第9回 学生スタッフレポート

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「らしさ」から自由になる。

福田 由紀子 氏(臨床心理士・公認心理士、認定フェミニストカウンセラー)

こんにちは!
「総合2025」第9回、6月21日(木)の講演は、臨床心理士、公認心理士、認定フェミニストカウンセラーとして活躍されている、福田由紀子さんにお越しいただき、「『らしさ』から自由になる」というテーマでお話しいただきました。

今回の講演の中で、最も心に残ったキーワードは「かけがえのない大したことのない私」です。

福田さんは多くの人が悩みとして抱える、「自分らしさ」にとらわれない自分でいることについてお話しくださいました。そうした悩みに向き合う中で陥りやすい例 として「依存症」が話題に出ました。依存症にならない、また依存症を克服する方法として、「人に助けを求めて、助けられた回数を増やしていくこと」があげられるそうです。助けを求める行為をする時点で、自分を大切に思っていることが重要です。少しずつでもこの方法を実践し、「らしさ」に囚われない “かけがえのない大したことのない私” を目指すことが大切であると、ご教授いただきました。

実際に私も成長するにつれ、女性らしさ、年長らしさといった型にはまった何かを求められ、それと同じくらいの度合いで「あなたらしさ」は型にはまらないよう求められるようになりました。けれど、この矛盾するはずの2つの間でジレンマを抱える人は私だけではないと思います。今回の講演を聞いて、自分自身で無意識に何かしらの「らしさ」を押しつけていたのだと我に返る思いでした。他にも、ジェンダーにおける先入観から抜け出す方法や、「The personal is political」ー自分が抱える悩みは自分だけのものではなく、実は社会の問題であることなど、私たちが直面しうる問題について具体的にお話しくださいました。私自身、実際にこれからの生活に生かしたいと思います。
国際関係学科1年 つぶ貝

コメントシートより

  • 今日の講演を通して、「〜らしさ」が私たちに与えるプレッシャーについて深く考えるきっかけになりました。他人の期待に応えるために「こうあるべき」と演じてしまい、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。「期待に応えなくてもいい」「人生のコントロールは自分が握る」という言葉から、自分で選ぶことの大切さを感じました。また、「レイプ神話」に対する批判を聞いて、性暴力の被害者に対する偏見や誤解が今も残っていることにショックを受けました。服装や行動で被害者を責めるのは間違っていて、責任は加害者にあるという意識が必要です。この授業を通して、自分を守る勇気と、「常識」という枠から自由になることの大切さを学びました。
  • この世界はジェンダーのメガネをかけてみたらおかしなことだらけだとわかりました。また、まだまだ女性は生きづらい世の中だなと思いました。しかしながら少しずつ変わっている事も分かりました。世の中にはちゃんと味方もいると言うことを理解して、自分が好きな自分で生きられるように頑張っていきたいと思いました。また、男性も女性も敵対するのではなく補い合っていける世の中になれば良いのになと思いました。
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