2020年度 第17回 学生スタッフレポート
11月19日の第17回「総合2020」には、一般社団法人全日本かるた協会 永世名人の西郷直樹さんにお越しいただきました。西郷さんは、1999年に史上最年少でかるたの日本一の位である「名人」になって以来、14期連続で防衛し続け、2013年に出場辞退されたかるた界伝説の方です。
講演では、まず競技かるたの紹介をしていただきました。その中では西郷さんの名人戦の動画も見せていただきました。緊張感のある雰囲気の中、非常に速く正確に札を取る様子は、思わず目が離せなくなります。競技かるたでは暗記力や集中力といった力のほかに、いくつかの必要な力があるそうです。例えば、「戦略構築力」があげられます。試合中には俯瞰してOODAループ(Observe(観察)、Orient(状況判断)、 Decide(意思決定)、Act(行動))を行っているそうです。また、試合の前から試合は始まっているとおっしゃっていたように、1年間どのように力を磨いていくのかも考えているそうです。物事を正しく認識して判断をする「判断力」も必要な力です。試合中に立ち上がって状況を俯瞰したり、一方で細かいところを考えたり、相手がどのようなことを考えているかを考えたりすることで、物事を判断して決断しているそうです。また「運」を良くするために日頃から行いを意識したり、ネガティブな発想をせずに、やればできるということを信じ続けたりしているとお話しくださいました。
様々なお話を聞く中で、西郷さんの物事への向き合い方が、大変印象に残っています。西郷さんは学生の時に名人になられたので、その後就職し仕事を始めたり、結婚をしたり、子どもが生まれたりと様々な変化がありました。そんな変化を言い訳にせず、プライベートや仕事、かるたにはお互いに学ぶことがあったとお話くださいました。忙しいことを言い訳にせず、それぞれから学び、成長させてきたというお話を聞き、このような両立のさせ方をしたいと感じました。また、「これで負けたらしょうがないと思うくらいやる」と西郷さんはおっしゃっていました。これはかるたの練習に限りません。集中しなければいけない場面で、あの時あのような行動をしておけば・・・と思い浮かぶことがあると、気が散ってしまいます。そうならないために普段から自分の運を信じられるくらいに、行いを意識しているそうです。また、大会でお腹の痛くなった経験から、昼食を食べないようにし、それに慣れるために普段から昼食を取らないようにしているそうです。西郷さんの強さはこのような普段の積み重ねで成っているものだということを強く感じました。生活の変化、そして運や体調さえも言い訳のないような状態にする様子は、何かに本気で向き合うことがどういうことかを教えてくださいました。
また、西郷さんの人との向き合い方も心に残っています。「大会でも、感謝している人の顔を思い浮かべると、諦めるなんてことはあり得ない」という西郷さんの言葉が大変印象的でした。また、「己に勝つ。礼をしっかりする。」ことが大切であると話す西郷さんは、試合の中で自分が厳しい状況でも相手をリスペクトするようにしているそうです。最強でありながら、いつでも周りの人を大切にする西郷さんの人柄の良さが伝わってきました。
何かを実現するためには、「明確な目標」を持つことが大切だそうです。私も恐れずに明確な目標を持ち、それを叶えられるような努力をしたいです。
講演では、まず競技かるたの紹介をしていただきました。その中では西郷さんの名人戦の動画も見せていただきました。緊張感のある雰囲気の中、非常に速く正確に札を取る様子は、思わず目が離せなくなります。競技かるたでは暗記力や集中力といった力のほかに、いくつかの必要な力があるそうです。例えば、「戦略構築力」があげられます。試合中には俯瞰してOODAループ(Observe(観察)、Orient(状況判断)、 Decide(意思決定)、Act(行動))を行っているそうです。また、試合の前から試合は始まっているとおっしゃっていたように、1年間どのように力を磨いていくのかも考えているそうです。物事を正しく認識して判断をする「判断力」も必要な力です。試合中に立ち上がって状況を俯瞰したり、一方で細かいところを考えたり、相手がどのようなことを考えているかを考えたりすることで、物事を判断して決断しているそうです。また「運」を良くするために日頃から行いを意識したり、ネガティブな発想をせずに、やればできるということを信じ続けたりしているとお話しくださいました。
様々なお話を聞く中で、西郷さんの物事への向き合い方が、大変印象に残っています。西郷さんは学生の時に名人になられたので、その後就職し仕事を始めたり、結婚をしたり、子どもが生まれたりと様々な変化がありました。そんな変化を言い訳にせず、プライベートや仕事、かるたにはお互いに学ぶことがあったとお話くださいました。忙しいことを言い訳にせず、それぞれから学び、成長させてきたというお話を聞き、このような両立のさせ方をしたいと感じました。また、「これで負けたらしょうがないと思うくらいやる」と西郷さんはおっしゃっていました。これはかるたの練習に限りません。集中しなければいけない場面で、あの時あのような行動をしておけば・・・と思い浮かぶことがあると、気が散ってしまいます。そうならないために普段から自分の運を信じられるくらいに、行いを意識しているそうです。また、大会でお腹の痛くなった経験から、昼食を食べないようにし、それに慣れるために普段から昼食を取らないようにしているそうです。西郷さんの強さはこのような普段の積み重ねで成っているものだということを強く感じました。生活の変化、そして運や体調さえも言い訳のないような状態にする様子は、何かに本気で向き合うことがどういうことかを教えてくださいました。
また、西郷さんの人との向き合い方も心に残っています。「大会でも、感謝している人の顔を思い浮かべると、諦めるなんてことはあり得ない」という西郷さんの言葉が大変印象的でした。また、「己に勝つ。礼をしっかりする。」ことが大切であると話す西郷さんは、試合の中で自分が厳しい状況でも相手をリスペクトするようにしているそうです。最強でありながら、いつでも周りの人を大切にする西郷さんの人柄の良さが伝わってきました。
何かを実現するためには、「明確な目標」を持つことが大切だそうです。私も恐れずに明確な目標を持ち、それを叶えられるような努力をしたいです。
情報科学科2年 すみっこ
コメントシートより
- 何かを成し遂げた人がどのように考え、行動したのかこのように事細かに知る機会というのがなかったので、新しい発見がとても多かったです。自分の現状が自分だけで構成されているのではなく、沢山の方々の協力とともに成り立っているという深い洞察があるからこそ、自分の現状をしっかり分析できるのだと感じました。感謝をするということは今の自分を把握する上で、そして真の俯瞰力を得る上で欠かせないものであると再認識することができました。
- 私は、感謝の気持ちを忘れないというお話が心に残りました。西郷さんがこれまでたくさんの方々の支えがあって、競技かるたを続けてこられたように、私も、家族や先生、友人など、たくさんの方々の支えがあって、勉強を続けてこられました。特に、大学受験の時には、周りの人達のみんなのおかげで、勉強に専念することができました。これからも、その方達への感謝の気持ちを持ち続けていきたいです。
- 「自分のための明確な目標を持つ」という言葉が印象的だった。自分の目標なのだから、自分のためのものであるのは当たり前のことのようだけれど、今まであまり意識したことがなかった。それを出るようになるためには、自分のことを知ってよく考えることが必要不可欠で、自分のために強い芯を持って決意できることは大事なことだと学んだ。
- この講演で目的のもの以外から学ぶことの重要性について学びました。目的のものに没入することとそれ以外のことから得られるものを、両方組み合わせることで他の人にはない唯一の取組の姿勢を持つことができるなと感じました。一見すると関係のないことは目的のものに対して最短距で近づくには不必要に感じるかもしれませんが、その道で得られるものがあると思うと頑張れるなと思います。