総合政策学部在学生によるQ&Aセッション(後編)
「受験対策編」

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元田さん(司会・総合政策学科4年)
岡田さん(総合政策学科4年)
西野さん(総合政策学科3年)
山本さん(総合政策学科2年)
毎年3月に千駄ヶ谷キャンパスで開催されている総合政策学部の春期オープンキャンパス。キャンパスツアーなどさまざまなプログラムを通じて津田塾の雰囲気を体感できます。なかでも人気を誇るのが、在学生が自らのキャンパスライフや受験対策など幅広いテーマで語る「在学生によるQ&Aセッション」です。2023年3月21日に行われたセッションの模様を前後編に分けてお届けします。

※前編の「キャンパスライフ編」はこちら。

大切なのは、選抜方式に合わせた対策。

元田: 総合政策学部に合格するには、どんな受験対策をすればいいのか。これは、高校生の皆さんにとって一番の関心事かもしれません。総合政策学部の入試は大きくふたつあります。ひとつ目は秋に実施される「総合型選抜」と「学校推薦型選抜(指定校制)」などです。もうひとつは年明けから行われる一般選抜で、A方式とC方式の2種類があります。A方式は2月に実施される試験の結果をもとに合否が判定されるもの。C方式は大学入学共通テストの結果で合否を判定されるものです。皆さんはどの方式で受けましたか。

岡田: 書類選考と面接が課される総合型選抜で入学しました。私が受験した当時は試験会場で小論文の試験を受けましたが、2023年度の入試では小論文も事前に提出する形式でした。高校3年生の春頃から総合政策学部の受験を視野に入れ、本格的に対策を始めたのは夏頃です。志望理由書を書くうえで心がけたのは、「高校の頃に力を入れた活動」と「入学後の目標」との一貫性を保つこと。意欲を伝えるべく、志望している専攻やその理由も盛り込みました。小論文では、データ・サイエンスに近い分野からテーマが取り上げられる傾向があると分析し、過去問をヒントに対策しました。ここでは示されたデータに対して自分なりの解釈を加えることがポイントだと思います。

山本:
 私が受けたのは一般選抜のA方式です。試験科目は英語と国語で、すべて記述式です。過去問を繰り返し解く際には、答え合わせと見直しに時間をかけました。たくさんの問題を解いても、自分がなぜ間違えたのかがわからなければ次に活かすことができません。模範解答と講評を熟読し、わからなければ高校や塾の先生に尋ねて、解説してもらいました。

西野: 私も山本さんと同じくA方式で入学しました。英語の試験について補足すると、長文を要約したり自分の意見を書いたりする問題がメインとなります。英単語帳を繰り返し見て、語彙を増やしておくことも大切です。

西野さん(総合政策学科3年)

利便性と居心地のよさが千駄ヶ谷キャンパスの魅力。

元田: 大学を選ぶうえでは、通いやすさも大切です。千駄ヶ谷キャンパスは都会の真ん中にあり、新宿や渋谷へのアクセスも抜群。緑あふれる小平キャンパスとはまた違った魅力がありますね。山本さんは、千駄ヶ谷キャンパスの中でお気に入りの場所はありますか?

山本: エントランスのそばにある「ラーニングコモンズ」がお気に入りです。天井が高くガラス張りになった空間はとても開放的。勉強の合間に休憩したり、ひとりでぼんやりと外を眺めたりするが好きですね。春には桜、秋にはイチョウ並木を楽しめます。

元田: たしかに、都心にありながら大きな窓から見える風景をとおして四季を感じられるのも、千駄ヶ谷キャンパスの魅力ですね。外だけでなく、内装の壁も温かみがあります。
もうひとつ、津田塾を検討している高校生からたびたび寄せられるのが「女子大って実際どんな雰囲気なの?」という質問。これについては、共学の高校出身の西野さんに話を聞きたいと思います。

西野: 私が通っていたのは、男子校が共学化された高校です。共学と言っても男子生徒の比率が高かったからか、なんとなく「先頭に立つべきは男子」という雰囲気がありました。例えば部活動の部長や体育祭の応援団長などを女子が務めると、とても目立ってしまう。無意識のうちに、「女子」という枠組みに縛られて行動していたように思います。津田塾では学生全員が女子なので、もちろんトップに立つのも女子。ジェンダーをまったく気にすることなくリーダーシップを発揮できます。「男子からどう見られるか」といったことに悩まず、本来の自分でいられる環境はとても居心地がよいです。学生同士の仲もよくて、一緒に勉強したりランチしたり、和気あいあいと過ごしています。

残りの高校生活で、自身の興味関心にじっくり向き合おう。

元田: 残りわずかとなった高校生活で何をしようか迷っている方もいるかもしれません。そこで「高校の頃にこれをしておくとよい」と思うことがあれば、語ってもらいましょう。

岡田: 私がおすすめしたいのは、高校生活を総括することです。高校3年間を通じてどんなことに力を入れたのか。興味をかき立てられたことは何か。これらをじっくりと振り返ることで、大学生活で取り組んでみたいことがよりクリアに見えてくるのではないでしょうか。

西野: 私からは、「受験勉強であまり根を詰めすぎないように」とお伝えしたいです。つい目の前の受験のことばかり考えてしまうものですが、身体と心の健康が何より大切。合格はゴールではなく、長い人生の通過点に過ぎません。貴重な残りの高校生活を思う存分楽しむことも、心に留めておいてもらえたらと思います。

山本さん(総合政策学科2年)

意欲さえあれば、何でも実現できる環境。

元田: ここまで、総合政策学部についてさまざまな角度から語ってきました。最後に、「これだけは伝えたい」という津田塾の魅力について聞いてみたいと思います。

山本: 私にとっての津田塾の魅力は、向上心にあふれた学生が多いところです。目標をもってコツコツと頑張る。互いにその努力を称え合い、応援し合う。そんな雰囲気が大好きです。周りの学生たちから受ける刺激は、頑張るモチベーションにつながっています。

西野: さまざまな分野を学べるカリキュラムが、総合政策学部のよさだと感じます。授業を通じてジェンダー論やデータ・サイエンスの面白さを知りました。現在研究している公共政策の分野でもこれらの学びが活かされています。興味のある領域が広がるのは、この学部ならではでしょう。まだ学びたいことが明確に定まっていない方にもおすすめです。

岡田: 少人数教育で先生との距離が近いところが魅力です。授業でわからないことがあるたびに、研究室を訪れて質問しています。ほかの大学の友人にこの話をすると、「そんなに気軽に質問できるの?」と驚かれることも。些細な疑問もおろそかにせずに済むので、学びの質が高まっているように思います。

元田: 3人の意見を総括すると、「意欲さえあれば何でも実現できる環境がある」ということでしょうか。親身になってくれる先生や職員の方々が大勢いて、周りも頑張りを否定せず応援してくれる学生たちばかり。ここでなら、きっと学生生活がすばらしいものになるはずです。
いかがでしたでしょうか。このセッションが、総合政策学部について少しでも知ってもらう機会になれば幸いです。皆さんの残りの高校生活が充実したものになりますように。そして、津田塾でお会いできることを楽しみにしています。


※入試についての最新情報は、大学公式Webサイト「入試情報」にてご確認ください。
  • オープンキャンパス開催中はマスクを着用しており、撮影時のみマスクを外しております。
  • 学年は取材当時のものです。
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