第15回 学生スタッフレポート
時間管理で人生を豊かにしよう〜ADHDの大人の支援から見えたもの〜
中島 美鈴 氏(臨床心理士)


こんにちは!
「総合2024」第15回、10月10日(木)の講演で、臨床心理士であり時間管理の研究者である中島美鈴さんから、「時間管理で人生を豊かにしよう〜ADHDの大人の支援から見えたもの〜」というテーマで貴重なお話を伺いました。中島さんは50冊以上の著作を通じて多くの人々に時間管理の考え方を広めていますが、特に印象的だったのは、時間管理が単なるスケジュール管理の域を超え、心の不安を解消し、日々の生活をより良くするためのツールであるということです。
この講義では、具体的な時間管理術についても学ぶことができました。その中でも特に心に残ったエピソードが二つあります。一つ目は「1週間の予定の組み立て方」です。各プロジェクトを10分や20分で終わるTODOリストに分解するという方法です。さらに、そのTODOリストを週間バーチカルの空いている時間に埋め込んでいきます。締切間近になったときに感じる漠然とした不安は、例えば「作業量が間に合うのか」「どれだけ時間がかかるのか」といった不透明な要素から来るものだと思います。頭の中ではやるべきことがあると分かっていても、その量や具体的な時間の見通しが立たないために心が重くなり、いつの間にか不安や焦りが増してしまいます。講演後、この方法を使ってリスト化し、少しずつタスクをこなしていくと、やるべきことが目に見える形で整理され、自然と気持ちが軽くなりました。
二つ目に印象に残ったのは、「やる気を出すにはやる順番が大事」という考え方です。中島さんはこれを「活性化エネルギーの活用」と表現しており、ただ無理に気合を入れるのではなく、自然にやる気が出るように行動の順番や環境を整えることが大切だと学びました。また、休憩を挟みすぎるとその都度新たな活性化エネルギーが必要になるため、メリハリをつけた行動が効果的であると感じました。例えば、帰宅してまずお風呂に入るといったように、意識的にリラックスの時間を挟むことで、一度やる気を出せばその後もスムーズに行動でき、タスクを連続して片付けられるように感じました。
また、時間管理は単に「時間に縛られるためのもの」ではないことにも気づかされました。中島さんの言葉を通して、時間管理は言語化できていない不安や心のわだかまりを整理し、より良い人生を築くための手段であると実感しました。私たちは、自分が抱える感情や不安を認識することで初めて安心感を得ることができます。この安心感があるからこそ、新しい「学び」に挑戦したり、自己成長を追求することが可能になります。講義のタイトルにもある通り、「人生を豊かにする」ためには、まず時間管理を通じて自分の気持ちや状況を把握することが大切だと学びました。
「総合2024」第15回、10月10日(木)の講演で、臨床心理士であり時間管理の研究者である中島美鈴さんから、「時間管理で人生を豊かにしよう〜ADHDの大人の支援から見えたもの〜」というテーマで貴重なお話を伺いました。中島さんは50冊以上の著作を通じて多くの人々に時間管理の考え方を広めていますが、特に印象的だったのは、時間管理が単なるスケジュール管理の域を超え、心の不安を解消し、日々の生活をより良くするためのツールであるということです。
この講義では、具体的な時間管理術についても学ぶことができました。その中でも特に心に残ったエピソードが二つあります。一つ目は「1週間の予定の組み立て方」です。各プロジェクトを10分や20分で終わるTODOリストに分解するという方法です。さらに、そのTODOリストを週間バーチカルの空いている時間に埋め込んでいきます。締切間近になったときに感じる漠然とした不安は、例えば「作業量が間に合うのか」「どれだけ時間がかかるのか」といった不透明な要素から来るものだと思います。頭の中ではやるべきことがあると分かっていても、その量や具体的な時間の見通しが立たないために心が重くなり、いつの間にか不安や焦りが増してしまいます。講演後、この方法を使ってリスト化し、少しずつタスクをこなしていくと、やるべきことが目に見える形で整理され、自然と気持ちが軽くなりました。
二つ目に印象に残ったのは、「やる気を出すにはやる順番が大事」という考え方です。中島さんはこれを「活性化エネルギーの活用」と表現しており、ただ無理に気合を入れるのではなく、自然にやる気が出るように行動の順番や環境を整えることが大切だと学びました。また、休憩を挟みすぎるとその都度新たな活性化エネルギーが必要になるため、メリハリをつけた行動が効果的であると感じました。例えば、帰宅してまずお風呂に入るといったように、意識的にリラックスの時間を挟むことで、一度やる気を出せばその後もスムーズに行動でき、タスクを連続して片付けられるように感じました。
また、時間管理は単に「時間に縛られるためのもの」ではないことにも気づかされました。中島さんの言葉を通して、時間管理は言語化できていない不安や心のわだかまりを整理し、より良い人生を築くための手段であると実感しました。私たちは、自分が抱える感情や不安を認識することで初めて安心感を得ることができます。この安心感があるからこそ、新しい「学び」に挑戦したり、自己成長を追求することが可能になります。講義のタイトルにもある通り、「人生を豊かにする」ためには、まず時間管理を通じて自分の気持ちや状況を把握することが大切だと学びました。
国際関係学科3年 春色
コメントシートより
- 中島先生のエピソードはとてもわかる〜と共感するものが多く、思わずクスッと笑ってしまうこともありました。一緒に実践したワークは大変参考になりました。こんなに細かく自分を見つめ直す機会はなかったし、今日から実生活に生かしたいと思います。わんこそばのご褒美法も小学校の音読課題を思い出しました。音読するごとにシールをもらっていたんです。大事なことに気づけるワークでした。
- 今まで目標を立てても達成できなかったことが多かった。その原因を自分が不真面目だからだと感じていたが、目標の立て方にも問題があったのだと気づいた。計画と実際の状況がずれていくことには6つの原因があることを学んだ。手帳を細かく書いて時間管理をするということをこれまでも行っていたが、学校の課題やその他の用事を漏れなくこなすという目的だった。中島さんがおっしゃったように、時間管理の目的は自分の人生を豊かにすることだという考えを持つことで、自分に合った時間の使い方を見つけられると思った。