学長室より

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在学生の方へ

2021年度 第1タームに際して

 春爛漫の中、2021 年度の授業が始まりました。振り返ればこの 1 年間、感染症の世界的な拡大という、経験したことのない事態に、大学も大きな影響を受けました。本学の学生の 中には、入学してからまだ入国さえできない方もいらっしゃいます。これまで考えられなかった困難に学生のみなさんが直面していることに私たち教職員は心を痛めてきました。

 そうした中でも、みなさんの学びの機会を確保すべく、解決策を見出そうと、さまざまな課題に立ち向かってまいりました。その一つがハイブリッド授業の増設です。今年度は、1週間のうち少なくとも一度は対面で授業に出席できるよう、各学年のセミナーのクラスを対面とオンラインで受講できる、いわゆるハイブリッドのクラスを増やしました。教室におけるハイブリッド環境の整備も含め、昨年度より可能な限りハイブリッド授業増設に向けての改善を行い、登校の機会を拡大させました。

 津田塾大学では質の高いオンライン授業を目指して、充実した授業を提供してきましたが、大学生にとってはキャンパスに来て、そこで出会える学生や教職員と交流することももちろん不可欠です。とりわけ4月に入ってから感染拡大の予断を許さない状況の中、残念ながらすべての授業を対面で実施することはまだできませんが、キャンパスに来てこそ行えることを大切にしたい、と思っております。授業時間以外でもキャンパスに来て、ぜひ図書館や視聴覚センターを積極的に活用してください。さらに、さまざまな学内のセンターも皆さんの持っている質問や疑問に応えてくれます。国際センター、学外学修センター、ライティングセンター、ウェルネス・センター、キャリア・センター、女性研究者支援センターなどを利用していただきたいと思っております。学生生活課では家計が急変して困窮した学生の相談にのっています。それぞれの部署では、学生の一人ひとりにできるだけ寄り添いたいと考えていますので、どんな小さなことでもよいので気軽に相談してください。

 新型コロナウイルス感染症はまだまだ収束してはいませんが、学生、教職員の皆で力を合わせて、この困難な状況を乗り越え、みなさんの大学生活を安全で、より豊かな時間にしていきたいと考えています。今後、変異ウイルスの感染拡大で新たな対応が必要となるかもしれませんが、一日一日できることを大切にしながら充実した大学生活を過ごしていただきたいと祈念しています。
2021年4月20日 
津田塾大学   
学長 高橋 裕子  

2020年度 津田塾大学卒業生、修了生の皆様へ

ご卒業おめでとうございます。
本来であれば、皆様と直接お会いして餞の言葉を贈らせていただきたかったのですが、昨年に引き続きホームページを通してのご挨拶となりました。

14世紀に発生したペストの大流行により、当時のヨーロッパ全人口の3分の1以上が亡くなったといいます。しかし、このパンデミックを乗り越えた15世紀には、フィレンツェ等を中心にルネサンスが開花し、中世から近世へ移行する幕開けとなりました。

そして現代、世界はICT(Information and Communication Technology(情報通信技術))を中心とした第4次産業革命が急進する大変革期にあります。女性の活躍を推進するという社会の強い要請もあり、若い皆様にとっては多方面で活躍する機会に富んだ、チャレンジし甲斐のある時代といえるのではないでしょうか。

私自身の産官学分野の長い経験から、多くの教訓といいますか、生き方のヒントを得ましたが、今回は、そのうちの2つを紹介したいと思います。

「朝の来ない夜はない。夜明け前が一番暗い。」
「運命の女神には後ろ髪が無い。」

前者は説明の必要はないと思います。後者は「常に問題意識を持ち続け、前向きに努力する人だけが幸運をつかめる。」という意味です。皆様にとって、将来何らかの参考になれば幸いです。

最後になりますが、皆様が日々の健康に留意され、多方面でご活躍されますことを心より祈念して、お祝いの言葉とさせていただきます。

2021年3月17日
津田塾大学 理事長 島田 精一

学長挨拶

“Make a Difference”
リーダーシップを発揮して社会に新しい流れをつくり出す、
バイタリティ溢れる女性をそだてる

一世紀を超える歴史のなかで、一人ひとりの学生を<熱心>に教え育んできたことが津田塾大学の誇りです。1900年に創設された本 学は、<オールラウンドな女性>を育成するという創立者津田梅子の建学の精神に根ざし、教職員が個々の学生と真摯に向き合い、その個性に応じ て能力を最大限に伸ばし、生涯にわたって社会に貢献できる女性を養成しています。

今、世界ではグローバル化やIT化、さらに日本では少子高齢化がすすみ、私たちはかつて経験したことのない新たな課題を抱えており、それら諸問題を解決し、新たな時代に適合した社会システムを構想することは、この激動する社会の要請となっています。また、諸課題の解決や新しい社会システムの構想には女性の力がますます必要とされており、国際社会全体においても指導的地位に女性が占める割合を高めようとしています。日本社会においても、現代社会が直面する諸課題の解決や新しい社会システムの構想に取り組む能力をもつ指導的地位の女性を輩出していくことは、喫緊の要請となっています。こうした社会の要請に応えるため、これまで本学が培ってきた英語、リベラルアーツを基盤とする女子高等教育の蓄積のうえに、21世紀の社会の諸相を的確に把握し、課題解決にねばり強く取り組み、より良い社会の仕組みを創りだすことのできる、リーダーシップとバイタリティを備えた女性を育成することを目指しています。その一環として2017年度には、女子大学としては初となる「総合政策学部」を新設いたしました。

そして卒業生である私自身がそう感じたように、学生が卒業後も誇りを持って「津田塾大学で学んでよかった」と、生涯にわたって思い続けられるようなインパクトを与えられるようにと考えています。大学で学んだアカデミックな基礎力や課題解決力が、生きていくための力となり、新しい道を切り拓く糧になると信じるからです。

明治時代、津田梅子が女子高等教育の先駆者として、日本社会が抱える課題の解決を目指して、女性の社会参画を推進しようと果敢に挑戦したように、本学は創立者を範とした、様々な分野の女性パイオニアの「長い列」を作り出してきました。その列がこれからも続くように、英語で言うならば、 “Make a Difference”—つまり、リーダーシップを発揮して社会に新しい流れをつくり出せるようなバイタリティ溢れる女性を輩出し続けたいと強く願っています。

津田塾大学学長 高橋 裕子 

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