公開講座「総合」
本学の「総合」は、50年以上続く、伝統のある授業の一つです。この講座は本学学生のための正規授業ですが、市民の方々との交流を願って一般に公開しています。
下記の要領にて聴講ができますので、奮ってご参加ください。
下記の要領にて聴講ができますので、奮ってご参加ください。
「総合」とは
「総合」という講義は1972年から開講されている、津田塾大学が誇る非常にユニークな授業の一つです。ここでいうユニークな点というのは、各年度のテーマ設定から始まり、講師を選んで講演の依頼をし、当日の講演の設営に至るまで「学生有志によるスタッフ」が教職員の協力のもと企画・運営を担っている点です。講義では毎回、様々な分野の第一線で活躍されている専門家を講師としてお招きし、講演と質疑応答をおこないます。時には受講生が参加する対談形式でおこなうこともあります。この「総合」という講義の目的の一つは、身の回り、また世界で起きている事象について、講義を通して学生自身が主体的かつ自由に考え、「私はどう考えるのか」を見つける場を提供することです。この講義の聴講者は主に一年生です。今年度も、様々な社会の現場にふれ、知的に成長したいと考えている多くの学生が、学科や学年の壁を越え、講師を中心とした議論の輪へ加わることを目標としています。
「総合2025」テーマ
気づきの先はいつも晴れ 〜心にかかる霧を晴らそう〜
講演内容
毎回、魅力ある方々をお迎えし、講演する予定です。
講義内容
皆さんは日常生活の中で、どんな瞬間にワクワクしたり、モヤモヤしたりしますか?そし て、そうした感覚がどこからくるのか、改めて考えたことはありますか?日々の忙しさの中 で、これらの感覚を深く掘り下げることなく過ごしてしまうことも多いでしょう。しかし、 「なぜこの考えに心惹かれたのだろう?」「この違和感は何だろう?」と自分に問いかけて みると、新たな発見や視点に出会えることがあります。私たちは、こうしたワクワクやモヤ モヤの感覚を「ぼやき・つぶやき」と呼んでいます。これらは単なる思いつきのように見え ても、自分の価値観や世界観、さらには社会に対する小さな疑問や期待を反映しています。
辞書で「ぼやき」を引くと、「不平をぶつぶつ言うこと」といった否定的な意味が紹介され ています。しかし、私たちはそれを単なる不満の表明と捉えるのではなく、むしろポジティ ブな可能性を秘めていると考えています。広島大学の西村大志氏は「ぼやき」を「現実に対 して抱いた違和感を語る行為」と説明しています。そこには、「攻撃的な批判や上から目線 の主張ではなく、現実世界の事象に対する個人的な違和感や疑問を、弱気ながらも表明すること」が含まれているといいます。この考え方に私たちは共感しました。「ぼやき」は社会 や自分自身の世界を見つめ直す起点であり、大いなる可能性を秘めているのです。
しかし、「ぼやき・つぶやき」の段階ではその時の思いつきに過ぎないかもしれません。そ こから一歩進んで、その背景にあるものを言語化することで、自分の視点や価値観を広げる 「気づき」を得ることができるのです。これまで当たり前だと思っていたことや、疑問を抱 かず受け入れていた規範を改めて見つめ直し、自分の中で生まれた違和感や期待を整理す る。この過程で得られるものが「気づき」です。そして、「気づき」を得ようとする姿勢こ そが、自分の世界を広げる鍵となります。
例えば、学術の分野では、既存の研究に違和感を抱き、新たなテーマを切り拓いた研究者が います。また、社会の固定観念や価値観に疑問を投げかけ、その「気づき」を元に行動を起 こした活動家もいます。SNSが発達している現在では、自身の持っている「気づき」を多く の人に広めようと活動する人もいます。皆さんの身の回りにも、こうした「気づき」を起点 に何かを変えた人がいるかもしれません。それぞれの「気づき」はユニークであり、それが どのように現実に活かされるかも人それぞれ異なります。
「総合2025」では、さまざまな分野で活躍する講師をお招きし、講師の方々がどのように日 常の中での「ぼやき・つぶやき」に向き合い、それを「気づき」へと変えていったのか、そ のプロセスを伺います。「気づき」は一瞬のひらめきではなく、日常の中で感じる違和感や 興味に真剣に向き合い、それらを深掘りし続ける中で少しずつ明らかになっていくもので す。霧が立ち込めた視界の中を進むような試行錯誤や、時には後戻りするような経験を経て こそ、視界が徐々に開け、自分の世界が広がります。その過程自体が、未来を照らす光にな るのです。
私たちは、この講演を通じて受講生一人一人が自分の中にある「霧」と向き合い、それを晴 らしていくきっかけを提供したいと考えています。その努力を重ねることで、やがて「気づ き」の先にある輝きにたどり着き、自分の世界を豊かにする大切な財産を得ることができる でしょう。今年度の講演が、一人でも多くの受講生にとって、その過程を歩む糧となること を願っています。
辞書で「ぼやき」を引くと、「不平をぶつぶつ言うこと」といった否定的な意味が紹介され ています。しかし、私たちはそれを単なる不満の表明と捉えるのではなく、むしろポジティ ブな可能性を秘めていると考えています。広島大学の西村大志氏は「ぼやき」を「現実に対 して抱いた違和感を語る行為」と説明しています。そこには、「攻撃的な批判や上から目線 の主張ではなく、現実世界の事象に対する個人的な違和感や疑問を、弱気ながらも表明すること」が含まれているといいます。この考え方に私たちは共感しました。「ぼやき」は社会 や自分自身の世界を見つめ直す起点であり、大いなる可能性を秘めているのです。
しかし、「ぼやき・つぶやき」の段階ではその時の思いつきに過ぎないかもしれません。そ こから一歩進んで、その背景にあるものを言語化することで、自分の視点や価値観を広げる 「気づき」を得ることができるのです。これまで当たり前だと思っていたことや、疑問を抱 かず受け入れていた規範を改めて見つめ直し、自分の中で生まれた違和感や期待を整理す る。この過程で得られるものが「気づき」です。そして、「気づき」を得ようとする姿勢こ そが、自分の世界を広げる鍵となります。
例えば、学術の分野では、既存の研究に違和感を抱き、新たなテーマを切り拓いた研究者が います。また、社会の固定観念や価値観に疑問を投げかけ、その「気づき」を元に行動を起 こした活動家もいます。SNSが発達している現在では、自身の持っている「気づき」を多く の人に広めようと活動する人もいます。皆さんの身の回りにも、こうした「気づき」を起点 に何かを変えた人がいるかもしれません。それぞれの「気づき」はユニークであり、それが どのように現実に活かされるかも人それぞれ異なります。
「総合2025」では、さまざまな分野で活躍する講師をお招きし、講師の方々がどのように日 常の中での「ぼやき・つぶやき」に向き合い、それを「気づき」へと変えていったのか、そ のプロセスを伺います。「気づき」は一瞬のひらめきではなく、日常の中で感じる違和感や 興味に真剣に向き合い、それらを深掘りし続ける中で少しずつ明らかになっていくもので す。霧が立ち込めた視界の中を進むような試行錯誤や、時には後戻りするような経験を経て こそ、視界が徐々に開け、自分の世界が広がります。その過程自体が、未来を照らす光にな るのです。
私たちは、この講演を通じて受講生一人一人が自分の中にある「霧」と向き合い、それを晴 らしていくきっかけを提供したいと考えています。その努力を重ねることで、やがて「気づ き」の先にある輝きにたどり着き、自分の世界を豊かにする大切な財産を得ることができる でしょう。今年度の講演が、一人でも多くの受講生にとって、その過程を歩む糧となること を願っています。
授業日
第1ターム
第1回 4月17日(木) ※受講学生向け、通常講演ではありません
第2回 4月24日(木)
第3回 5月1日(木)
第4回 5月8日(木)
第5回 5月15日(木)
第6回 5月22日(木)
第7回 5月29日(木)
第8回 6月5日(木)
第9回 6月19日(木)
第2回 4月24日(木)
第3回 5月1日(木)
第4回 5月8日(木)
第5回 5月15日(木)
第6回 5月22日(木)
第7回 5月29日(木)
第8回 6月5日(木)
第9回 6月19日(木)
第3ターム
第10回 9月11日(木)
第11回 9月18日(木)
第12回 9月25日(木)
第13回 10月2日(木)
第14回 10月9日(木)
第15回 10月16日(木)
第16回 10月23日(木)
第17回 10月30日(木)
第18回 11月6日(木)
第11回 9月18日(木)
第12回 9月25日(木)
第13回 10月2日(木)
第14回 10月9日(木)
第15回 10月16日(木)
第16回 10月23日(木)
第17回 10月30日(木)
第18回 11月6日(木)
第4ターム
第19回 11月20日(木)
第20回 11月27日(木)
第21回 12月4日(木)
第22回 12月11日(木)
第23回 12月18日(木)
第24回 1月8日(木)
第25回 1月15日(木)
第26回 1月22日(木)
第27回 1月29日(木)※受講学生向け、通常講演ではありません
第20回 11月27日(木)
第21回 12月4日(木)
第22回 12月11日(木)
第23回 12月18日(木)
第24回 1月8日(木)
第25回 1月15日(木)
第26回 1月22日(木)
第27回 1月29日(木)※受講学生向け、通常講演ではありません
日時・場所等
- 日時: 木曜日/3時限目(13:00~14:30) ※最後の10-30分間ほどを質疑応答の時間としています。
- 対象: 津田塾大学学生、一般の方
- 場所: 津田塾大学 小平キャンパス 特別教室
休講・補講
休講・補講については「教務課からのお知らせ」よりご確認ください。
(一般の方)聴講の申し込み
資格
- 資格 18歳以上
- 費用 無料
受付方法
- 授業当日に、本学守衛所にて「総合2025」の聴講を希望する旨をお伝えください。顔写真付きの身分証明書をご提示ください。
- 聴講の受け入れは、教室定員の上限までとさせていただきます。各回先着での受付となります。
注意
- 講義の録音・写真撮影は堅くお断りいたします。
- 本学の許可のない物品販売・勧誘・金品の授与はご遠慮ください。
- 講師や他の受講者に迷惑をかけることがあった場合は、聴講をお断りする場合があります。
- お車でのご来校はご遠慮ください。
- 学内に喫煙所はありません。喫煙は堅くお断りいたします。
- キャンパス内または登下校中の事故等については責任を負いかねます。
保育所
学内の保育所は現在ご利用いただけません。
お問い合わせ
- 住所:
- 〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1
- メールアドレス:
- kyoumu@tsuda.ac.jp