データであらゆる社会課題の解決を
—総合政策学部と学外で広がる学びと出逢い
二瓶 真友 NIHEI Mayu
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石川 文華 ISHIKAWA Fumika
総合政策学部総合政策学科
二瓶 真友 NIHEI Mayu
総合政策学部総合政策学科3年生。浦和第一女子高等学校出身。C方式後期で入学後、授業で興味をもったデータ・サイエンスの学びを活かし、梅五輪プロジェクトをはじめ学外のコンペティションにも参加。「Peakers Hitachi Cup-クレジットカード不正取引予測ハッカソン」(株式会社日立製作所・Peakers共同開催/2019年9月20日)では、初参加にして優秀賞を受賞するなど、学外でも活躍中。(写真・左)
石川 文華 ISHIKAWA Fumika
総合政策学部総合政策学科1年生。淑徳与野高等学校出身。高校生の時に参加したオープンキャンパスをきっかけに、AO入試で入学。梅五輪プロジェクトをはじめ、学外プロジェクトや地方でのインターンシップにも参加。日々、学内外で幅広く学びを深めている。(写真・右)
総合政策学部総合政策学科3年生。浦和第一女子高等学校出身。C方式後期で入学後、授業で興味をもったデータ・サイエンスの学びを活かし、梅五輪プロジェクトをはじめ学外のコンペティションにも参加。「Peakers Hitachi Cup-クレジットカード不正取引予測ハッカソン」(株式会社日立製作所・Peakers共同開催/2019年9月20日)では、初参加にして優秀賞を受賞するなど、学外でも活躍中。(写真・左)
石川 文華 ISHIKAWA Fumika
総合政策学部総合政策学科1年生。淑徳与野高等学校出身。高校生の時に参加したオープンキャンパスをきっかけに、AO入試で入学。梅五輪プロジェクトをはじめ、学外プロジェクトや地方でのインターンシップにも参加。日々、学内外で幅広く学びを深めている。(写真・右)
新設の学部で総合的に「データ」について学んでみたいと入学した二瓶さん(以下、二瓶)と、入学前に参加したオープンキャンパスで津田塾の学習環境と少人数教育に魅力を感じて志望した石川さん(以下、石川)。入学後、総合政策学部ではどのような日々が待っていたのでしょうか。
Q:まず津田塾大学を選んだきっかけや、
二瓶:わたしは通っていた高校が女子校だったこともあって、大学も女子大ならではの環境でのびのびと学びたいと思っていました。併願していた大学もすべて女子大学です。高校のときはどちらかというと理系でしたが、明確にやりたいことが定まらず......。いきなり専門的な分野を学ぶよりも、まずは総合的に学んでみたいと思ったんです。津田塾を知ったきっかけは、webサイトに掲載されていた新学部創設のお知らせでした。授業でデータ・サイエンスを扱うと知り、さらに興味をもちました。新設されたばかりの学部で、都心の千駄ケ谷駅から徒歩1分という好立地。きれいな校舎も魅力的でした。
石川さんは、何がきっかけだったんですか?
石川:当初は一般受験を考えていました。でも、高校3年生の7月に参加したオープンキャンパスがきっかけで、津田塾が第一志望になり、AO入試受験を決意しました。「総合政策」と聞くとどこか漠然としていて、具体的にどのようなことを学ぶのかが気になっていたところ、学部説明を聞いて「まさに自分がやりたいこととリンクしている!」と、思ったんです。
わたしの出身高校は、文化祭の収益金でカンボジアに中学校を建設し、更に継続支援をするために、毎年収益金を寄付しています。高校時代、文化祭実行委員長であったわたしは、学校代表としてカンボジアを訪れる機会がありました。そこで出会った現地の子どもたちに服の裾を引っ張られ、ジェスチャーで食べ物を求められる現実にショックを受けました。日本に帰国してからもその光景が忘れられず、子どもの貧困問題を調べるうちに、大学でも学びたいと思うように。津田塾の総合政策学部では、現代社会の課題解決に向けた学びがひらかれており、「ここでなら、自分の学びたかったことが学べる」と思えたんです。また、大学の落ち着いた雰囲気がとても好みで、高校同様、女子だけの環境で学びたいとの想いもありました。
石川さんは、何がきっかけだったんですか?
石川:当初は一般受験を考えていました。でも、高校3年生の7月に参加したオープンキャンパスがきっかけで、津田塾が第一志望になり、AO入試受験を決意しました。「総合政策」と聞くとどこか漠然としていて、具体的にどのようなことを学ぶのかが気になっていたところ、学部説明を聞いて「まさに自分がやりたいこととリンクしている!」と、思ったんです。
わたしの出身高校は、文化祭の収益金でカンボジアに中学校を建設し、更に継続支援をするために、毎年収益金を寄付しています。高校時代、文化祭実行委員長であったわたしは、学校代表としてカンボジアを訪れる機会がありました。そこで出会った現地の子どもたちに服の裾を引っ張られ、ジェスチャーで食べ物を求められる現実にショックを受けました。日本に帰国してからもその光景が忘れられず、子どもの貧困問題を調べるうちに、大学でも学びたいと思うように。津田塾の総合政策学部では、現代社会の課題解決に向けた学びがひらかれており、「ここでなら、自分の学びたかったことが学べる」と思えたんです。また、大学の落ち着いた雰囲気がとても好みで、高校同様、女子だけの環境で学びたいとの想いもありました。
Q:受験期はどのような勉強や対策をしていましたか。
二瓶:わたしは塾や予備校には通っておらず、高校の授業で学ぶ基礎を大切に、日々の予習・復習を徹底することを心掛けていました。数学はもともと好きで、どちらかというと英語よりも得意でした(笑)。
石川:AO入試受験を決めてからは、志望理由書作成をはじめ小論文や面接の対策をしながら、ニュースや新聞等、多くの情報に触れるようにしていました。津田塾が第一志望だったので、同時に一般受験の勉強も継続していましたね。
石川:AO入試受験を決めてからは、志望理由書作成をはじめ小論文や面接の対策をしながら、ニュースや新聞等、多くの情報に触れるようにしていました。津田塾が第一志望だったので、同時に一般受験の勉強も継続していましたね。
Q:津田塾大学のイメージは入学前後でどう変わりましたか。
石川:津田塾と聞くと、「真面目」「勉強をしっかりする」「落ち着いている」というイメージがあり、それは今でも変わらないですね。付け加えるのであれば、「積極的な人が多い」ということです。授業態度はもちろんですが、サークルやアルバイトなど、課外活動にも熱心に取り組んでいる人が多いと思います。
二瓶:女子大の中でもトップレベルというイメージをもっていました。入学してからは、総合政策学科でも3年次まで英語の必修授業があるなど、大学全体として語学を徹底的に学ぶことに驚きました。語学そのものを学ぶ場を高校とするならば、語学で伝えたり、語学によって学びを深めたりできるのが津田塾だと言えるかもしれません。インプットはもちろん、それ以上にアウトプットする機会も多いので、今では日本語はもちろん英語でのプレゼンテーションも臆せずできるようになりました。1年次には「英語でプレゼン」と聞いても信じられず(笑)、英語で話すこと自体に抵抗があったのですが、最近では難なくプレゼンができている自分に驚いています。課題が多く大変だと感じるときもありますが、おのずと英語に触れる習慣が身につき、いいトレーニングになっているなと。実際にプログラミングを作成する際も、エラーは英語で表示されますが、難なく理解できていて役立っています。
Q:高校までの授業と津田塾の授業は、具体的にどのように違うのでしょうか。
石川:やはり、より専門性が高いのが大学だと思います。高校までは、教養として幅広い知識を身につけることを目的としていますが、大学では専門的な知識をインプットしつつ、アウトプットする機会が多くあります。わたしはもともと文系ということもあり、当初はデータを扱う授業についていったり、課題をこなしたりするのに精一杯。高校までは、エクセルといっても表作成くらいで、関数を使ったこともなかったので、放課後も学内に残るなど、課題をこなすのに必死でした(笑)。学部の先輩方が授業や課題の相談に乗ってくれる「Q&A」という時間があり、積極的に利用しています。
二瓶:わたし、今日ちょうどこのインタビューの前に、先輩として「Q&A」を担当していました。
石川:そうなんですね!先輩方はもちろん、先生との距離が近いのも津田塾ならではですよね。授業後に先生の研究室に質問に行っても、いつでもこころよく応えてくれます。また、空き時間を有効活用したり、友人と一緒に取り組んだりすることで、日々の課題とも楽しく向き合っています。
二瓶:高校までの授業は、その時々で学んでいる知識が将来どのように役立つのか具体的にイメージできませんでした。でも、大学での授業は実社会のデータを扱う機会が多く、問題を身近に感じます。今でこそ、データそのものというよりはデータで社会課題を紐解いていく過程が面白いと感じますが、入学当初はデータ・サイエンスの課題に苦労し、かなり時間を費やしていました......。
石川:先輩も、わたしたちと同じように苦心されていたのですね。
二瓶:わたし、今日ちょうどこのインタビューの前に、先輩として「Q&A」を担当していました。
石川:そうなんですね!先輩方はもちろん、先生との距離が近いのも津田塾ならではですよね。授業後に先生の研究室に質問に行っても、いつでもこころよく応えてくれます。また、空き時間を有効活用したり、友人と一緒に取り組んだりすることで、日々の課題とも楽しく向き合っています。
二瓶:高校までの授業は、その時々で学んでいる知識が将来どのように役立つのか具体的にイメージできませんでした。でも、大学での授業は実社会のデータを扱う機会が多く、問題を身近に感じます。今でこそ、データそのものというよりはデータで社会課題を紐解いていく過程が面白いと感じますが、入学当初はデータ・サイエンスの課題に苦労し、かなり時間を費やしていました......。
石川:先輩も、わたしたちと同じように苦心されていたのですね。
Q:これまでで印象に残っている授業について教えてください。
石川:「女性のキャリア開発」という授業です。元厚生労働事務次官の村木厚子先生の授業で、毎回1コマ目はさまざまな領域で活躍するゲスト講師の方々のお話を聴き、2コマ目は先生の授業という形式。現場で活躍されている方の生の声を聴き、社会問題や政策に対する知識や理解を深めていく過程が面白いです。いまは子供の貧困問題や民主主義の持続可能性というテーマに興味があり、今後さらに理解を深めていきたいです。先輩はどんな授業が印象的でしたか?
二瓶:わたしはデータ・サイエンスの授業が印象的でした。数学でも、情報でもないデータ・サイエンスの授業は今まで受けたことがなかったので、新鮮で面白かったですね。1コマ目は基礎を学び、続けて2コマ目では演習というように、実践できるのも楽しいです。データ・サイエンスにまつわる課題は好きなので、苦に感じたことはあまりないですね。 また、ハッカソン参加のきっかけになったのも、データ・サイエンスの授業でした。次第に機械学習にも興味をもつようになり、たまたま先生の研究室に掲示されていた募集を見てエントリーしました。朝から晩まで所定の時間内にどこまでプログラミングができるのか、個人戦のコンペティション形式で行われるイベントです。当日は、海外のクレジットカード取引のオープンデータを用いてモデルを作成しました。不正取引の予測を行い、精度を他大生と競い合いました。他の参加者の方の例を見ると、自分の課題点も明確になりまだまだ勉強不足だと感じましたね。「もっときれいなプログラミングのコードが書けるようになりたい」という想いも強くなり、今後の課題や学びにつながる貴重な経験になりました。
Q:現在取り組んでいることや、これから挑戦していきたいことを教えてください。
石川:いま挑戦しているのは、ジュニア・アカデメイアと、梅五輪プロジェクトです。前者は、さまざまな大学生・院生が集まり、一つのテーマについて政策提言をする学外のプロジェクト。経験値が高く、知識量が多い他大学の学生と交流ができるのが面白いです。後者は、現在総合政策学部の学生が中心となり行なっているプロジェクト。 わたしは、株式会社伊藤園協力のもと日本茶の活用を考えるワーキンググループで「暑さ対策部門」に所属し、プロダクト開発にも携わっています。熱中症対策に効果的なお茶という切り口から、データ分析をとおして人がどのような条件下でのどが渇くのかを探りながら、調査・開発を進めています。また、3歳の頃から習っているお箏と三味線も続けていて、国立劇場で演奏させていただく機会も。学内外での活動をとおして、日々刺激を受けています。
二瓶:現在、「データに基づいた意思決定をする」を自身の研究テーマとし、取り組んでいます。例えば、Wi-Fiセンサーから取得できるデータを活用すると、どのような人がどれくらい、どこへ行ったのかを把握できます。すると、「どのような場所に広告を打ち出すとよいのか」「どのような環境条件に店舗を設置したらよいのか」など、さまざまな場面における意思決定でそれらのデータが役立つ可能性がでてきます。正直なところ、入学前はWi-Fiの存在さえ知らなかったんです......(笑)。そんなわたしが、学科での学びをきっかけにデータ活用に興味をもち、梅五輪プロジェクトで活動するまでになりました。実際に調査も2回行いました。1回目は千葉県香取市の佐原(地区)に行き、実際のWi-Fiデータとインタビューで得られたデータを照らしあわせ、自治体の方に説明するというもの。2回目は、空港への玄関口ともいえる東京シティ・エアターミナルにWi-Fiを設置させてもらい、時間帯に応じた人の動線を計測。いまも調査・分析を続けています。
また、石川さんと同じプロジェクトにも参加していて、わたしは「お茶パーソナライズ」というワーキンググループに所属しています。テイスティングイベントで、お茶を何種類か飲んでもらい、「どれが一番好みだったか?」などのアンケート調査を実施。今では約300人分のデータが集まり、嗜好の傾向を割り出すデータ分析をしている段階です。オリンピック開催時期に向けて、「あなたに合ったお茶はこれです」と、タブレット上でお茶のレコメンデーションができるようなシステムを開発中です。
また、石川さんと同じプロジェクトにも参加していて、わたしは「お茶パーソナライズ」というワーキンググループに所属しています。テイスティングイベントで、お茶を何種類か飲んでもらい、「どれが一番好みだったか?」などのアンケート調査を実施。今では約300人分のデータが集まり、嗜好の傾向を割り出すデータ分析をしている段階です。オリンピック開催時期に向けて、「あなたに合ったお茶はこれです」と、タブレット上でお茶のレコメンデーションができるようなシステムを開発中です。
Q:お二人の今後の目標を教えてください。
二瓶:今年は東京2020大会が開催される、記念すべきオリンピックイヤー。大会のメイン会場から世界で最も近いキャンパスという特性を活かし、会期中にデータを収集したいです。また、卒業後はデータに関わる仕事がしたいなと思っています。入学してから、AIも自分でも作れるということが分かったので、実際に挑戦を重ね、データとAIを活用して課題解決できるような仕事がしたいですね。
石川:津田塾に入学して、先輩や学外の方から刺激を受け、新しいことにもたくさんチャレンジでき、あっという間の1年でした。次年度は、もっと活動範囲を広げ、学内外の活動をより深めつつ、大学生活をさらに充実させていきたいです。
石川:津田塾に入学して、先輩や学外の方から刺激を受け、新しいことにもたくさんチャレンジでき、あっという間の1年でした。次年度は、もっと活動範囲を広げ、学内外の活動をより深めつつ、大学生活をさらに充実させていきたいです。
Q:受験生の方に向けて、メッセージをお願いします。
石川:AO入試は、わたしにとってこれまでの人生で取り組んできたことすべてが活かされる機会でした。受験を通じて、今までの人生の棚卸のようなことができたのも貴重な体験になりました。
自分のやりたいことにしっかり取り組める環境が整っているのが、津田塾の何よりの魅力。学問領域はもちろんのこと、さまざまなプロジェクトやボランティア活動、インターンシップなど、1年次から挑戦できます。また、高い志をもつ仲間と切磋琢磨できるのも津田塾ならでは。学生ひとり一人が多岐にわたり活動をしているので、いつも刺激を受けています。これから大学進学を考える高校生のみなさんには、興味があることはもちろん、ぜひたくさんのことにチャレンジしてほしいです。自分の可能性を広げることができる津田塾大学。きっと「入学してよかった!」と思える大学生活が待っていますよ!
自分のやりたいことにしっかり取り組める環境が整っているのが、津田塾の何よりの魅力。学問領域はもちろんのこと、さまざまなプロジェクトやボランティア活動、インターンシップなど、1年次から挑戦できます。また、高い志をもつ仲間と切磋琢磨できるのも津田塾ならでは。学生ひとり一人が多岐にわたり活動をしているので、いつも刺激を受けています。これから大学進学を考える高校生のみなさんには、興味があることはもちろん、ぜひたくさんのことにチャレンジしてほしいです。自分の可能性を広げることができる津田塾大学。きっと「入学してよかった!」と思える大学生活が待っていますよ!
二瓶:時の流れは早いもので、あっという間の3年間でした。まだまだ大学にいたいほど、津田塾に入ってよかったと思います。総合政策学部は学べる分野が幅広く、誰でも興味関心があるテーマを見つけることができます。また、すでに興味がある分野を深めたい方にもおすすめ。専門性を高めつつ、さまざまな角度の視点を得られるのが総合政策学部の魅力です。また、総合政策学部がある千駄ヶ谷キャンパスは立地が抜群!空き時間には、原宿や代々木、新宿まで歩いてすぐに行けますし、周辺にもご飯が美味しくておしゃれなお店がたくさん。学内外の環境に恵まれた場所で、ぜひ大学生活を楽しんでください!
※学年は取材当時のものです。