第5回 学生スタッフレポート
欲と感情の泉は湧いているか
桜林 直子 氏(雑談の人)


こんにちは!
「総合2024」第5回、5月16日(木)の講演は、「雑談の人」として活躍されている桜林直子さんにお越しいただき、「欲と感情の泉は湧いているか」というテーマでお話いただきました。今回のご講演は、桜林さんと、ファシリテーターとして参加くださった株式会社グッドバフ代表の水野圭輔さんが雑談している様子を聴くという、今までにない新しい形で行われました。あっという間の講演でしたが、まるでラジオを聴いているみたいに、うんうんと共感したり、そのような考え方があるのか!と驚いたり、お二人のお話を踏まえて自分のことに目を向けてみたりと、短い時間の中で色々なことを感じたり考えたりすることができました。
「雑談」形式ということで、講演では多種多様なお話がありましたが、その中でも特に私の心に残ったことを2つ紹介します。
1つは、未来と過去についてのお話です。桜林さんの、「これから何を頑張りたいのか、何をしたいのか、昔は分からなかった」という話題の中で、世の中には、「未来を信じる人」と、「過去を信じる人」がいるというお話がありました。「未来を信じる人」とは将来やりたいことを決めることが得意な人のこと、「過去を信じる人」とは過去に自分はどんなことをやってきたのかを振り返ることが得意な人のことです。桜林さん自身は「過去を信じる人」で、これまで長い間蓄積されてきた自分のできることや、自分が楽しかったことを、今の自分を作り出す材料や武器として捉え、自分の道を開拓していったそうです。私は桜林さんのように、自分の過去に絶対的な自信を持つことはできません。なぜなら、昔の出来事や昔の自分について忘れてしまっていたり、昔のことを自分の都合の良いように書き換えてしまっていたりするからです。そのため、正確に自分の過去を振り返ったり、推し量ったりすることが難しく、常に自分の過去は未知なことにあふれています。桜林さんの過去を信じるという考え方は、過去を信じられない私にとって新鮮な考え方で、自分は過去志向なのか、未来志向なのか、はたまた現在志向なのか、を考えるきっかけとなりました。
もう1つは、自分を知ることについてのお話です。桜林さんは講演の中で、自分の内側にあるものを一度全部出す機会が必要であるとおっしゃっていました。私はいつも、感情と考えがぐちゃぐちゃにこんがらがっている状態にありました。その状態を、つらい、しんどい、苦しいと思う一方で、自分の中身を全部出すということに何となく抵抗があったり、面倒臭いと感じたりしていました。しかし、そのようなマイナスの感情を払拭するためには、桜林さんのように、面倒臭くても何でも、とりあえず書いてみたり、話してみたり、聞いてみたりする時間が必要なのかもしれないと考えるようになりました。そして、こんがらがっていた感情や考えが、一本の糸がスーッと通るように整理されたら、自分のことがより見えやすくなって、もう少し人生が生きやすくなるかもしれません。
今年度の総合のテーマのキーワードである「学び」と、今回の桜林さんのご講演を掛け合わせると、「自分はこういう人なんだ」「自分を言い表す言葉はこれかも」というように、自分の内側に目を向けて自分を知る体験=自分を「学ぶ」、ということに繋がるのではないかと考えました。桜林さんの大切にされている「雑談」は、自分を学ぶ手段の一つであり、自分の欲や感情をどんどん湧かしていくためのポンプであると、私は思います。
「総合2024」第5回、5月16日(木)の講演は、「雑談の人」として活躍されている桜林直子さんにお越しいただき、「欲と感情の泉は湧いているか」というテーマでお話いただきました。今回のご講演は、桜林さんと、ファシリテーターとして参加くださった株式会社グッドバフ代表の水野圭輔さんが雑談している様子を聴くという、今までにない新しい形で行われました。あっという間の講演でしたが、まるでラジオを聴いているみたいに、うんうんと共感したり、そのような考え方があるのか!と驚いたり、お二人のお話を踏まえて自分のことに目を向けてみたりと、短い時間の中で色々なことを感じたり考えたりすることができました。
「雑談」形式ということで、講演では多種多様なお話がありましたが、その中でも特に私の心に残ったことを2つ紹介します。
1つは、未来と過去についてのお話です。桜林さんの、「これから何を頑張りたいのか、何をしたいのか、昔は分からなかった」という話題の中で、世の中には、「未来を信じる人」と、「過去を信じる人」がいるというお話がありました。「未来を信じる人」とは将来やりたいことを決めることが得意な人のこと、「過去を信じる人」とは過去に自分はどんなことをやってきたのかを振り返ることが得意な人のことです。桜林さん自身は「過去を信じる人」で、これまで長い間蓄積されてきた自分のできることや、自分が楽しかったことを、今の自分を作り出す材料や武器として捉え、自分の道を開拓していったそうです。私は桜林さんのように、自分の過去に絶対的な自信を持つことはできません。なぜなら、昔の出来事や昔の自分について忘れてしまっていたり、昔のことを自分の都合の良いように書き換えてしまっていたりするからです。そのため、正確に自分の過去を振り返ったり、推し量ったりすることが難しく、常に自分の過去は未知なことにあふれています。桜林さんの過去を信じるという考え方は、過去を信じられない私にとって新鮮な考え方で、自分は過去志向なのか、未来志向なのか、はたまた現在志向なのか、を考えるきっかけとなりました。
もう1つは、自分を知ることについてのお話です。桜林さんは講演の中で、自分の内側にあるものを一度全部出す機会が必要であるとおっしゃっていました。私はいつも、感情と考えがぐちゃぐちゃにこんがらがっている状態にありました。その状態を、つらい、しんどい、苦しいと思う一方で、自分の中身を全部出すということに何となく抵抗があったり、面倒臭いと感じたりしていました。しかし、そのようなマイナスの感情を払拭するためには、桜林さんのように、面倒臭くても何でも、とりあえず書いてみたり、話してみたり、聞いてみたりする時間が必要なのかもしれないと考えるようになりました。そして、こんがらがっていた感情や考えが、一本の糸がスーッと通るように整理されたら、自分のことがより見えやすくなって、もう少し人生が生きやすくなるかもしれません。
今年度の総合のテーマのキーワードである「学び」と、今回の桜林さんのご講演を掛け合わせると、「自分はこういう人なんだ」「自分を言い表す言葉はこれかも」というように、自分の内側に目を向けて自分を知る体験=自分を「学ぶ」、ということに繋がるのではないかと考えました。桜林さんの大切にされている「雑談」は、自分を学ぶ手段の一つであり、自分の欲や感情をどんどん湧かしていくためのポンプであると、私は思います。
国際関係学科3年 マーマレード
コメントシートより
- 夢がないのに悩むことが多かったけど、世界は夢組と叶組がいるって言葉に救われた。叶組も夢組のサポートで脇役人生じゃなくてそこまでで培ってきた能力で自分の合う合わないが分かってそこからはやりたいことが明確になり一気に楽しい人生になるんだと思ったら頑張れる。やりたいことがない人はやりたいことがある人には敵わないのは本当だけどそれはその場の話で将来的にはわからないものだなと思った。わたしは将来の大きな夢は何も浮かばないけど、小さいことはいっぱいあるから、小さい夢組としていつか立派な夢組になれると信じて頑張りたい。性格的には叶組があっている気がするけどがんばる。
- 私も心から関心があるものが少ない人だから、興味を持つ者がたくさんいて自分や他人を信じて楽しそうにしている人をなぜかうらやましく思えて仕方がない日がたまにあります。でも、桜林さんが疑う力は決して悪いことじゃないとおっしゃっていて、水野さんもどちらも大切ですねとおっしゃっていて、勝手に救われた気持ちになりました。どちらかを捨てる必要もないし、どっちも大切にしていきたいです。人と話すのは本当は好きだけど少しこわくて、間違ったことずれたことを言ってしまっていたらと不安になってしまうけど、自分が安心する人と話せばいいと言ってくださったのも、優しい言葉でした。