第12回 学生スタッフレポート

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次世代を担う若者たちのために

小林 りん 氏(学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン代表理事)

 こんにちは。「総合2020」第12回、10月8日(木)の講演は、社会起業家の小林りんさんにお越しいただきました。小林さんは社会起業家として活躍されており、学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAK(アイザック)の代表理事をなさっています。小林さんは高校時代にカナダへの留学をした際、友人の母国であるメキシコを訪れ、貧困を目の当たりにしました。これをきっかけに大学時代にはUNICEFのフィリピン事務所にて貧困層教育に携わることとなりました。これらの経験を経て小林さんはリーダーシップ教育の重要性を痛感されます。そして日本に帰国すると、共同創設者と共に軽井沢での学校プロジェクトを始めることとなりました。

 講演ではまず、小林さんご自身が設立された学校の理念やどのような経緯で学校を作られたのかなど、学校の概要について説明してくださいました。それを基に、チェンジメーカーを育むために必要な3つの力の重要性についてお話ししてくださいました。その3つの力とは「多様性を育む力」、「問いを立てる力」と「困難に挑む力」です。そしてこれらの力をどのようにして育むことができるのか、具体例を挙げながら説明してくださいました。例えばISAKでは84ヵ国から生徒が集まっていて、多様なコミュニティのなかで生徒たちは学ぶことができます。そして異なる価値観を持つ人同士が関わることによって、多様性を育んでいきます。

 私は小林さんのお話の中で、課題を解決する力よりも、問いを立てる力の方が重要であるということが印象に残っています。現代社会は解かれるべき問いや課題に溢れています。私たちはこの社会の一員として、より多くの問題を解決するために様々な解決方法や提案を導き出そうとしています。すでに存在している課題を解決するための方法を見つけ出し、行動に移すことも必要なことですが、常に問いを持ち続けることが何よりも必要になっていきます。解かれるべき課題を見つけるということは社会を知ることであり、自分の立場を認識することでもあります。小林さんは、このように解かれるべき課題を見つける力を持つ人こそが、これからの社会に必要不可欠な存在となるとおっしゃっています。自らが身近にある解かれるべき問題や課題を見つけ出し、実際に行動に起こしていくことを繰り返すことによって、自分の身近なところから社会は少しずつ変化していくのだということを感じました。

 小林さんの講演を聞いて、私は自分が今の社会とどのように向き合っていくべきかについて考えさせられました。社会を変えていくためには、まず自分自身を知り、自分の立場を理解することが重要です。それは周りの意見や現状に流されてしまうのではなく、自分の考えや主張を大事にするということです。これは同時に、多様な考え方を理解することにもつながっていきます。このようにして、自分自身への理解を深めることは多様性を理解することにつながります。さらに、ここで重要になってくるのは、課題の大きさではなく、自分自身がどのようにその課題と向き合っていくかということです。これからの社会を作り上げていく中で重要なことは、それぞれが自己を確立し、多様な考えや価値観と共に作り上げているという意識を持つことだと思いました。
英語英文学科1年 のん 

コメントシートより

  • 私は今回小林さんの公演内容についてとても興味を持った。私も世界の貧困層を助けたいと思っている。しかし具体的な行動を起こしたことがないし、その方法も思いつかない。私は何をすれば自分にとってまたほかの人にとって役に立てる活動ができるのか悩んでいた。今回の公演を通して、今私の中だけでやりたいことをたくさん出しておくことだけでも意味があるというように感じた。自分になりにきちんと動機づける。それを客観的に見つめたり、その観点を通し世界を主観的に見渡してみたりすることでより自分を理解できると思った。
  • 問い続けることで変化が生まれ失敗することが大切だと学べました。外からの問いと内からの問いを続けることでいずれあうことがあるのを感じるまで問うことで自分の中での変化を大切にしていこうと思いました。
  • 今回の講演から、改めて人に従っているだけではなく、私たち若者が積極的に動き、世界を変えるために様々な意見を出していくことが大切なのだと気づくことができた。そのように、積極的に動くということは困難に自ら立ち向かっていくということであり、様々な場面で挫折することがあるかもしれませんが、私は教師になりたいと思っているので、今回の講義を聞いて改めて意志を強く持つことができるようになった。
  • チェンジメーカー、リーダーとは、誰かを引っ張る!という大きなものではなく、自分の立場から、一歩踏み出して周りを少しずつ変えていける人であるということ。自分の信念を共有している仲間と定期的に会うことや、自分の感じていることを書き記すことで、自分が感じたことや自分が本当にやりたかったこと、自分が一度抱いた信念を思い出すことができる。悲観は気分に属するが、楽観は意思である。
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