第7回 学生スタッフレポート

  1. HOME
  2. 大学案内
  3. 第7回 学生スタッフレポート

発信することの大切さ
〜世界一周の旅を経験して痛感した言葉の力〜

窪 咲子 氏(旅行ライター・編集者)

こんにちは!
6月7日『総合2018』第8回目の講演者は、編集者・コピーライターの窪咲子さんでした。

窪さんは2011年3月に、その先1年8ヶ月続くことになる世界一周の旅に出掛けました。窪咲子さんの著書『恋する世界一周』、『世界イケメンハンター窪咲子のGirl’s travel』はご自身ならではのアイデアから生まれました。

窪咲子さんは”JUNON”の編集者として5年間働かれていました。中学時代からの夢であった憧れの職業に就くことができ、充実した日々を送っていた一方で、コンビニ弁当を食べ、仮眠室で眠るという厳しい面もあったといいます。そんな時、このまま同じ場所で働き続けることを想像した窪さんは、こんな疑問を持ちました。「自分が本当に死ぬまでにしたいことは何だろう?」そして、自分が死ぬまでにしたい100のことを書き出したそうです。そこに書かれた世界一周に行きたいという夢を叶えるため、仕事を辞めて、ずっと貯めていた貯金を使って旅行に行くことを決めます。さらに窪さんはJUNONの編集者をしていた自分だからこそできる企画をいくつか考案し、複数の企業へ企画書を送りました。その中の「世界イケメンハンター」という企画が、「世界の歩き方」に採用されました。そうして、いよいよ世界一周の旅に出掛けました。しかし、イケメンを探しに世界を一周するといっても最初は何をすればよいかわかりませんでした。そのため窪さんは自分の好きな物を追い求める旅をしていきながらイケメンを探すことを決めたそうです。そこで現地で習い事をしたり、好きな雑貨を世界中で見て回るなど、自分のやりたいことを模索しながら世界一周の旅をして行きました。タイではタイマッサージスクールに通い、ペルーではペルー料理の料理教室に通いました。南米では現地に英語を話せる人が少なかったことから、ボリビアでスペイン語学校に通ったそうです。私は、このように旅行で気づいた自分に足りない箇所をその都度補っていく姿勢がとても素敵に思えました。

次に窪さんがお話ししてくださったのは旅先でのひとり旅ならではの出会いについてです。海外の人から見ると、女の子1人での旅行は不思議に思われることが多く、話しかけられることが度々あったそうです。そこで多くの親切な人たちと出会うことができたそうです。窪さんがお話してくださった旅先で出会った人々の中で、私が一番印象的だった人は、モロッコのバスの中で出会った女性です。彼女はイスラム教徒であるため、日本人の女性と生活面で異なる点が多く、窪さんが1人で旅行していることに驚いたそうです。そして必ずしも治安がいい国とは言えないモロッコ。その女性は初対面にもかかわらず、窪さんの身を案じ、「もし知らない人に話しかけられたら、私は結婚しているし、夫が近くにいる」と伝えるようにと彼女がつけていた指輪を渡してくれたそうです。私は初めて出会った人にここまでの親切をしてくれることにとても驚きました。

私は今回の講演で、文化や宗教は国によって異なり、自分たちが当たり前に思っていることが実はそうではないことがたくさんあることに気づかされました。自分のやりたいことを「やりたいこと」で終わらせず、実際に行動に移すことで自分の視野や可能性が広がり、新たな世界を知ることができると実感しました。私も常に挑戦し続ける心を大事に日々、頑張りたいです。

情報科学科1年 きゅうちゃん

コメントシートより

  • これからの未来のことを心配して何も行動しないより自分がやりたいと思ったことを貫けばその先に何かしら道は開けるのだと思いました。
  • 私も将来、世界一周を考えています。しかし、リスクを考えると大きすぎて踏み出す勇気がありません。お話を聞いて、すぐに気持ちが変わるとは思いませんが、実行できるようになった時、窪さんのお話を思い出したいです。
  • 自分の好きなこと、したいことを仕事にして生きている姿勢がとても素敵でした。また、その姿がとても幸せそうで羨ましく思いました。
Copyright©2019 Tsuda University.
All rights reserved.