英語に力を入れている津田塾大学でなら、卒業後の進路を見据えて、有意義な学生生活を送れるだろうと思ったからです。自宅から近く、通いやすいことも魅力でした。受験でキャンパスを訪れた際には、玉川上水沿いの自然豊かな周辺環境や美しい校舎にも目を奪われたものです。まるで森の中に入っていくような引力があり、4年間、愛することができる場所だと感じました。高校まではそれほど勉強が好きではありませんでしたが、本と英語には親しんできました。ここで大好きな読書と語学に明け暮れたい。そんな思いで入学を決めました。
作中のシーンを想像して、まるで感想文を書くように曲を書いています。物語の魅力に全身で浸かって、自分の心の震えを音楽にぶつけるような感覚です。実のところサウンドトラックの制作を引き受けた当初は、戸惑うことばかりでした。娯楽といえばもっぱら読書で、映画もドラマもアニメもほとんど見ずに育った私が、果たしてこの仕事を全うできるのだろうか、と。しかし、思い返してみれば子どもの頃から小説に勝手にテーマソングをつけたり、好きな曲に映像を想像したりして遊んでいましたし、大好きな物語世界と関わるのにこれ以上楽しい仕事はないとすぐに気がつきました。物語から得たインスピレーションを音楽にして、みなさんに聴いてもらえるのですから最高です。最も感動したシーンの純度を高めるような音楽で、オーディエンスのみなさんにもワクワクしてほしい。魅力的なシーンが、もっと魅力的になるように。そんな思いで作曲に全力を注いでいます。