第23回 学生スタッフレポート

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地球1個分の暮らしに向けて

ノイハウス 萌菜 氏(株式会社斗々屋広報担当)

こんにちは!「総合2021」第23回講演会には、ノイハウス萌菜さん(株式会社斗々屋・広報担当)にお越しいただきました!サステナブルな社会を目指し活動されているノイハウスさんのお話しをうかがい、ゼロウェイストの観点から「価値観の再構築」について考える回になりました。

使い捨てのものを繰り返し使えるものに代えること、現在の「当たり前を考え直すこと」がノイハウスさんの活動の軸だそうです。当たり前を考え直す、さらに、当たり前を当たり前として捉えることはシンプルですが意外と気づけないことだと思います。今回お話頂いた斗々屋は、ゴミの出ない「ゼロ・ウェイスト」なスーパーマーケットです。斗々屋では、量り売りで、持参した容器で買い物をする仕組みを取り入れています。量り売りは、買い物の段階で工夫をするだけで、家に帰ってからが楽になる方法でした。料理をするときに材料を包んでいる袋を開ける手間が無くなり、その際に出ていたゴミの分別の必要も無くなります。さらに、必要な分だけ買うので食品が使い切れずに腐ってしまうことも解消できます。ゼロウェイストとフードロスの解消の両方を実現することができるのです。講演を通して自分の普段の行動を振り返ると、日常には使い捨てにしているものがたくさんあることに気づきました。

自分たちにとって、地球にとって、より良い暮らしにするには、直すべきだと気づいた当たり前のことを改善していく必要があります。今ある便利な生活に工夫をしなくてはいけないのは少し面倒に感じます。でも、新しいことを受け入れると、もっと快適で楽しいかもしれません。ノイハウスさんは当たり前を考え直すことを「誰でも今日から始められる楽しい考え方」だと仰っています。確かに、生活を工夫した結果、環境が美しくなったらと思うとワクワクします!

ノイハウスさんがサステナビリティやゼロウェイストについて活動するきっかけになったのは、使い捨てのものに対する疑問でした。そこから行動を起こし、共感する人たちとの繋がりが広がっていったそうです。「ま、いっか」と終わらせずに、少しでも疑問に思ったら掘り下げてみると、新しい発見がありそうです。その発見から新たな価値観が構築され、別の視点から考えることができるようになると思います。ノイハウスさんは今年からラジオのお仕事も始められました。これまでは同じ考えのコミュニティの中でしたが、別の考えの人もいる所に向けての発信に変わりました。ゼロウェイストについて関心が高まってきた今、タイミングだ!と感じたそうです。明確な目標を定めることももちろん大切ですが、最初に疑問に思ったことやきっかけになった考えを忘れずにいることも大事だということだと思います。最初からゴールを固定するのではなくて、自分の考えを大切にしていると、やって来たチャンスにフットワーク軽く挑むことができるのではないでしょうか。さらにノイハウスさんのように、今までの活動が繋がってきたことを実感できると楽しいですね。

私は学生のうちに疑問を集めていきたいです。みなさんも次に繋がるアイデアを広げてみてください。まずは、当たり前になっているけどもったいないことを探してみるのも良いかもしれません!
情報科学科1年 ビスケット

コメントシートより

  • 環境問題のなかでも地球温暖化は抑制することが切迫しているため、怒りや悲しみなどマイナスの気持ちになりやすい。だから、楽しんでいるから続けられているという言葉を聞いて、驚いた。怒りや悲しみももちろんだが、楽しさも変化をつくるためには必要なことだと思った。わたしも、自分がやっていることに対して、責務を感じるよりも、どうやったら自分が楽しめるのかを考えながら取り組んでいきたいと思った。
  • 今年サステナビリティという単語をたくさん聞きましたが、正直自分がどのようなことをすれば貢献できるのか分からずにいました。今回の講演を聞いて、強制されてやるものではなくて、自分でできる範囲で簡単なことから始めれば良いことに気がつきました。
  • 先のことを決めていないと、どうしても不安になってしまうけれど、自分の楽しいと思うことや、気になることを中心に動いてみたら、何かを成し遂げることができるかもしれないということを学ぶことができました。当たり前を考え直せば、凝り固まった考え方から抜け出すことができるし、新しい考えが生まれ、もっと人としても、生活も豊かになるのだと気付かされました。
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