多文化・国際協力学科 コース紹介

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よりよい共生型社会を考えるために、「多文化共生」「国際協力」「国際ウェルネス」の、3つのコースを用意しています。この学科では、テーマを自分で考え、自らのテーマをもとにフィールドワークを行い、卒業論文を書きます。セミナーはこれらのコースに連動しており、2年次から3年間にわたり、自らのテーマを追い、フィールドワークを中心とする学びを深めていくことになります。



多文化共生コース

言葉や文化の違いを超えて

異なる文化背景をもつ人びとが、それぞれの文化の独自性を理解し、尊重し、多様性を活かしながら、言語や文化の違いを超えて「共生」していくこと(=多文化共生)は、現代社会の大きなテーマであると言えます。本コースでは、日本語や英語をはじめとし、その他の言語も含む言語教育や、多文化理解を含めた視点から、多文化社会でともに生きるための方法を探っていくことを目指します。

コース指定授業

先住民論

先住民の人びとは、国民国家成立期に国家から排除され、周辺化されてきました。先住民の現状を知ることは、国民国家の限界を知ることに繋がります。この授業では、先住民について研究する際に直面する問題を学びながら、国家とは、近代とは何かということを考察します。

グローバリゼーションと文化

この授業では、グローバル化時代において文化が果たす役割や意味についてポピュラーカルチャーやサブカルチャーを通じて考えます。特に、脱工業化と高度情報化が進展するなかで展開している文化をめぐる中心と周縁のメカニズムを理解することを目指します。


国際協力コース

国際協力、国際支援とは

本コースでは、開発援助、紛争当事国の秩序回復、環境問題など、国際社会の数多くの課題を解決するために、国際協力や国際支援の歴史・理論・実践を中心に学びます。国際的な開発援助機関、各国や各地域の政府、非政府組織の活動、学術的な活動などを概観しながら、地域の人びとの暮らしに寄り添い、新しい国際協力の枠組みやあり方を考えていくことを目指します。

コース指定授業

開発と文化

発展途上国と呼ばれる地域が直面している問題を解決するために行われる「開発」の現場には、さまざまなアクターが関わり、多様な文化が交錯しています。そのなかで生まれる協働や葛藤、矛盾などについて、いろいろな地域の事例に基づいて学びます。

環境問題

自然を破壊するのも護るのも、私たち人間です。だからこそ、環境問題に取り組むときには、環境の特性だけでなく、自然に対する見方の多様性や、社会や経済の仕組みを理解することも重要です。この授業では、環境問題の構造と課題を、事例を使って学びます。


国際ウェルネスコース

人間開発という視点から

紛争、災害、人口急増などによる飢餓や貧困、環境汚染などによって、国内外で苦しい生活を強いられている人がいます。生命の危機にさらされているような人びとから、先進国の高度消費社会で生きる人びとまで、人間開発という視点で、人間がさまざまな意味で、よりよい状態であるためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。自分自身のありようと結びつけながら考えていきます。

コース指定授業

世界の健康科学

世界のあらゆる人びとが健康を享受することがSDGsの目標のひとつとして謳われています。グローバル・ヘルス分野における主要課題を把握するとともに、解決の主な取り組みに関して学びを深め、社会的格差、不公正、ジェンダーなどの視点も踏まえつつ批判的考察力を養います。

医療人類学

人びとは、健康、病い、生、死、障がい、性などに関わる事柄を社会で継承してきた世界を観るレンズ=文化をとおして経験します。文化自体も、歴史、政治、経済、社会的にダイナミックに変動していきます。医療人類学は人びとが生活を営む社会的文脈のなかで理解する学問分野です。


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