学長室より
2023年度の授業実施方針について
2023年4月以降の本学の授業は、大学が指定する一部の科目(メディアを高度に利用した授業)を除き、対面で実施する方針であることをお知らせいたします。
本学では、新型コロナウイルス感染症拡大以降、学生・教職員の健康を守ることを第一とし、感染防止対策や教室の受講環境の整備に努めるなど、様々な方策を講じてまいりました。変異株の発生に伴い、感染の拡大と収束が繰り返されるなど、まだまだ懸念されることは残っていますが、学生の皆さんが、可能な限り以前のようにキャンパスでの学びを通して津田塾生らしい大学生活を経験し、学生同士の交流も深めていただきたいと切に願っております。
ただし、2023年度においても、感染爆発が発生し緊急事態宣言が発出されるなど行動自粛が求められる場合には、オンライン授業となる可能性があることをご理解いただけますようお願いいたします。
なお、冒頭でお知らせしましたとおり、大学が指定する一部の科目については、オンライン授業のメリットを積極的に活用した授業も実施する予定です。詳細は別途TsudaNetを通じてお知らせいたします。
津田塾大学
学長 高橋 裕子
ロシアによるウクライナ侵攻に関する声明
この度のロシアによるウクライナ侵攻により、女性や子どもを含む多くの市民の平穏な日常生活や学びが突如奪われたことを深く憂慮し、強い憤りを覚えます。
一日も早いこの戦闘状態の終結と、対話による早期の平和的な解決を強く求めます。
東京女子大学学長 茂里 一紘
日本女子大学学長 篠原 聡子
Statement on Russia’s Invasion of Ukraine
We are deeply concerned and offended by the sudden deprivation of the peaceful daily lives and learning of many citizens, including women and children, as a result of the recent Russian invasion of Ukraine.
We strongly urge an early end to this state of warfare and a peaceful resolution through dialogue.
Yuko Takahashi
President, Tsuda University
Kazu-hiro Mori
President, Tokyo Woman's Christian University
Satoko Shinohara
President, Japan Women’s University
学長挨拶
“Make a Difference”
リーダーシップを発揮して社会に新しい流れをつくり出す、
バイタリティ溢れる女性をそだてる
一世紀を超える歴史のなかで、一人ひとりの学生を<熱心>に教え育んできたことが津田塾大学の誇りです。1900年に創設された本 学は、<オールラウンドな女性>を育成するという創立者津田梅子の建学の精神に根ざし、教職員が個々の学生と真摯に向き合い、その個性に応じ て能力を最大限に伸ばし、生涯にわたって社会に貢献できる女性を養成しています。
今、世界ではグローバル化やIT化、さらに日本では少子高齢化がすすみ、私たちはかつて経験したことのない新たな課題を抱えており、それら諸問題を解決し、新たな時代に適合した社会システムを構想することは、この激動する社会の要請となっています。また、諸課題の解決や新しい社会システムの構想には女性の力がますます必要とされており、国際社会全体においても指導的地位に女性が占める割合を高めようとしています。日本社会においても、現代社会が直面する諸課題の解決や新しい社会システムの構想に取り組む能力をもつ指導的地位の女性を輩出していくことは、喫緊の要請となっています。こうした社会の要請に応えるため、これまで本学が培ってきた英語、リベラルアーツを基盤とする女子高等教育の蓄積のうえに、21世紀の社会の諸相を的確に把握し、課題解決にねばり強く取り組み、より良い社会の仕組みを創りだすことのできる、リーダーシップとバイタリティを備えた女性を育成することを目指しています。その一環として2017年度には、女子大学としては初となる「総合政策学部」を新設いたしました。
そして卒業生である私自身がそう感じたように、学生が卒業後も誇りを持って「津田塾大学で学んでよかった」と、生涯にわたって思い続けられるようなインパクトを与えられるようにと考えています。大学で学んだアカデミックな基礎力や課題解決力が、生きていくための力となり、新しい道を切り拓く糧になると信じるからです。
明治時代、津田梅子が女子高等教育の先駆者として、日本社会が抱える課題の解決を目指して、女性の社会参画を推進しようと果敢に挑戦したように、本学は創立者を範とした、様々な分野の女性パイオニアの「長い列」を作り出してきました。その列がこれからも続くように、英語で言うならば、 “Make a Difference”—つまり、リーダーシップを発揮して社会に新しい流れをつくり出せるようなバイタリティ溢れる女性を輩出し続けたいと強く願っています。