第13回 学生スタッフレポート

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体験からしか見えない世界

伊藤 研人 氏(いいねJAPAN CEO)

皆さん、こんにちは!「総合2021」第13回、9月30日の講演では、伊藤研人さんに講演していただきました。伊藤さんは世界中を仲間とともに旅し、各地の先住民との生活を通して多様な文化や自然環境に触れながら環境問題の解決を目指されています。受講生の皆さんは、現代社会で話題になっている「環境問題の解決」を新鮮な切り口から捉えることができたのではないでしょうか。

今回の講演で、伊藤さんは私たちに多くの素敵な言葉を残してくださりました。その中でも、私が最も印象に残っているのは「『人間として何を求めるか』を考える必要がある」という言葉です。私たちは自分の将来像や目標に思い悩むことが多いかもしれません。そのような時に、自分が本当にやりたいことを思索し、社会のために必要なことも考えながら、なりたい自分像を描いていくことが必要なのだと分かりました。また、私たちは今、「コロナ禍」という変化の最中にいます。マイナスに捉えがちですが、前向きに対処していくやり方があるかもしれません。変化や課題の克服を楽しんでいくことの大切さについても教えてくださりました。

伊藤さんは、講演を通して「経験を通して学ぶことの大切さ」について語ってくださりました。現代社会では、「合理性」が重視され、経験を通して学ぶことは軽視されている傾向にあります。しかし、非合理的な感情を持っていることは人間たる所以であり、何かを経験し、心で感じることこそが「合理的」であるとお話しされました。私はこの話を聞いて、自分の価値観が再構築されるとともに、深い共感を覚えました。皆さんにも体験を通して相手の立場になって考えることができるようになった経験があるのではないでしょうか。また、他人の何気ない言動で傷ついた経験があるかもしれません。しかし、自分が悲しい気持ちになったからこそ、相手を傷つけないように言動に注意することができるようになったのではないでしょうか。社会問題の解決に関しても同じことが言えます。食品ロスの問題の解決を目指し、食べ物に感謝することが大事だと学んだとします。理論上の話を聞くよりも、自分で食べ物を育てたり、食べ物のない環境に身を置いたりする経験を通して、感謝の念を学ぶことの方が理解しやすいのではないでしょうか。このように、社会問題の解決を目指すにあたっては、「知る」だけでなく、自分で「感じる」ことが必要なのです。

他にも、伊藤さんは国際化において自国の文化を愛することについても語ってくださりました。自分自身を知らなければ他人を知ることができないように、自国の文化を理解しなければ他国の文化を理解することはできないのです。「文化」とは時間をかけて、人間が生き抜いていくために蓄積され続けたものであり、生きるための知恵が凝縮されています。グローバル化や多文化共生がめまぐるしく進む今日だからこそ、日本の伝統文化や思想を学んでみるのはいかがでしょうか。

伊藤さんの講演を聞いて、社会がめまぐるしく変化する時代であるからこそ、自分の本当にやりたいことを考え、様々な体験を通して学んでいきたいと思いました。また、私は日本語教員の免許の取得を考えているので、日本語の美しさや日本の伝統文化を海外に発信できるようになりたいと考えました。

英語英文学科1年 かまたま

コメントシートより

  • 過酷な状況の中で成長できるということの本当の意味がわかりました。伊藤さんの話を聞いてより海外への興味が強くなりました。
  • 普段の日常で感じにくいことを聞けてとても面白かったです。私は色々なことに興味を持ち、色々なことを感じていきたいと思いました。
  • ​​​​​​​​自分のことを愛さなければ​​​​​​他のひとを愛することができないというのは全く同じ考えを持っているのでもっとたくさんお話を​​聞かせていただきたいと思いました。
  • とてもお話が分かりやすいので楽しみながら聞くことができています。
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