公開講座「総合」
本学の「総合」は、50年以上続く、伝統のある授業の一つです。この講座は本学学生のための正規授業ですが、市民の方々との交流を願って一般に公開しています。
下記の要領にて聴講ができますので、奮ってご参加ください。
下記の要領にて聴講ができますので、奮ってご参加ください。
「総合」とは
「総合」という講義は1972年から開講されている、津田塾大学が誇る非常にユニークな授業の一つです。ここでいうユニークな点というのは、各年度のテーマ設定から始まり、講師を選んで講演の依頼をし、当日の講演の設営に至るまで「学生有志によるスタッフ」が教職員の協力のもと企画・運営を担っている点です。講義では毎回、様々な分野の第一線で活躍されている専門家を講師としてお招きし、講演と質疑応答をおこないます。時には受講生が参加する対談形式でおこなうこともあります。この「総合」という講義の目的の一つは、身の回り、また世界で起きている事象について、講義を通して学生自身が主体的かつ自由に考え、「私はどう考えるのか」を見つける場を提供することです。この講義の聴講者は主に一年生です。今年度も、様々な社会の現場にふれ、知的に成長したいと考えている多くの学生が、学科や学年の壁を越え、講師を中心とした議論の輪へ加わることを目標としています。
「総合2023」テーマ
自分軸を考える~なに、なぜ、どうする~
講演内容
毎回、魅力ある方々をお迎えし、講演する予定です。
講義内容
皆さんは、「自分軸」と聞いてどんなことを想像しますか。「自分軸」のある人生にはどんな未来が広がっているのでしょうか。
しばしば、自分の軸を持ち、それと共に生きていくことは大切であると言われます。例えば、「Going my way」という決まり文句では「私」という存在に重きを置きます。自分がどうありたいかを第一に考えて生きていくことで、人生における様々な決断を自分自身のために行い、その結論や過程に納得することができます。このように「私」に焦点を当て、さらにその「私」の内部に自分軸を意識することで、今の自分の立ち位置を見つめ直したり、自分の進むべき方向を確認したりすることが可能になります。私たちは予測不可能な世界に生きており、時に先の見えない将来に不安を覚えることもあるでしょう。そのような時に、一つの道しるべや心の支えになったりするものが自分の軸であるかもしれません。また、自分の中に軸があることで、周りの人との認識の違いや距離感を理解しやすくなるでしょう。
しかし、本当に自分軸を持つことが絶対なのでしょうか。そもそも自分軸を持つとは、そして、自分軸とは何でしょうか。確かに、自分軸は人生を一緒に歩んでくれる、頼もしい存在かもしれません。その一方で、固定化した自分軸に縛られると、選択肢が狭められたり、窮屈な生き方を迫られたりすることもあるでしょう。その点、例えば確たる軸を持たずに生きている人は、その環境や場面に適応しやすく、色々な人の意見を取り入れながら人生を謳歌していく柔軟性が備わっているとも言えます。そして、そのように特定の軸を持たないということも、ある種の自分軸と捉えられるかもしれません。
また、「自分軸」は一つに定まったものではなく、捉え方も様々であって、その定義も一人ひとり異なり得るものです。さらに、年を重ね経験を積んでいく中で、自分の人生、生き方や目標を決定する別の視点が生まれ、自分の軸が変化する可能性もあります。様々に変動するものを受け入れながら、自分軸がどう変化していくのか、そこにどんな未来が待っているのか、そもそもなぜ自分軸を持つことが良しとされるのか、自身の中に確固たる軸がないということはあり得るのか、などの問いについて、改めて見つめ直し、自分にとっての軸やそれとの距離感を考えてみる必要があるのではないでしょうか。
「総合2023」では、「自分軸」とは何か、また「自分軸」と共にある人生とはどんなものなのかについて学び、自分なりの軸との関わり方について考えていく時間となることを目的とします。そして、自分自身は軸のある生き方を選びたいのか、選ぶとしたらどんな軸と共に生きていきたいのか、あなたにとって自分軸とはどんなものなのか、現時点での自分なりの回答を持つことを目標としています。
講師の方のご講演を通して多様な考えに触れながら、自分自身、さらには「自分軸」と向き合っていく経験は、受講生の皆さんにとって、それぞれの人生をその時の自分なりに真剣に考えたという自信に繋がります。「総合」での学びとそこで培った自信を胸に、これからの人生を歩んでいってほしいと願っています。
しばしば、自分の軸を持ち、それと共に生きていくことは大切であると言われます。例えば、「Going my way」という決まり文句では「私」という存在に重きを置きます。自分がどうありたいかを第一に考えて生きていくことで、人生における様々な決断を自分自身のために行い、その結論や過程に納得することができます。このように「私」に焦点を当て、さらにその「私」の内部に自分軸を意識することで、今の自分の立ち位置を見つめ直したり、自分の進むべき方向を確認したりすることが可能になります。私たちは予測不可能な世界に生きており、時に先の見えない将来に不安を覚えることもあるでしょう。そのような時に、一つの道しるべや心の支えになったりするものが自分の軸であるかもしれません。また、自分の中に軸があることで、周りの人との認識の違いや距離感を理解しやすくなるでしょう。
しかし、本当に自分軸を持つことが絶対なのでしょうか。そもそも自分軸を持つとは、そして、自分軸とは何でしょうか。確かに、自分軸は人生を一緒に歩んでくれる、頼もしい存在かもしれません。その一方で、固定化した自分軸に縛られると、選択肢が狭められたり、窮屈な生き方を迫られたりすることもあるでしょう。その点、例えば確たる軸を持たずに生きている人は、その環境や場面に適応しやすく、色々な人の意見を取り入れながら人生を謳歌していく柔軟性が備わっているとも言えます。そして、そのように特定の軸を持たないということも、ある種の自分軸と捉えられるかもしれません。
また、「自分軸」は一つに定まったものではなく、捉え方も様々であって、その定義も一人ひとり異なり得るものです。さらに、年を重ね経験を積んでいく中で、自分の人生、生き方や目標を決定する別の視点が生まれ、自分の軸が変化する可能性もあります。様々に変動するものを受け入れながら、自分軸がどう変化していくのか、そこにどんな未来が待っているのか、そもそもなぜ自分軸を持つことが良しとされるのか、自身の中に確固たる軸がないということはあり得るのか、などの問いについて、改めて見つめ直し、自分にとっての軸やそれとの距離感を考えてみる必要があるのではないでしょうか。
「総合2023」では、「自分軸」とは何か、また「自分軸」と共にある人生とはどんなものなのかについて学び、自分なりの軸との関わり方について考えていく時間となることを目的とします。そして、自分自身は軸のある生き方を選びたいのか、選ぶとしたらどんな軸と共に生きていきたいのか、あなたにとって自分軸とはどんなものなのか、現時点での自分なりの回答を持つことを目標としています。
講師の方のご講演を通して多様な考えに触れながら、自分自身、さらには「自分軸」と向き合っていく経験は、受講生の皆さんにとって、それぞれの人生をその時の自分なりに真剣に考えたという自信に繋がります。「総合」での学びとそこで培った自信を胸に、これからの人生を歩んでいってほしいと願っています。
授業期間
第1ターム:4月17日(月)~ 6月24日(土)
第3ターム:9月1日(金)~ 11月11日(土)
第4ターム:11月9日(木)~ 2024年2月1日(木)
第3ターム:9月1日(金)~ 11月11日(土)
第4ターム:11月9日(木)~ 2024年2月1日(木)
日時・場所等
- 日時: 木曜日/3時限目(13:00~14:30) ※最後の10-30分間ほどを質疑応答の時間としています。
- 対象: 津田塾大学学生、一般の方
- 場所: 津田塾大学 小平キャンパス 特別教室
休講・補講
休講・補講については「教務課からのお知らせ」よりご確認ください。
(一般の方)聴講の申し込み
資格
- 資格 18歳以上
- 費用 無料
受付方法
- 授業当日に、本学守衛所にて「総合2023」の聴講を希望する旨をお伝えください。顔写真付きの身分証明書をご提示ください。
- 聴講の受け入れは、教室定員の上限までとさせていただきます。各回先着での受付となります。
注意
- 講義の録音・写真撮影は堅くお断りいたします。
- 本学の許可のない物品販売・勧誘・金品の授与はご遠慮ください。
- 講師や他の受講者に迷惑をかけることがあった場合は、聴講をお断りする場合があります。
- お車でのご来校はご遠慮ください。
- 学内に喫煙所はありません。喫煙は堅くお断りいたします。
- キャンパス内または登下校中の事故等については責任を負いかねます。
保育所
学内の保育所は現在ご利用いただけません。
お問い合わせ
- 住所:
- 〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1
- メールアドレス:
- kyoumu@tsuda.ac.jp