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2025/8/20

2025年度キャリア科目「1、2年生のための就職基礎講座」~先輩から学ぶ・OGトーク~

津田塾大学では、毎年第2タームに低学年を対象としたキャリア科目を開講しています。講義を通して女性のキャリアを取り巻く社会環境や様々な生き方について学び、卒業後の将来を描きながら、充実した学生生活を送るためのヒントを得ることを目指しています。2025年度は、自分が大切にしたい価値観に気づき、自分らしい選択をする力を身につけることを目的としています。

第2ターム初日に開催された初回の基調講演では、女性のキャリア形成について様々な角度から考え 視野を広げるとともに、「自分の人生をどう生きたいか」という問いが学生に投げかけられ、全5回のキャリア科目がスタートしました。続く第2回の授業では、株式会社ルバートの小泉さん・志賀さんにご担当頂き、学生ひとりひとりがこれまでの歩みをライフラインチャートで振り返り、自分の行動を支えていた思いや価値観に焦点を当て、深く自己分析を行いました。そのうえで、いよいよ第3,4回の講義で、4名の卒業生の講話を聞きます。

自分の価値観を整理する自己分析ワーク 自分の価値観を整理する自己分析ワーク
自分の価値観を整理する自己分析ワーク
登壇する卒業生の皆さんにも事前にご自身のライフラインチャートを描いて頂きました。当日はチャートを共有しながら、子どものころから津田塾時代、そして社会人として働く現在に至るまで、どんな経験を重ねて、チャレンジをどう乗り越えてきたか、どのように進む道を決めてきたかについて、じっくりと伺いました。
民間企業の社員、公務員として働く先輩に登壇いただいた回では、二人とも当初大学時代に目指していた職業とは異なる選択 をされましたが、自分の目指す方向性を見失わずに、どのように“プランB” “プランC”を創造したか、自分の気持ちにどう向き合ったかをありのままにお話しくださいました。また、大学院進学後に 高校の教員となった卒業生と、大学院進学・1年間の海外留学を経て現在民間企業に勤めている卒業生の回では、ともに大学1、2年生のときに大学の授業で地道に基礎固めの学びを積み重ねていた事が共通していました。そのことが、後の大学院進学やキャリア選択につながっていることを知り、学生にとって、毎日の授業や課題の意味を改めて考える機会になりました。
4人の先輩に共通していたことは、みな挑戦や失敗を経験しながらも、自分なりの乗り越え方を見つけて、切り開いてきたことです。うまくいかなかった経験も悔しかったこともそれぞれの言葉で伝えていただいたことで、学生は不安や悩み、迷いが自分だけのものではないことに気付くとともに、自分に向き合ってきた先輩の姿からたくさんの勇気を頂きました。

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最終日には、自分自身の将来を描き、その実現のために学生時代をどう過ごしたいか「学生生活ロードマップ」を作成して、アクションプランを作ります。自分一人で作るのではなく、基調講演をしてくださった小田さんの力強くあたたかい言葉や、自己分析とロードマップ作成を導いてくださった講師の志賀さん・小泉さんのご支援、一緒に学ぶ学生からの数々のアドバイス、そして卒業生からのたくさんの勇気に後押しされ、それぞれの心の中にある想いをロードマップに落とし込んでいきました。

女子大学の良さは沢山ありますが、少し先を行くロールモデルが近くにたくさんいること、共に歩む友人がすぐ横で頑張る姿を見せてくれる環境もその一つです。本学には、後輩のために協力してくださる卒業生との温かく強い結びつきがあります。本講座の中でも、学生からの質問が途切れず、先輩もそれに最大限に答えて下さる姿があり、改めて本学の強みを感じられる講座となりました。

津田塾大学での学生生活が、自分の想いを実現する4年間となることを願っています。

<参加者の声(OGトーク)>

  • OGの方のライフラインチャートを見たことでその方が今の職業に就いている理由や、今のその方の考えもなぜそのように考えるようになったのかも合わせてわかった。
  • 民間企業にも社会への貢献の機会が多くあることを知り、視野が広がりました。公務員だけでなく、自分に合った道を柔軟に考えていきたいと思いました。
  • 好きなことだけではなくて「周りに必要とされている仕事をする」というお話にハッとさせられました。
  • 自由で柔軟な考え方を持ち固定概念を覆すような生き方はとてもワクワクして楽しいと思いました。言い続けて、思い続ければ人脈やチャンスは無限大に広がるということを今日改めて感じることができました。
  • お話の中で出てきた『強い友達』の存在は私自身も普段の生活で感じている部分だった。具体的には、志が高い・目標を持っている・何かに対して貢献したいまたは尽力したいと思っている・行動力があるなどの観点から、私も津田生は『強い』という印象を受けていた。
  • 教職への道が一つの決断ではなく、試行錯誤の中で形作られていくことを知りとても印象に残りました。特に、「やらない後悔よりやった後悔」という言葉が胸に響きました。教師は大変だが、子どもたちの成長が感じられることの喜びや楽しさを感じている様子が印象深い。より教職の授業に精を出していこうと思った。
  • 進学や留学は「完璧に準備が整った人だけが選ぶもの」ではなく、自分の「やりたい」という気持ちを大切にして飛び込む選択肢でもあるのだと気づかされました。「あまり深く考えずに自分がやりたいことをやろうと思った」という言葉が印象的で、行動の先にしか見えない景色があるのだと感じました。
  • 「人生長いからやりたいことをやってもいいんじゃないか」、「人を変えるのは難しいから自分で行動しよう」などそういった割り切りも大事だと学びました。

<参加者の声(自己分析・学生生活ロードマップ作成ワーク)>

  • 人生で初めて、このようなライフラインチャートを書いた。満足度が高い所には何かしら共通点があり、またそこには自分が大切にしたい価値観が含まれ得ているということが、自分の人生の浮き沈みを客観的に見て感じることができた。
  • グループの方に自分の価値観や判断軸を伝え、それをもとに理想の未来を考えてもらう機会がとても印象に残った。他の人の視点から「こんな考え方もあるんだ」と気づくことができ、新しい発見があって面白かった。
  • この講座を通して得た気づきは、「就職活動は突然始まるものではなく、日々の学生生活の積み重ねが土台になる」ということです。これまで就活はまだ先のことだと思っていましたが、早いうちから自分の興味や強みを意識しながら行動することが大切だと感じました。
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