時代とともに発展する、津田塾の英語教育

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Jonathan D. Picken|学芸学部英文学科教授

時代とともに発展する、津田塾の英語教育

来日して約30年、津田塾大学で教鞭を執ってから28年が経ちました。その間、日本における英語教育は格段に進化していると感じます。赴任当初は外国人教師がめずらしい時代でしたが、現在は高校までにネイティヴ教員の授業を経験している学生も多く、入学時の会話力が年々高まっています。津田塾大学は「英語の津田」といわれるように、創設時から英語教育に力を入れてきました。その内容は時代とともに発展し、学生の学力に合った授業を数多く展開しています。

1・2年次の英語教育は、PACE(Prociency-AdjustedClassroom Environment)型クラスで行います。入学時のテストの点数で2~3段階のクラスに分かれ、自分のレベルに応じたプログラムで無理なく英語力を高める授業です。3年次は、英文学科は英語を必修、国際関係学科は英語または第2外国語を必修とし、情報科学科は専門的な情報科学英語を履修して、語学に磨きをかけます。また、英文学科では4年次にも選択科目として上級プログラムを設定しており、将来に役立つ英語を身につけられます。このように入学から卒業まで常に英語にふれ、スキルアップしていくことは自身の強みになり、社会での即戦力となるでしょう。

興味深い事案から、生きた英語を学ぶ

カリキュラムは、「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく、横断的に学べるよう組まれています。なかでもPronunciation I は特徴的で、1年次は最新のCNNやBBCニュースから4~5分のトピックをピックアップした教材を授業で使います。世界で起きている生の事象を扱うので、みな真剣に興味深く取り組んでおり、聞く力が養われます。また並行して、正確な発音方法も習得していきます。 2年次にはより深い社会問題や国際問題などに取り組み、学科に合わせて内容もさらに発展的になります。国際関係学科のListeningⅡでは、ドキュメンタリーとそれに関連する映画などを観て学びます。たとえば、20世紀中頃のアルゼンチンで大統領夫人となった「エバ・ペロン」のドキュメンタリーと、彼女をモデルにしたミュージカル「エビータ」を見比べることで、理解力を高めていきます。英文学科のAcademic ListeningⅡでは、ドキュメンタリーとアカデミックな映像教材(心理学、科学技術など)を用いてリスニングやノート・テーキングのスキルを伸ばします。

社会に出ると、書く力も仕事の大事な要素のひとつです。Academic WritingⅡでは専門分野の論文「リサーチペーパー」にも取り組みます。いずれの授業も少人数で行われるため、一人ひとりに的確なアドバイスがなされ、個々の実力を高められるのが魅力です。 月日は経ちましたが、津田塾大学へ赴任したときの驚きにも似た印象はいまだ忘れられません。学生達はみな熱心で、次々に私へ質問を投げかけてくる毎日。徹底した高いレベルの教育と、教員達の熱意に感銘を受けました。その情熱は脈々と受け継がれ、時代に活きる英語を先進的に取り入れて教育し続けています。津田塾大学には、将来へ繋がる学びがあります。
田近 裕子|総合政策学科教授

課題解決に焦点を当てたカリキュラム

世界に出ると、別の母語を持ちながら英語を流暢に話せる人がとても多く、特に若者たちは英語を自分のものとして使いこなしているように感じます。新しいことが次々に生まれ変化していく時代、通信技術が発達して海外がより身近になった社会において、「リンガ・フランカ(異なる母語を話す人たちの間で意思疎通の手段に使われる言語)」としての英語は、必要不可欠といっても過言ではないでしょう。

総合政策学科の英語教育の最終目的は、社会へ出て仕事や研究で使える英語力です。これまで津田塾大学が培ってきた英語教育の蓄積のもと、聞く・話す・読む・書くの4技能に加えて、課題解決に焦点を当てた交渉力や提案力、パブリックな場での発表力を身につけていきます。日常生活、職場、コミュニティ、組織、政府機関など、世界のさまざまな場面でのコミュニケーション力や英語による表現力などを意識したカリキュラムです。

具体的には、Compassionate Communication、Listening & Discussion、Reading、Writingの4科目で進めていきます。なかでもCompassionate Communicationの授業は特徴的で、相手を思いやり、互いのニーズが満たされるまで対話する、Nonviolent Communicationとも呼ばれる手法です。国連などの国際機関をはじめ、多くの組織や企業で活用されているもので、身近な地域や生活の中でも役立つ「言葉を使って課題解決につなげる力」が養われます。これを必修科目のひとつとして設置するのは、国内大学では初の試みです。

使える英語を修得し、次のステップへ

授業は17名の少人数クラスに分かれ、すべて英語で行います。4科目を3年次まで必修で徹底的に学ぶことで、英語を「話す」だけでなく「使える」ものにしていきます。また、Term 2には全学部を対象に「模擬国連」や「持続可能な地球」を題材にしたInternational Training Courseなども開講する予定です。  スピード感をもって変化していく現代には、新しいことを恐れず、独自の取り組みができる人材が求められます。英語を使って元気よく前に進む、行動力のある女性をめざしましょう。
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