第8回 学生スタッフレポート

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ラフカディオ・ハーン 生誕175年を考える

Roger Pulvers 氏(作家/劇作家/演出家)

こんにちは!
「総合2025」第8回、6月5日(木)の講演は、作家/劇作家/演出家として活躍されている、Roger Pulvers さんにお越しいただき、「ラフカディオ・ハーン 生誕175年を考える」というテーマでお話いただきました。

今回の講演の中で、最も心に残ったキーワードは「人には沢山のアイデンティティがある」です。

ひとひとりにひとつだけのアイデンティティではありません。例えば、自分の年齢は皆と同じ訳ではなく、それでひとつのアイデンティティだと仰っていました。出身地も皆と同じではないため、ひとつのアイデンティティです。Pulversさんは、自分の体験や、思考したことによって、アイデンティティが形成されたのだと仰っていました。

Pulversさんは、自分の過去を尊重し、それを自尊心に繋げています。それは、自分の過去と今と未来を信じているからこそ出来ることだと思います。自分の事を信じるには、自分を好きになる必要があるのだろうかと疑問に思いながら講演を聴いていました。Pulversさんは、日本で生まれた訳ではないけれど、母国でない日本に、国籍を移したいほど日本を愛していらっしゃることが伝わりました。その愛するものを見つけ、その中で自分の存在意義を見出し、自信を獲得したのではないかと勝手ながら推測します。そして、過去を後悔しない生き方をすることは、今を生きる、未来を生きるための自分にプラスになるなと感じました。

私たちが体験したこと、行動したことから価値を見出すと、自分が自分であることを誇らしく思えるかもしれません。そして自分が愛することができる物事を見つけてみると、自分の存在意義を見出せるかもしれません。

国際関係学科1年 ビル

コメントシートより

  • 日本を内側から見た時と外側から見た時では見方が異なってくることが分かりました。多くの国を訪れて、異文化に触れることで、今まで気付けなかった多くの事に気付けるようになるのだと思います。私は留学してみたいと考えていますが、留学したい理由の1つが今回のお話にもあった「外からみた日本」というものでした。自ら体験してみたいと、外からと中からの大きな違いやギャップに気づけないのかもしれないと思っています。
  • 「誰でも日本人になれる」という言葉が印象的だった。自分は生まれてから日本に住んでいるのにあなたはどんな「日本人」なのかと問いかけられても答えることができないだろうなと思った。アイデンティティについて考えようと思うきっかけになった。人の数だけアイデンティティがあって当然だということに心が軽くなるのを感じた。集団の中でいかに目立たないように過ごしてきたが、そんなことせず「私」を貫いて生きていけるようになりたいと思った。
  • 誰でも日本人になることができるということについて改めて考える必要があるなと思いました。無意識のうちに見た目でその人のことを判断してしまっているときが私にもあると思うので、何をもって日本人とするのかを考えて、それを踏まえて行動できる人間になりたいなと思いました。私が今まで生きてきたなかで受けたことのない扱いを受けた経験を聞かせていただき、新しい視点を持つことができました。
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