英語英文学科 授業紹介

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異文化コミュニケーション理論

異文化コミュニケーションのための
知識と理解

英語英文学科准教授 Elizabeth I. Dow

異なる文化的背景をもつ人びとと、どのようにコミュニケーションをとっていくのがよいでしょう? これこそが異文化コミュニケーション理論の中核となるテーマです。この授業では、異なる文化を背景にもつ人びとの交流に関する主な概念や理論を探究していきます。
授業では、まず、文化を概念化し、コミュニケーションが文化にどのように影響を及ぼし、また逆に文化がどのようにコミュニケーションに影響を及ぼすかを学びます。続いて、私たちが社会の中で文化を身にまとい、異なる文化集団に身を置くことで自らの文化的アイデンティティに気づかされる点などを話し合い、文化や環境の違いを乗り越えて良好な関係を築くために何をすべきかを修得します。授業では、学生同士で活発に議論し、自らの意見とアイデアを出すことが求められます。さらに、学外における学修を取り入れて体験的な学びを実践します。
授業は英語で行われます。学生は異文化コミュニケーション理論を「英語で学び」自分の考えを「英語で発信する」力を身につけます。確かな英語力があってこそ探究できる学びの世界です。

学びのアイテムは?
学びの理解をサポートするレジュメ

授業では、パワーポイントやその他の視覚教材に加え、レジュメを配付しています。授業の概要や研究、ディスカッションの題材などに関連することが書かれていて、学生が講義内容をよりよく理解するのに役立ちます。




4年セミナー

効果的な外国語の学び方を考える

英語英文学科教授 稲垣 善律

どうすれば私たちは外国語を効果的に習得することができるのでしょうか? このセミナーでは、その答えを多角的に探っていきます。
授業では、まず外国語の学習法に関するこれまでの研究成果について学びます。文献を読み、その内容や疑問点について話し合ったり、自分たちのこれまでの英語学習経験を振り返ったりしながら、さまざまな学習法やその効果について理解を深めます。
その後、自分たちで研究に取り組みます。数名でグループを作り、外国語学習法に関して調べたいことを決め、調査方法を考え準備し、アンケートやインタビュー、実験などを行ってデータを集め、分析します。そして、その結果を授業最終回の研究発表会で報告し合います。「単語を効率よく覚える方法」や「音読の効果」など、毎年とても興味深い研究成果が報告されています。
こうした取り組みをとおして、外国語の学習法に関する専門的な知識を身につけながら、英語で読み、書き、議論する力に磨きをかけ、さらには問題解決力、協働力、発表力を鍛えていきます。

学びのアイテムは?
教科書 『LANGUAGE LEARNING STRATEGIES』

外国語学習を効果的に行うための工夫、「外国語学習ストラテジー」に関する研究成果をわかりやすく解説。ストラテジーの定義や分類に加え、ストラテジーの使い方や指導方法についてまとめた一冊。





3・4 年セミナー(英語教育コース)

英語教育のいま
小学校の外国語活動をとおして学ぶ

英語英文学科教授 吉田 真理子
 

2020年から小学校高学年(5・6年生)で英語が教科となり、中学年(3・4年生)にも外国語活動が入ってきます。その流れの中で、近隣の小学校では3・4年生に外国語活動を5時間ずつ学級担任が行うこととなり、私が担当する4年セミナーの学生たちがそのサポートを行うことになりました。写真は、小学3年生を対象とした英語絵本を用いた活動の様子です。

活動の準備として、第1タームに、文部科学省から小学校に配布された補助教材Hi, friends! Story Booksをもとに、4年セミナーで指導案を作ることが提案されました。東京都英語教育推進リーダーでもある近隣の小学校の先生にも毎週津田塾のキャンパスに来ていただき、学生と協働で指導案を開発しました。特に小学3年生は英語に初めて触れる子どもたちもいますので、からだを動かしたり声を出したりして、楽しく取り組めるアクティビティの工夫が大事です。絵本の内容にあった英語の歌を選び、英語のゲームを考え、カードなどの教具も作製。担任の先生とも打ち合わせをして、第3タームの本番の授業に臨みました。

子どもたちが楽しんでくれるか不安でいっぱいの学生たちでしたが、いざ始まってみると、子どもたちは大きな声で英語の歌を歌い、英語のゲームなどのアクティビティにも積極的に参加し、授業の回を追うごとにどんどん英語を吸収していく様子がうかがえました。5時間の授業が終わったあとには、子どもたちから「これで終わってしまうのはさびしい」などの声もあがり、学生一人ひとりに子どもたちから届いた“Thank you! ”カードは大学生活の最終学年となる学生たちの宝物になりました。

小学校で英語の活動や授業に参加することは、まず、自分の英語学習体験を振り返り、自分の英語のブラッシュアップになります。また、アクティビティを考えるにあたって、英語の文献を読んだり、ICTを有効に活用するプロセスも重要です。そして、学生同士やセミナーの担当教員、小学校教員などとのやりとりをとおして、主体的・協働的な学びがあり、多くの子どもたちの笑顔に接することで自信にもつながります。小学校の担任教員からは、子どもを育てるということについて、そして教育について多くを学ぶ機会ともなります。教員を目指す学生だけでなく、将来、教員以外の道を選ぶ人にとっても、社会人になったときに必要なリーダーシップ、そしてコミュニケーション力が自然に身につきます。それもこのセミナーの魅力です。
 

学びのアイテムは?
すごろくゲーム

英語を楽しく学べるアクティビティに学生たちが取り入れたのは、すごろくゲーム。子どもたちは小グループで、ジャンケンしてコマを進め、時刻とアクションの絵をみて英語で発表し合う。

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