第5回 学生スタッフレポート

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種を蒔くこと 余白を耕すこと

伊藤 千晴 氏(津田塾大学英語英文学科助教)

こんにちは!
「総合2026」第5回、5月14日(木)の講演は、津田塾大学英語英文学科助教である伊藤千晴さんにお越しいただき、「種を蒔くこと 余白を耕すこと」というテーマでお話しいただきました。

伊藤さんは、津田塾大学におけるトランスジェンダー学生受け入れにあたり要望書を書いた過程、そして研究することの意味について、これまでの経験談を交えながらお話しされました。伊藤さん自身も学生時代は社会に対して自分が何もできないことへの悩みを感じていましたが、自分の心に向き合うことで少しずつ前を向く力を得ていったそうです。また、今回のスタッフレポートは新しく「総合」スタッフの仲間になった一年生のお二人が中心となって作成しました。それぞれ異なる視点からの気づきが書かれていますので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
国際関係学科4年 ヒイラギ


今回の講演で最も心に残ったキーワードは、「芽が出ること(結果)以上に種を蒔くこと(経験や過程)が大切である。」です。伊藤さんは、何かをすることを「種を蒔くこと」、自分の心の中で考えを巡らすことを「余白を耕すこと」と考えていらっしゃいます。

伊藤さんは、トランスジェンダー学生迎え入れのための要望書を提出する前は、すぐに制度が導入されるなど何かが変化するはずと考えていらっしゃいました。しかし、実際に提出した後も伊藤さんが想像してたようにはすぐに変化は起きませんでした。勉強やサークル活動など様々なことに挑戦している私たち大学生に向けて、「種を蒔くこと(何かに取り組むこと)」を少しずつ行うことが大切であるとメッセージを送ってくださいました。

私は毎回何かに挑戦した後に、その行動の結果ばかり気にしてしまうことが多く、結果が伴わなかったときに、「やらなきゃよかった」や「何もしなければよかったのに」と後悔してしまいます。しかし、今回の講演を聞いて、「結果が出なかったのは挑戦するタイミングが違ったり、アプローチの仕方が少し違ったりしただけなので、もう一回チャレンジすればいいというモチベーションでいるのが大切」であるということを教えていただき、心が軽くなったように感じました。
国際関係学科1年 ぱんだ


今回の講演を通して私が最も印象に残ったキーワードは「目の前にあることを少しずつ積み重ねることが大切である」です。

伊藤さんはトランスジェンダー学生受け入れの要望書を提出すればすぐに制度が整い、要望が実現すると考えていました。しかし、実際には受け入れが始まるまでに数年がかかりました。この経験から伊藤さんは「社会はすぐには良くならないが、細くても目の前にあることを続けて一つずつ積み重ねていくことがより良い社会への第一歩になる」と仰っていました。

今回の講演を通して、結果以上にその経験や過程が大切だと学びました。以前の私は行動を起こしたときに成果が現れなかったら「その行動は意味がないものだった。」と考えてしまいがちでした。しかし今回の講演の中で、何かを変えるためには小さな行動の積み重ねが大切だと知り、少し考え方が変わりました。少しずつでも目の前のことに向き合い、行動を積み重ねていくことが理想と現実との間のギャップを埋めることにつながるのだと気づくことができました。今後は行動一つ一つの意味を考えすぎず、できることから着実に取り組むことを心掛けたいと思います。
英語英文学科1年 かや

コメントシートより

  • 「しないでいる」という考え方を聞いてとても考えさせられました。何か自分でアクションを起こさなければいけないと思っていましたが、相手を傷つけたり決めつけるような言葉を使わないという、傍から見たら何もしていないような心がけが大切だと思いました。
  • 個人の悩みや生きづらさが社会構造と繋がっているという「個人的なことは政治的なこと」の視点が新しいなと感じた。また、当事者でなくても社会問題に向き合い、「考える・書く・話す」という日常の営み自体が立派なアクションになると学んだため、これからはこれを意識的にやりたい。さらに、焦ってすぐに結果を求めるのではなく、「種をまき続ける」という過程そのものを大切にしていきたい。
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