情報科学科 授業紹介

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3年プロジェクト(情報科学科プロジェクト科目)

発想を形に変え
創造性を伸ばす
プロジェクト科目

情報科学科教授 永井 敦

2・3・4年次に開講されるプロジェクトは情報科学科の特長的な必修科目の1つです。3年プロジェクトではテーマごとに教員の担当が分かれており、学生はそれぞれの興味にあわせセミナーで学びを深めます。課題内容はアプリ開発、シミュレーション、データ解析、ものづくりなどバラエティに富んだ内容で、今年度は15週かけて1つのプロジェクトを完成させます。最終週にはプロジェクト発表会を行います。

さて、私、永井ゼミでのプロジェクトについてお話しします。私自身2017年4月に津田塾に着任いたしましたが、前任校では担当経験のない科目のため、何をやったらいいか思案していました。幸い、ここ数年私の専門である応用数理の分野で、人間の視覚を騙す錯視絵、そして一見あり得ない形をしているのに作ることのできる不可能立体の研究がホットなトピックだったこともあり、「錯視をやろう!」ということで思い立ち「不可能立体と錯視」というテーマで3年プロジェクトを提案したところ、 5名の学生がこのテーマを選んでくれました。

錯視絵や不可能立体は見たり作ったりすることに加え、どうして錯視が起こるのか、そのメカニズムやからくりを学ぶことも大切です。事前に、錯視や不可能立体の本を10冊程度揃えて、学生に輪読する本を選んでもらうというところから始めました。本を選んで発表順を決めたのち、輪読を開始。輪読の終わる5月下旬から、2 ~ 3人のグループに分かれて、実際に錯視図や不可能立体を作成してもらいます。立体を工作し色々な角度からビデオに撮ったり、プログラミングをしてどうやったら錯視が起こるか目を凝らしてコンピュータの画面を見たり…、実際にやってみるとなかなか教科書通りにはいきませんが、それもプロジェクトの面白いところです。

試行錯誤の繰り返しで私個人は反省の残る数カ月でしたが、学生たちのお陰で、無事プロジェクト発表会を終えることができました。発表会で他の先生方のセミナーの発表を聞きましたが、いずれのセミナーの発表内容も1つ1つよく練られたとても興味深い内容で、津田塾の学生のレベルの高さを改めて実感しました。そして何より学生一人ひとりがこのプロジェクトを楽しんでいることが印象的でした。3年プロジェクトは課題解決力、企画力、プレゼンテーション力を育む「津田塾らしさ、情報科学科らしさ」を体現した科目といえるでしょう。


 

学びのアイテムは?
錯視、不可能立体の本

錯視や不可能立体は眺めていて面白い、というのはもちろんですが、情報科学、数理科学、心理学などいろいろな学問が絡み合った奥の深い分野です。
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