第2回 学生スタッフレポート

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『レポ活』で夢を見つけよう!

飯野 朋美 氏(津田塾大学ライティングセンター客員講師)

こんにちは!
「総合2024」第2回、4月25日(木)の講演は、津田塾大学ライティングセンター客員講師の飯野朋美先生にお越しいただきました。飯野先生は、津田塾大学学芸学部英文学科(現在の英語英文学科)卒業後、企業勤務を経て大学院へ進学されました。その後、2013年から津田塾大学ライティングセンターに勤務され、現在は日本語ライティングの授業やレポートの書き方についての個別相談を担当されています。

私たちの頭の中では、たくさんの考えが沸々としています。それを自分で言語化するのは、意外と難しいです。飯野先生は、そんな「書くこと」に悩む学生の相談役をしていらっしゃいます。ライティングセンターでは、自分の内側にあるものを「書き出す」ことで、自分の考えていることを整理し、綺麗な文章にすることをお手伝いしてくださいます!

今回は「『レポ活』で夢を見つけよう!」というテーマでお話しいただきました。学生時代に、アメリカに関心があった飯野先生は、アメリカに関するレポートを書くために、日々情報収集を欠かしませんでした。また、プライベートでも劇場を訪れたときの半券や雑誌の切り抜きなどをノートに記録していきました。このような情報収集という行為は、ただ単に情報を集めるだけではなく、今自分は何に興味があるのか、そしてそれはどういったことに活かせるかを分析するのに役立ちます。この活動を先生は、「レポ活」と名付けていました。

先生は、情報を分類したり、並べ替えたり、整理整頓されていました。情報を用途に応じて使い分け、まとめ方もワンパターンではありませんでした。その方法の1つにノートの使い方があります。ノートはサイズや種類がたくさんあり、用途に応じて使い分ければ、レポ活の楽しさの幅が広がります。例えば、考えがごちゃごちゃしてる時はカード一枚ずつに内容を一つずつ書き出して、穴あけパンチでカードに穴を開けて、そこにリングを通すと単語帳のような形になります。この単語帳形式のノートは、新たに出てきた意見を間に付け足したり、考えが変わればカードを並べ替えたりすることができます。ノートも、小さいサイズならいつでもどこでも持ち運んで書き込め、大きいものを使えばポスターのように絵や写真を使ってまとめることも可能です。それだけでなく、紙媒体ならば、充電の残量を気にせずに、いつでもどこでも見返して書き込めます。スマートフォンやパソコンなどが主流のデジタル時代の現代ですが、アナログの魅力を再確認できました。

このような「レポ活」をつづけると、勉強にもなると同時に、プライベートの充実にも繋がるとお話しされていました。飯野先生は、先日、学生時代に書いた「レポ活」の記録を見返したら、最近手に取った本と同じものに大学時代にも出会っていたことを発見したそうです。情報収集を長く続けると過去と今との比較ができるので、自分の興味が変わっていないことに気づけたのが嬉しかったとおっしゃっていました。過去の記録を時々見返すと、また新たな発見があったり、今頭の中にある考えと結び付けてより豊かなアイデアに生まれ変わらせたりすることができます。また、過去のレポ活の記録を見返してみると、当時のファッションや社会情勢をみて懐かしんだり、当時と今のギャップも感じられたりするのもおもしろいので「レポ活」に挑戦してみるのをおすすめされていました。

私もよくiPhoneのメモ機能を使用します。デジタルの良さとして、メモ機能内でワード検索ができたり、リンクを貼り付けておくこともできます。ですが、たまには紙とペンで頭の中を書き出して、自分の感情と考えを整理したり、切り抜きを貼って可愛くまとめたりもしたいなと思います。また、飯野先生が長年レポ活を続けてきたからこそ、感じられる成長や時代のギャップがあるという話を聞いて、とてもかっこいいと思いました。私も「レポ活」をつづけて、将来を広げたいです。
国際関係学科2年 ジグ

コメントシートより

  • 飯野先生は、大学時代、英語が苦手だったにもかかわらず、自分で1500wordsもの論文を作成したときに達成感があったとおっしゃっていました。私も英語が苦手で不安を感じていたのですが、挑戦したくなりました。また、そのときに得たことが社会に出てから役立ち、自身の将来の選択にも関わっていると聞いて素晴らしいと思いました。
  • 私は、昔から書くということが苦手でした。Z世代らしく短い文章にまとめることは得意ですが、長い文章を書くとぐちゃぐちゃしてしまいます。ですが、最近英語で日記を書く課題があり、それを繰り返すうちに、英語で書くことが楽しくなりました。書く時に必要な情報が意外に足りなくて、毎日書くたびに新しい知識を手に入れています。それをまた人に伝えるのが楽しいので、今回の飯野先生のお話や経験に通じるものが私にもあるかと思いました。
  • SNSの普及の影響もあり、時折傷つく言葉に出会うこともあれど、美しい言葉、面白い言葉に出会うことも増えてきました。自分の価値を無意味に疑ってしまい、苦しいときに私を救ってくれた漫画の言葉や何気なくXを眺めていた時に出会ったぬくもりに溢れた言葉などがあります。この世は思っていたよりもずっとたくさん素敵な言葉で溢れていて、絶対にこの言葉を忘れたくない、心が折れそうになった時、またこの言葉に救ってもらいたいと思うようなことが本当にたくさんあります。なので、私にこの「レポ活」はぴったりだと思いました。とにかく書いてみることで、出会った言葉や良いと感じたこと、ぜーんぶ書いて私の一部にして、最高に素敵な私になってやろうと思います。
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