第4回 学生スタッフレポート

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大学生のうちに知っておきたいお金の話

横川 楓 氏(やさしいお金の専門家)

みなさんこんにちは!第4回の「総合2021」では、やさしいお金の専門家として、特に若い世代へ向けた金融教育のための活動をしていらっしゃる横川楓さんに講演していただきました。今回の講演は、横川さんの「津田塾生のリアルなお金の悩みに沿ってお話をしたい」という思いから、大学生だからこそ知っておくべきお金の知識が満載の内容になっており、学ぶことが多かったのではないかと思います。

大学1年生の中にはこの春からアルバイトを始めた方も多いのではないでしょうか。お小遣いがほしい、学費を稼ぎたい、貯金したい、社会勉強をしたい...などいろいろな理由があると思います。私もアルバイトを始めたばかりですが、自分で働いてお金を稼ぐということは、お小遣いとして親からお金をもらっていた高校生時代までとは違うのだという意識を持ち始めました。意識を変えた理由の1つはクレジットカードや銀行口座が身近になったからです。しかし、今いくらあるのか、あといくらなら使っていいのかなども自分で管理しなくてはいけなくなりました。そこで横川さんがおすすめしているのが家計簿アプリです。家計簿アプリは、「増えた」「減った」などのお金の動きをひと目見ただけでわかるので、お金の使いすぎなどを防げると思いました。これで無駄遣いが減ればいいなと思い、早速私も家計簿アプリを入れました。クレジットカードやSuicaなども連携することができてとても便利だと実感しています。自分がいくら持っているかを把握することはとても大切なんだと気付かされました。

また、私は今までなんとなくの知識や情報だけでお金を使っていました。「クレジットカードとデビットカードの違いはなんだろう」、「リボ払いって聞いたことあるけどどのような仕組みなんだろう」、「やっていいのかな」、「どういう点に注意してお金を使えばいいんだろう」、このような悩みをすべて解決できたのが今回の講演でした。講演前の私のクレジットカードに対する知識は、現金を持ち運ばなくていいので便利だが、使いすぎてはいけないという程度でした。しかし、講演を通して、ポイントが貯まるというメリットや、自分が買った商品の代金をあとから払えなくなったら延滞金が発生し、新しくクレジットカードが作りにくくなる、などのデメリットを知ることができました。

講演の後半では、どうしたらお金を増やすことができるのかというテーマが取り上げられました。その例が投資です。私は投資と聞くと、お金持ちの大人がやっている娯楽のようなもの、やってはいけないもの、損をしていくもの、というマイナスのイメージがありました。しかし投資は100円からできると聞いて驚きました。思ったより大きな金額ではなく、私達のような大学生でも手の届く範囲にあるのだということを学びました。こんなに身近に投資があるということを全く知らなかったので、もっと調べてみたいと思いました。

バブル崩壊以降の長く続く不況は「失われた20年」と言われており、平均給与があまり増えないにもかかわらず、社会保険料や消費税負担が増加しています。横川さんはそのような状況の中で社会人としてのスタートを切る若い世代へ向けて、難しくなりがちなお金の話をできるだけ分かりやすく発信し続けていらっしゃいます。「今はお金もなくて大変だけど、そのうち社会がどうにかしてくれると思っているだけではダメ!」という横川さんのお言葉は、誰もが胸にとめておかなければならないのではないでしょうか。お金を増やす第一歩は、お金の知識を増やすことです。そうすることで「人生の選択肢」が増えます。お金が人生の全てではありませんがお金があるのとないのでは選べる選択肢が大きく変わってきます。誰も自分のお金を増やしてはくれません。そこで私達は自分で行動して、お金を増やすことで自分の将来の選択肢を豊かにすることができるのです。インターネットがあることが当たり前の時代に育った私達は、デジタルネイティブとも呼ばれ、自分から行動すれば多くの情報を得ることができます。今回の講演を聞いて私は、「投資」以外にも何か自分で行動してお金の知識を増やし、また他にはどのようなことをすれば自分の将来の選択肢を豊かにできるのか、より積極的に考え、動きたいと思いました。受講生のみなさんも今回の講演をきっかけに、何か一つでもお金に関することを知ろう、考えようと思っていただけたら嬉しいです。
情報科学科1年 トマト
国際関係学科3年 すみれ

コメントシートより

  • 今日の講演を聞くまでは、国は税金を徴収し過ぎているとか、国民の手元にお金が残るような仕組みを作っていないと思っていた。しかし、高額医療費制度や確定申告などによって、手当を受けることが出来たりお金が返ってくる可能性があると分かり、私は知ろうともせずに国に不満を言っていただけだったと気がついた。横川さんの「社会がどうにかしてくれると待っているだけではダメ!」という言葉から、何となく他人任せだったことにも自分でしっかりと向き合うことは自分のために必要だということを学んだ。
  • 私は投資や信託に興味を持ち、社会人になるまでにお金のことについて詳しく知っておきたいと思っていたのですが、周りに共有できる人が少ないのと、お金に目がない人だと思われるのが嫌で、話題にしづらいということがあり、あまり気が進みませんでした。しかし、この講演を機にお金も人生の選択肢を広げる手段の一つだということを学び、お金に対してより肯定的に捉えることができました。これからもお金についての知識を蓄えようと思いました。
  • 税金のことやクレジットカード、キャッシュレス払いのポイントなど知らないということは自分で損をしてしまうことだと学んだ。今の時代、若い年齢でもインターネットを使って様々な情報を手に入れることができる。このことを最大限に生かし、自分も情報をつかみ一歩踏み出すことで人生の選択肢を増やしていきたいと思う。また、税金関係のお話を聞いたことで大人になるという意識が芽生えた。社会や親が何とかしてくれるだろうと思っているだけではいけないと痛感した。まずは家計簿をつけ自分で管理することを始めていきたい。
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