第23回 学生スタッフレポート
カテゴライズされる社会は生きづらいのか? 「自分らしさ」の見つけ方とは?
木本 奏太 氏(YouTuber/映像クリエイター)
こんにちは!
「総合2025」第23回、12月18日(木)の講演は、「総合2022」第22回にお越しいただいた、YouTuber/映像クリエイターとして活躍されている木本奏太さんによる講演の再上映をしました。テーマは2022年度と同じく、「カテゴライズされる社会は生きづらいのか?『自分らしさ』の見つけ方とは?」です。
今回の講演の中で、最も印象に残ったトピックは「無意識の言動やマイクロアグレッション(悪意はなくても、無意識の偏見や固定観念から生じてしまう、相手を傷つけるような些細な差別的な態度や発言)が、当事者を深く傷つけていることがある」です。
木本さんは、「性の多様性は特別なものではなく、私たちの身近に当たり前に存在しており、“LGBTQの人に会ったことがない” と感じるのは、存在しないからではなく、安心してカミングアウトできる環境が整っていないからだ」と仰います。
そこで、自分が無意識のうちに持っている偏見や何気ない言動が、相手を傷つけてしまう可能性があること、そして性の多様性をどこか「自分とは関係のない特別なもの」として捉えていた自分に気づきました。
自分では悪意のないつもりの言葉や態度でも、それが誰かを傷つけてしまう可能性があることを知り、日常の言動や行動を振り返るきっかけとなりました。
特に印象に残ったのは、木本さんがトランスジェンダーであることに加え、ご両親の耳が聞こえないコーダ(耳が聞こえない、または聞こえにくい親を持つ聞こえる子ども)として育ち、「ダブルマイノリティー」として生きてきた経験に関するお話です。その経験は誰にでも簡単に共有できるものではなく、誰にも相談できずにモヤモヤを抱え込んだ時期が長く続いていたという木本さんの言葉に、当事者として生きてきた重みを強く感じました。特に、ジェンダーステレオタイプ(性別に基づく固定概念や社会的な思い込み)に当てはめた質問をされることが大きな苦痛だったという話から、社会に浸透している当たり前の意識や善意のつもりの言葉が、いかに人を追い詰めてしまうかを考えさせられます。「人と違うことは良くないことだ」と錯覚し、自分を抑圧して生きるようになったという木本さんの経験は、性別や障がいに限らず、多くのマイノリティーが抱える共通の苦しさでもあると感じました。一方で、木本さんが大学時代に出会った人々は、木本さんに対して、相手を限定するような質問ではなく、さまざまな可能性を含んだ質問の仕方をしてくださったそうです。その姿勢によって木本さんは安心して自身のことをカミングアウトすることができたそうです。このエピソードから、「質問の仕方」1つで人の心の扉が開かれることを学びました。この講演を通して、私自身が無意識の思い込みや固定観念に基づいた言葉を使っていないか、改めて振り返る必要があると感じます。
性の多様性や障がいは特別なものではなく、私たちの身近に存在しています。無意識の偏見や社会に浸透している先入観が人を傷つけ得ることに気づかされ、自身の振る舞いや言葉を見直したいと強く感じた講演でした。
「総合2025」第23回、12月18日(木)の講演は、「総合2022」第22回にお越しいただいた、YouTuber/映像クリエイターとして活躍されている木本奏太さんによる講演の再上映をしました。テーマは2022年度と同じく、「カテゴライズされる社会は生きづらいのか?『自分らしさ』の見つけ方とは?」です。
今回の講演の中で、最も印象に残ったトピックは「無意識の言動やマイクロアグレッション(悪意はなくても、無意識の偏見や固定観念から生じてしまう、相手を傷つけるような些細な差別的な態度や発言)が、当事者を深く傷つけていることがある」です。
木本さんは、「性の多様性は特別なものではなく、私たちの身近に当たり前に存在しており、“LGBTQの人に会ったことがない” と感じるのは、存在しないからではなく、安心してカミングアウトできる環境が整っていないからだ」と仰います。
そこで、自分が無意識のうちに持っている偏見や何気ない言動が、相手を傷つけてしまう可能性があること、そして性の多様性をどこか「自分とは関係のない特別なもの」として捉えていた自分に気づきました。
自分では悪意のないつもりの言葉や態度でも、それが誰かを傷つけてしまう可能性があることを知り、日常の言動や行動を振り返るきっかけとなりました。
特に印象に残ったのは、木本さんがトランスジェンダーであることに加え、ご両親の耳が聞こえないコーダ(耳が聞こえない、または聞こえにくい親を持つ聞こえる子ども)として育ち、「ダブルマイノリティー」として生きてきた経験に関するお話です。その経験は誰にでも簡単に共有できるものではなく、誰にも相談できずにモヤモヤを抱え込んだ時期が長く続いていたという木本さんの言葉に、当事者として生きてきた重みを強く感じました。特に、ジェンダーステレオタイプ(性別に基づく固定概念や社会的な思い込み)に当てはめた質問をされることが大きな苦痛だったという話から、社会に浸透している当たり前の意識や善意のつもりの言葉が、いかに人を追い詰めてしまうかを考えさせられます。「人と違うことは良くないことだ」と錯覚し、自分を抑圧して生きるようになったという木本さんの経験は、性別や障がいに限らず、多くのマイノリティーが抱える共通の苦しさでもあると感じました。一方で、木本さんが大学時代に出会った人々は、木本さんに対して、相手を限定するような質問ではなく、さまざまな可能性を含んだ質問の仕方をしてくださったそうです。その姿勢によって木本さんは安心して自身のことをカミングアウトすることができたそうです。このエピソードから、「質問の仕方」1つで人の心の扉が開かれることを学びました。この講演を通して、私自身が無意識の思い込みや固定観念に基づいた言葉を使っていないか、改めて振り返る必要があると感じます。
性の多様性や障がいは特別なものではなく、私たちの身近に存在しています。無意識の偏見や社会に浸透している先入観が人を傷つけ得ることに気づかされ、自身の振る舞いや言葉を見直したいと強く感じた講演でした。
国際関係学科1年 百(もも)
コメントシートより
- 講演を通して、障がいの有無そのものよりも、社会や環境のつくりが人の生きやすさを大きく左右していることに気づいた。普段は自分が不自由なく生活できているため、気づかないうちに自分の中にある「当たり前」を基準に物事を考えていたと感じた。当事者の声に耳を傾け、誰もが当事者と共に声を上げ、行動を起こすことで初めて環境は変わっていく。だからこそ、一人ひとりが想像力を持ち、誰もが自分らしく生きられる社会をつくるために関心を持ち続けることが大切だと思った。
- 「自分らしさ」とは今の自分だけで決まるものではなく、自分が生きてきたこれまでも含めて考えるものだと感じました。木本さんが性別適合手術を受けた後も、女性として生きた過去に葛藤を抱えていたという話は印象的でした。その姿から、自分を知るとは、自分や誰かにとって都合の良い部分だけでなく、迷いや苦しみも含めて自身と向き合うことだと学びました。これからは過去の経験も大切にしながら、自分自身を理解していきたいです。
- この講演を通して、私自身も、無意識の思い込みや固定観念に基づいた言葉を使っていないかを振り返る必要があると感じました。相手を理解するために大切なことは、先入観や見た目でその人の内面を決めつけず、幅を持たせた問いを投げかけ、「自分とは違う」という違和感もそのまま、その人らしさとして受け止める姿勢を持つことなのだと、木本さんの経験から強く学びました。




