らが英語で実践するために、多くの参加型プログラムを用意しています。学生時代に比べて多くの社会的経験を持つ今こそ、同じ立場の先生同士で話し合ったり、プレゼンテーションをしたり、共同作業をしたりすることによって、英語を使う楽しさを再認識できます。

英語教育に関する最先端の知見を提供

インターネットやICT(Information and Communication Technology)を活用したり、脳科学の知見も取り入れたりなど、英語教育の新しい可能性を追求できます。
夏期集中講座では、第一線で活躍する客員講師を招聘し、英語教育の最前線について学びます。冬期集中講座では「英語指導の達人」による授業のヒントやワークショップなどを通じて、柔軟な授業作りの工夫のしかたを学びます。

半数以上の科目を英語で行い、指導者としての英語力を養成

半数以上の授業を英語で行います。指導者として、自信を持って教壇で英語を使うための、さまざまな表現方法を学ぶことができます。
「日本語を使わないで教える」ためには、指導者が「わかりやすい英語を使う」ことが必要です。 学習者にとってわかりやすい英語とは何か、それを先生方自らが、「英語のみの授業」 から体得できます。

アドバイザー制度

アクションリサーチ報告の指導教授がアドバイザーとなります。学習プランだけでなく、実際に担当している授業内容についても相談することができます。

インターネット通学制度

2019年4月よりインターネット通学制度を開始しました。

講師紹介

特任准教授 豊嶋 朗子

このプログラムを統括し、SLA入門、アクション・リサーチなどを担当します。リサーチ計画から実施まで各自の要望に沿いながらアドバイスします。このプログラムでの学びが次のキャリア形成の土台になり、一人でも多くの英語ユーザーを育てる英語教師になれるよう尽力します。

講師 Marcel Van Amelsvoort

I teach the Speaking, Writing, Reading, and Listening courses. These skills courses will help you better understand TESOL theory and methodology, and get ideas and techniques that you can put to use in your own teaching situation.

講師 山森 光陽

外国語学習の評価はもちろんのこと、地域や学校の取り組みを牽引する教師として、教科の枠を超えて教育評価の在り方を論理的、批判的に検討し、新たな評価方法を適切に導入し、また開発できるようになるための基礎づくりを目指します。

講師 Joseph Shaules

A new language can open a door to a new world. Language teachers need to help students connect the linguistic knowledge they study to the human elements of culture and internationalism. As teachers learn to do this, our students become more motivated and language learning becomes more meaningful.

Copyright©2019 Tsuda University.
All rights reserved.