第17回 学生スタッフレポート

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映画が血となり肉となり~楽しみながら人生を学んだ~

松本 侑壬子 氏(映画評論家)

いきなりですが…みなさんは、映画をよく観ますか?
私は大学生になってから、よく観るようになりました。映画を観ていると、日々の面倒くさいことを忘れることができます。さらに、違う世界に簡単に行くことができるので、映画が好きです!

今回の講師、映画評論家である松本侑壬子さんの講演タイトルは、『映画が血となり肉となり~楽しみながら人生を学んだ~』でした。なんと、松本さんは、津田塾大学の大先輩でもあります! 今回の講演では、津田塾の学生時代を含めた少女時代から振り返り、映画評論家になるまでの道のりから、映画の大きな魅力までお話をしてもらいました。

松本さんは、土日には映画館に一日中入り浸るほどの大の映画好き少女でした。ハリウッド映画を通して、アメリカの文化を知っていったそうです。また、津田塾大学時代には、バイトと部活、授業の毎日を過ごしていたとのことでした。さらに、約50年前の当時にも、「総合」のような講義があったとお話してくれました! 個人的には、時代が違っていても、学生時代の過ごし方に大きな違いはないのだとホッとしました。みんな、バイトに部活、学業との両立で忙しかったのですね。大学卒業後には、特許事務所、ブルガリア大使館、英語教師、共同通信社を経て、映画評論家へと進んでいったそうです。

映画の魅力について、松本さんは、映画は娯楽であるが、悩みがあると引っかかるものだと語ってくれました。例えば、「どうして主人公はそのような動きをしたのか?」と気になることがあります。それは、何か自分の中に悩みや不満、わだかまりを抱いているからです。このように、「映画と対話する」ことができると伝えてくれました。

『銀幕のハーストリー』などの著作で、映画の中の女性像に注目されてきた松本さんならではの映画の楽しみ方も教えてくれました。時代の流れの中で、女優の代表作を比べてみる映画の楽しみ方です。今回のご講演では、ジュリア・ロバーツが主演する映画の『プリティウーマン』と『エリン・ブロコビッチ』を比較しました。現代版シンデレラのような『プリティウーマン』と自立した女性を描く『エリン・ブロコビッチ』を比較することで、時代によって、女性の描かれ方がガラッと変わることがわかりました。

最後に、映画を楽しむことは自分以外の誰かの人生を楽しむことができることだと、松本さんはお話していました。自分以外の人間になることはできないけれど、映画を通して、誰かの人生を自分自身が体験したことのように楽しむことはできます。私も、これからも自分の人生だけでなく、たくさんの人々の人生まで楽しんでしまおうと思います!

ちなみに、松本さんは、講演の中で、以下の映画を紹介してくれました。

  • 『やさしくなあに 奈緒ちゃんと家族の35年』
  • 『顔たち、ところどころ』
  • 『メアリーの総て』
  • 『パッドマン 5億人の女性を救った男』

お時間のある人は、ぜひご覧下さい!

国際関係学科3年 うっすー

コメントシートより

  • 映画というのは、単なる娯楽ではなく、見続けることによって、人生に多大な影響を及ぼしてくれるものだということを知って、とても興味深かったです。
  • 好きなことを伸ばしていくこと、大切にすることによって、それが何かに活かせるかもしれない。強みになるかもしれないので、好きという気持ちを大切に持ち続けていこうと思う。
  • 講演者の映画に対する熱に驚きました。好きなことを仕事にしたり、続けなさいと言われたことがまだ印象に残っています。
  • 松本さんの特に夢がなかったけれど、好きなことを追い求めた結果、自分の好きなことができる巣ができたという言葉に心がスッと軽くなりました。好きなことを仕事にするってすっごく素敵でした。
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