第5回 学生スタッフレポート

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科学は気づきから始まる

森郁 恵 氏(北京脳科学研究所特聘研究員・名古屋大学名誉教授)

こんにちは!
「総合2025」第5回、5月15日(木)の講演は、北京脳科学研究所特聘研究員・名古屋大学名誉教授を務められている森郁恵さんにお越しいただき、「科学は気づきから始まる」というテーマでお話いただきました。

今回の講演の中で、最も心に残ったキーワードは「やることを楽しむ」です。

自分の興味のあること・好きなことを仕事にされている森さんは、単に仕事をこなすのではなく、見ている現象に対して「何が気になるか、何が変か」という気づきを見出し、先行研究がないかを調べます。「研究者と沢山議論し自分の意見を出すのはもちろんですが、その中で、“知らない” ことを認めることが大事だ」と仰っていました。また、「素直になると今の自分を越えられる、そしてやるということを楽しむ」というのも森さんのお言葉です。仕事にやりがいを感じることは、当たり前のようで、見つけるのは簡単ではありません。

私は、研究をすることを全力で楽しむ森さんの姿に、大変魅力を感じました。自分が夢中になれることを見つけ、それを追求し続ける。そしてそれが誰かのためになり、誰かの命を救うこともあるかもしれないし、ちょっとした日常的な気づきが、大きな発見になるかもしれません。私たちが生きていくにはお金が必要です。けれど、働くことに限らず、何も考えないで時間を溶かしながら生きていくよりも、自分の意思を持って、お金を稼ぎたい。この視点から見ると、夢中になれることを仕事にしていらっしゃる森さんは、かっこいいロールモデルだと思いました。

研究者という仕事は、私たちの日常生活において身近な職業ではないかもしれません。けれどそれは、日常にある気づきを大切にして、自分の好奇心の赴く方向に探究し続ける、かっこいい職業だなとも感じました。
国際関係学科1年 ビル

コメントシートより

  • 自分の中の小さな違和感とか、なんとなく惹かれるものをちゃんと見つめることって、やっぱり大事なんだなって思った。私、いつも「これって意味あるのかな?」って立ち止まっちゃうけど、それこそが出発点かもしれない。また、誰かの正解を探すんじゃなくて、自分の「気づき」にもう少し自信を持ってもいいのかもしれないなと思うことができた。
  • いつも揺らいでいて、自分にとって安心できる完璧な居場所を求めていた自分にとって、人生は準最適解を渡り歩く旅という言葉を聞いて、完璧な居場所にいなくても、それでいいのだと心が軽くなった。「揺らいでいる人は気づきを見つけることができ、気づきは人生を豊かにする」という言葉に、気づくことは楽しく、新たな発見ができ、人生を豊かにしていくことなのだと思った。楽しいと思えることじゃないと続けられないため、日々の気づきを大切に、怯えてじっとしているのではなく、軽い気持ちでもいいから、いろんなことに挑戦していきたい。
  • 今日の講義を通して、「気づこうと何か特別なことをしなくても気づくことが出来る」という言葉が印象に残った。研究と聞くと、少し難しいイメージを覚えていたが、今日の講義で出てきた研究のきっかけは、どれも身近にあるちょっとした疑問から生まれていて、「気づき」は楽しみながら見つけられることを学ぶことが出来た。また、先生が研究について楽しそうに話されている様子を見て、今後自分の進路を決める際に自分の好きなこと・興味のあることを軸に考えていきたいと思った。
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