学芸学部在学生によるQ&Aセッション(前編)
「キャンパスライフ編」

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江川さん(司会・国際関係学科 4年)
出口さん(英語英文学科 1年)
小野寺さん(多文化・国際協力学科 2年)
中村さん(数学科 3年)
丸山さん(情報科学科 4年)
毎年7月から8月にかけて開催されている夏期オープンキャンパス。模擬授業やキャンパスツアーなど、津田塾の雰囲気を体感していただくさまざまなプログラムが繰り広げられます。なかでも人気を誇るのが、在学生が自らのキャンパスライフや受験対策など幅広いテーマで語る「在学生によるQ&Aセッション」です。2022年7月24日に行われた学芸学部のセッションの模様を「キャンパスライフ編」と「受験対策編」に分けてお届けします。

学芸学部在学生によるQ&Aセッション(後編)「受験対策編」

高校までとは異なる、歯応えのある学びがある。

江川(国) 津田塾大学では、どの学科でも英語教育や少人数教育に力を入れていますが、各学科ならではの特徴やおすすめのポイントもたくさんありますよね。

出口(英) 英語英文学科だと、英語で行われる授業が多いことが特徴です。「Extensive Reading」もそのひとつ。この授業では、英語の本を週に70ページほど読み、要点と自分の考えを英語でレポートにまとめます。英語力が磨かれるのはもちろん、英語で書かれた数多くの名作に出会えるのがいいところ。高校の頃までは日本語の本しか読んだことがなかった私も、授業を通じて洋書の面白さを肌で知りました。

江川(国) 国際関係学科の特徴は分野の幅広さでしょうか。私は障害学やインクルーシブ教育について研究していますが、他にも国際経営学や法学、経済学など学べることはさまざまです。1・2年次では専攻を絞らず、興味をもったテーマの授業を幅広く受講します。専門分野を決めるのは、卒論を見据えて研究を始める3年次。入学時点で学びたいことが定まっていなくても、在学中にじっくりと選べる良さがあります。

江川さん(司会・国際関係学科 4年)
小野寺(多) 多文化・国際協力学科では2年次からセミナーに所属して、卒業まで同じ先生のもとで研究を深めます。この学科は、フィールドワークが必修なのがポイント。1・2年次に調査方法の基礎を学び、3年次には現地に赴きます。地域は国内から、アフリカやアジア、欧米などの海外までさまざま。現地の文化に浸ることで、机上では叶わない生きた学びを得られるのが魅力です。もうひとつ、第2外国語が3年次まで必修なのもこの学科ならでは。話せる言葉が増えると、フィールドワークでのコミュニケーションも盛り上がります。

中村(数) 数学科では、解析学・幾何学・代数学・統計学などを扱います。抽象的な概念について学ぶので、最初は難しく感じるかもしれませんが、ご安心を。先生が丁寧に教えてくれます。ちなみに、居心地のよさもこの学科の魅力です。共学の数学科だと周りが男子学生ばかりということも珍しくありませんが、津田塾だと女性のみ。同性の友人たちと一緒に頭をひねり、難しい理論をようやく理解できたときの達成感は格別です。1年次からセミナー(ゼミ)が必修であることも、他大学の数学科とは異なる部分でしょうか。早くから数学書を読み解く練習ができ、論理的な思考力も身につきます。

丸山(情) 情報科学科ではプログラミングなどの情報技術のほか、数学や英語なども学びます。特徴的なのは、2コマ連続した授業があること。1コマ目は講義、2コマ目は演習です。学んだことを、すぐに実践できるので、面白いだけではなく定着も早まります。学習のサポートが充実していることもこの学科の魅力ですね。例えば、毎日昼休みに大学院生が開催しているQ&A教室では、プログラミングに関する疑問を解消できます。3年次には全員が独自にアプリを制作するのですが、力作を発表し合うのは本当に楽しいひとときです。

津田といえば英語。すべての学科に共通します。

江川(国) 「津田塾といえば英語」で知られていますよね。高校生の皆さんの中には、英語が得意な方も、そうでない方もいると思います。次は本学での英語の学びについて掘り下げてみましょうか。

小野寺(多) どの学科も英語の授業は週に4、5回あります。特徴は4技能である「読む・書く・話す・聞く」の力をしっかりと伸ばせること。多文化・国際協力学科では、学科の学びとも関連する環境問題や途上国支援、貧困問題などを題材に、新聞やBBC(英国放送協会)のニュースを用いて学びます。学術的な英文の書き方を学ぶアカデミックライティングの授業は、高校までに学んだライティングとはまったく異なるので、最初は面食らいました。でも、授業を重ねるごとに着実にレベルアップできますので、やりがいがあります。

中村
(数) 理系の学科であっても、英語をきちんと学ぶのが津田塾です。1年次、英語の授業は週4回。ネイティブの先生と話す「Oral English」、英作文や文法を学ぶ「Composition」、英語の長文を読んでディスカッションする「Reading Skills」などがあります。英語で書かれた数学書を用いた数学の授業やセミナーも。元々英語が苦手だった私も、今ではネイティブの先生と気軽に会話を楽しめるようになりました。

江川
(国) 私も、中村さんと同じで英語力には自信がありませんでした。周りにも英語が苦手だった友人が少なからずいますが、得意な人も、苦手な人も、着実にレベルアップできるのが津田塾の英語教育です。
もうひとつ、「津田塾は課題が多い」といわれることが多いようですが、この噂についてはどう思いますか?

全員: 事実です(笑)。

出口: 日々、さまざまな課題に取り組んでいます。たとえば洋書を読んで問題を解くとか、授業の振り返りや自分の考えを英語でレポートにまとめるとか。最初はまったく歯が立たない課題もありましたが、先生からの丁寧なフィードバックを受けながら向き合ううちに着眼点がわかってきました。限られた時間で課題を終わらせるために工夫しているのは、隙間時間の活用です。通学中の電車内で課題図書を読んだり、授業の振り返りをしたり。その過程では、学習に限らず、物事を計画的に進める力も養われたように感じます。
出口さん(英語英文学科 1年)

学業だけでなく、課外活動も充実させたい。

江川(国) 課外活動についても話していただきましょう。中村さん、小野寺さんはいかがですか。

中村
(数) 私はふたつの団体に所属しています。ひとつは英語でディスカッションを行うサークル「津田塾大学英語会 TESS(Tsuda English Speaking Society)」。今年度は3大学合同開催の英語のディスカッション大会で実行委員長も担当しました。もうひとつは津田塾大学オフィシャルWebマガジン『plum garden』の編集部で校閲局長を務めていますが、記者としても3月に放映されたテレビ朝日系列ドラマ「津田梅子~お札になった留学生~」のプロデューサーの方に取材させていただきました。ほかだと、数学の研究会やワークショップ、講演会などに足を運ぶことも。やりたいことを実現しやすい環境が津田塾にはあると思います。

江川(情) 『plum garden』には学生生活をテーマにした記事がたくさんあります。高校生のみなさんは、ぜひ参考にしていただけばと思います。


小野寺(多) 私はフラダンスサークルに所属しています。10月に行われる津田塾祭でのステージ発表に向けて、練習に励む日々です。夕方からは居酒屋でのアルバイトも。忙しく勉強に励むだけでなく、工夫次第でさまざまな活動に打ち込めます。

中村さん(数学科 3年)

自分らしい将来は、4年間をかけて描きます。

江川(国) 「津田塾は就職に強い」。そう耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょうか。就活事情については、4年生の私からご説明します。
私の場合、テレビ局に入りたくてマスコミ業界に絞って就職活動をスタートしました。当初より、学内のキャリア・センターをフル活用。エントリーシートの添削や面接の練習など、何度も相談に乗っていただきました。津田塾の卒業生を何年も見てきたベテランのキャリアカウンセラーからのアドバイスは非常に心強かったですね。おかげさまで志望していた福岡のテレビ局から内定を得られました。

丸山(情) 私は1年次から大学で開催される説明会に参加していましたが、その過程で就職ではなく、自分の専門分野をもっと究めたいと思い、大学院への進学を志望しました。ちょうど2日前に合格の通知をいただいて、胸をなでおろしているところです。文理問わず、大学院への進学を選ぶ人は少なくありません。

江川
(国) 津田塾では、1年次からキャリアプランについて考える授業があります。4年間をかけて進む道を見極められる上に、就職・進学のいずれを選んでもしっかりとサポートしてもらえる。津田塾にはそんな環境が整っています。

ここまで、キャンパスライフを中心に語ってきました。高校生の皆さんに、津田塾の学生生活について少しでもイメージをつかんでいただけたら幸いです。後編は「受験対策編」。こちらもぜひご覧ください。

在学生によるQ&Aセッション(後編)「受験対策編」
  • オープンキャンパス開催中はマスクを着用しており、撮影時のみマスクを外しております。
  • 学年は取材当時のものです。
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