第9回 学生スタッフレポート

  1. HOME
  2. 大学案内
  3. 第9回 学生スタッフレポート

そのできないは、自分のせい? —障害者就労の世界から、『能力』を問い直す —

濱松 若葉 氏(津田塾大学国際関係学科 特任研究員)

こんにちは!
「総合2026」第9回、6月18日(木)の講演は、津田塾大学国際関係学科 特任研究員を務められている濱松若葉さんにお越しいただき、「そのできないは、自分のせい?ー障害者就労の世界から、『能力』を問い直すー」というテーマでお話しいただきました。

今回の講演で最も心に残ったキーワードは、「障害者就労の好例を見て学ぶことで、自分たちが考える『能力』のあり方を変えていく必要がある 」です。

濱松さんは、新卒で入社した会社での経験から、仕事が「できない」ことを自己責任にすり替えられてしまう環境というのは、障害者学で繰り返し指摘されてきた、「障害があってできないから」と社会的に排除されてきた構造と同じなのではないかと考えました。これをきっかけに、障害者就労の研究の道に進み、障害者は仕事が「できない」のではなく、その人に合った「合理的環境」を作れば、その仕事に「適任の障害者」なのであるということを発信していらっしゃいます。

私は、「〇〇だからできない」といった世の中に蔓延る「能力」観を変えるためには、とにかくその問題と向き合うしかないのかなと思っていました。しかし、濱松さんのお話をお聞きして、障害者就労の現場から、「能力」観を変えるためのヒントを得られるということを知りました。実際に「能力」観を変えてこられた濱松さんのお話を参考に、私も「〇〇だからできない」と決めつけてしまう「能力」観を、少しずつ「〇〇すればできる」という方向に変えていきたいなと思います。

国際関係学科1年 ぱんだ

コメントシートより

  • 「まなキキ・ブレンド」を通じた取り組みは、単なる支援を超えた画期的な社会実践だと感じました。コーヒーという日常的なものを介して、障害のある子どもたちの家庭学習を支え、同時にその過程に関わる大人たちの就労の在り方も変えていくという循環に感銘を受けました。「女性だから」「障害者だから」といった既存の能力観に一石を投じ、社会全体で教育と就労を支え合う仕組みは、誰もが可能性を信じられる未来を感じさせます。
  • 「障害者はできないことを前提にしている」という言葉が特に印象的だった。障がい者は、誰かのサポートが必要なんだと思いがちだったが、かえってそれが健常者である自分と障がい者の間に境界線を引いて区別していたんだということに気づいた。自分は障がい者を上から目線で「できない」と決めつけている自覚がなかった分、気づいたときにとてもショックだった。ただ少しハンデがあるからと言って、すべての物事ができないと決めつけず、障がい者でも健常者でも同じ立場から自分の能力を発揮して評価されるような社会にするために、まずは自分の意識を変えてみようと思った。
Copyright©2019 Tsuda University.
All rights reserved.