Q はじめに、津田塾大学を志望した理由やいきさつをお聞かせください。
市毛さんは、他の大学も併願されていたそうですね。
津田塾大学では、全学科で1年次からのセミナーを必修科目としています。
教員のきめ細やかな指導のもと、興味や関心を育み、各自で専門分野や研究テーマを見つけていきます。教員が議論のリードやフォローを行いながら学生が互いに意見を交わすことで、研究テーマに関する理解を深め、時には新たな課題を発見することも。自らの考察をさらに深めることができるのです。また、さまざまな視点から自分の考え をまとめ、図表や映像など効果的な資料を用いて発表し、プレゼンテーション能力を磨き発信力を養います。
最終的には自ら問題を発見して向き合い、研究テーマが決まったら、図書館や教育研究施設を利用して関連図書や論文、文献を収集。学科やテーマによってはフィールドワークを実施し、調査結果をまとめます。
一人ひとりに目が行き届く、1年次からのセミナーだからこそ、主体的に学ぶスキルを身につけられるのです。
伊藤: なにか他にやりたいことが見つかったのですか?
市毛: はい。まずインターンを機に「自分にとって本当に幸せな選択とは」と自問し、ハワイへの思い入れの強さを再認識できました。本来ならばフィールドワークで現地を訪れる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、在学中に実現するめどが立たなくなった代わりに、卒業後はハワイの研究を現地の大学で行いながら、フラダンスを極める予定でいます。
伊藤: 学外での学びをきっかけに、進路が見えてきたのですね。
私は英語教員として、中学生の頃に出会った恩師のように、英語の楽しさを伝えられる存在になりたいと思っています。将来的には、管理職として職場環境の改善にも力を注ぎたい。この目標をもったきっかけは、「教職実践演習」の授業で新設校の校長先生に出会ったことです。悩みながらも、教育現場を一から作りあげてきたその先生に憧れ、私もいつしか教育自体の質を高めるだけでなく、教育現場の改善にも貢献したいと思うようになりました。