まず女子大学ということへの不安は当初からありませんでした。むしろ高校も女子高で、とても楽しかったので、それをあと4年間続けられる喜びの方が大きかったです。大学では先生方や職員の皆さんのサポートがとても手厚く、心強かったのが印象的でした。たとえば事務手続きなどに関する問い合わせも、職員の方が誠実に応対してくださり、助かりました。私はコロナ禍での入学だったので、当時、電話でしかやりとりできないときでも、とても親身なサポートをしてくださったのは、よい思い出です。誠実で、温かい大学だなと実感しました。
数学科の友人たちは、課題でつまずいたときなどに親身になってサポートしてくれて、勉強面でとても助けてもらいました。もちろん課題の答えをすぐに教えてくれるというのではなくて、「ここまで講義でやったよね。こういう解き方も考えられるから、この公式を使うことを検討してみたら」など、ヒントを小出しにしながら、私が自分で考えて答えにたどり着けるように導いてくれたのです。彼女たちのサポートのおかげで、自分自身も成長することができたと感じています。もちろん逆に、私が教える立場になることもありました。仲間同士で支え合って頑張ろうという空気が数学科の中にあったように感じています。 また私の周りだけではなく、図書館はもちろんですが、たとえば食堂などでも勉強している学生をたくさん見かけました。就職活動などで出会った他大学の学生に聞くと、学食で勉強している人はあまりいなかったというような話を聞くのですが、津田塾ではそんなことはなく、一人で黙々と頑張っている学生の姿をよく目にします。誰もが目標に向かって努力している空気に満ちていますし、そういう姿を見ると私も刺激を受けていました。
はい。私は数学科でしたが、入学してみたらメインとなる数学と同じだけ英語の授業もあって、まずその充実ぶりに驚きました。正直に言うと私は英語科目が苦手だったのですが、1年次の授業が発音、長文読解、日常会話、文法の4通りに分かれていて、それぞれを丁寧に学べたことで、苦手だった英語も正しく学べばしっかり使えるようになるんだと実感しました。授業では自分の考えを求められることも多く、英語で自分の意見をまとめて発表するのは最初は恥ずかしさをおぼえることもありましたが、周りの仲間が積極的に発言していくような環境だったので、自然と私も遠慮することなく、発言して授業に参加することができるようになりました。