第13回 学生スタッフレポート

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俯瞰☆敏感☆新触感☆2020

遠山 大輔 氏(お笑い芸人(グランジ / 吉本興業株式会社所属))

こんにちは!「総合2020」第13回、10月15日(木)の講演は、お笑い芸人の遠山大輔さんに講演していただきました。遠山さんはラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』の2代目校長として、メインパーソナリティーを2020年3月までの10年間務めていました。今回は番組での経験談や人間関係に必要な俯瞰力などについて、インタビュー形式でお届けしました。今回はインタビューで聞いたことの中から、受講生の反響が大きかったものにしぼってレポートしていきたいと思います。

『SCHOOL OF LOCK!』は「ラジオの中の学校」というテーマを念頭に、TOKYO FMをキーステーションに全国放送されているラジオ番組です。番組紹介をされている様子から、遠山さんの番組への強い思い入れが感じられました。番組の紹介とともに、遠山さんがこの番組のメインパーソナリティに就任されるまでの経緯もお話しされていました。きっかけは突然オーディションのオファーがかかったことだったそうです。遠山さんは相談にのるのがもともと得意だったからオファーされたのかと思い、きっかけについて質問しましたが、ご自身は相談にのるようなタイプでもなかったし相談するタイプでもなかったとおっしゃっていました。私はそれを聞いて意外に感じましたが、相談にのるのがもともと得意だったのかと思わせるような番組での受け答えは、遠山さんの試行錯誤の積み重ねによるものだったのではないかと思いました。

次に、リスナーの悩みを聞く上で心がけていたことを教えてくださいました。遠山さんが心がけていらっしゃったことは多くありましたが、私が印象に残ったのは相手の話を聞くことに徹することです。遠山さんがパーソナリティーになった当初、「何か良いことを言わなければいけない。」と考えていたそうですが、そのころはあまり上手くいかなかったと感じていたそうです。しかし、何か良いことを言わなければと意気込むことは自分をよく見せることをゴールに定めてしまうことにつながり、相手の話を聞いていない、相手のことを考えていないと遠山さんは気づいたそうです。その気づきを活かし聞くことに徹することは最後まで貫いたとおっしゃっていました。私は、遠山さんの試行錯誤の過程での気づきに今年度の授業テーマの「俯瞰力」とのつながりがあると考えました。なぜなら、もし俯瞰力がなければ、先述の何か良いことを言う、自分をよく見せることに固執して相手のことを見落としてしまったことすら気づけないと思うからです。その気づきがない状況は、自分と相手の関係にマイナスの影響を及ぼしてしまうかもしれません。だから、身近な人間関係でも俯瞰力が必要だと感じました。

最後に、相談を受けることに関するアドバイスをいただきました。まず、「何かを言おう」という責任やプレッシャーを負わなくて良いけれど、その代わり相談をしている相手の心のモヤモヤの原因を相手になったつもりで一緒にたどることが大事だとおっしゃっていました。また、自分の感情が相手の気持ちを追い越してはいけないということも、ご自身の経験を交えながら話されていました。自分の感情が相手の気持ちを追い越してしまうことの例として、社会的マイノリティの方々に対しての同情が過剰になってしまい、相手の等身大の姿を受け入れていないことを、遠山さんは挙げていました。このアドバイスを聞いて、私が相談にのることに対して苦手に感じていたのは「何かを言おう」という意識が強くあったことが原因だったのではないかと気づかされました。そして、とにかく相手に寄り添う姿勢の重要性を学びました。相手に寄り添うということは、ただ同情することではなく、相手になったつもりで物事を一緒に考え解決の糸口を探すことではないかと考えました。これらを教訓にして、困っている相手がいたら手を差しのべる勇気を持ち、相手に寄り添える人になっていきたいと思いました。
国際関係学科2年 あじさい 

コメントシートより

  • 話を聞いて相手を考えることや、相手と接することは本当に試行錯誤の繰り返しだと感じた。相手に寄り添うことは相談に乗るときだけでなく、話をするとき物事を考えるときにも重要なことだと思った。寄り添うことは思いやることであり、相手の立場に立つことでもある。そのため簡単にはできないことであり、また忘れてしまいがちである。しかし時間はかかっても遠山さんのように毎回、意識すればできるようになるのだとわかった。そして、そのなかで失敗等を多く経験することで様々な要素が結びつき、何か他のものを得ることができることも学べた。そして、試行錯誤することでどのようにすれば良いかという、自分独自の方法や解決法が生まれると感じた。
  • 大学入学から約半年、未だ同級生や先生方と同じ空間で学ぶことは実現できていないが、今回の講演を通して、改めて「人と話すこと、向き合うことの温かさ」を実感することができた。「オンライン環境での授業」は見方を変えるとラジオと共通するものがあると思う。それは、どちらも物理的に空間を共有することはできなくとも、確かに相手が存在していて、相手を想った表現をすることの積み重ねではないかと感じた。失敗することはもちろんあるだろうし、これからもしばらく続いていくオンライン授業で自分の考えをうまく表現することができない経験もあるだろうが、目の前の機会や相手に対して常に自身の最大限で向き合える人材を目指したい。
  • 相談を受ける際にも俯瞰力が大切であるのだと改めて気づかされました。しかし遠山さんが講演のはじめに俯瞰力と言うものを意識していなかったように、自然と身についてできるようになるのがベストだと思いました。
  • 一般的に借りてきた言葉を使わないことの大切さを学んだ。私は、人から相談された時、たとえ本心でなくとも、相手が欲しがっていそうな言葉を言ってしまうことが多い。その人を喜ばせよう、励まそうとして言った言葉でも、それはその人と真に向き合っていないことになり、その人に対しても失礼にあたるなと反省した。自分が感じたことを素直に相手に投げかけてみることで、表面だけではない真の友情が生まれるのではないか。
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