第25回 学生スタッフレポート

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アイヌを知り、日本を知る —文化から社会まで

北原 モコットゥナㇱ 氏(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター教授)

こんにちは!
「総合2025」第25回、1月15日(木)の講演は、北海道大学 アイヌ・先住民研究センター教授を務められている、北原モコットゥナㇱ先生にお越しいただき、「アイヌを知り、日本を知る ー文化から社会まで」というテーマでお話しいただきました。

北原先生には、2024年度の「総合」でもご講演いただいたのですが、今回はスタッフからの強い希望により、アンコール講演として、昨年とは少し異なるテーマでお話しいただきました。

本講演では、アイヌという民族やその文化を学び、体験する際に、私たちは社会のどのような立場からそれに向き合っているのかが問われました。ただ新しい文化に触れ、それを「楽しむ」ことにとどまるのではなく、その民族や文化が歴史的にどのような位置に置かれてきたのか、そして自分自身がそれにどのように関わってきたのかを振り返ることの重要性が示されました。そうした視点を通して、現在の社会に存在する差別や社会構造上の問題について考える契機となる講演でした。

また、自分が持つ社会的な優位性(特権)を理解することは、時に苦しさを伴う経験でもあります。誰かにとって、自分が特権を持つ側にいる存在であると自覚することは、決して居心地の良いものではありません。しかし、その不快さから目を背けずに向き合うことでこそ、社会の構造をより正確に理解することができるのだと感じました。

北原先生は、アイヌ文化に限らず、さまざまなマイノリティの文化や存在に触れることによって、自分の社会での立ち位置やあり方を可視化することができるとおっしゃっていました。そして、自分自身の新たな側面が見えてくる可能性があるとも語られていました。そのような試みに、恐れず挑戦してほしいという言葉が印象に残っています。

私自身も、本講演を通して、自分の中にあるマジョリティ性とマイノリティ性の両方を改めて見つめ直し、社会のあり方や、日常の中で感じてきた違和感と向き合っていきたいと強く思いました。

国際関係学科3年 リンイン

コメントシートより

  • 差別がないと思うことも、また新たな差別につながるのだなと思いました。数が多い、力が強い、ただそれだけのことで自分が正しいと思ってしまうことが怖いなと思いました。きっと自分もいろんな立場を無意識に生きているから、いつ傷つけ、傷つけられているかわからないなと思いました。自分をよく知り、他人もよく知ることが社会を変えていくことにつながるんだろうなと思いました。
  • 自分が相手のことをどう思っていたとしても、客観的に見た権力構造はかわらないということが印象的でした。マジョリティ側が歩み寄ったとしても、相手は常にマジョリティに歩み寄って生きる必要があるということを忘れないようにしたいです。自分自身は差別していないと思っていても何もしていない時点で差別に加担することになってしまうという、差別に中立の立場はないというのが新しい視点でした。これから意識して行動していきたいです。
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