情報科学科 卒業研究・卒業論文

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4年間の学習内容を「4年セミナー」でまとめ、「4年プロジェクト」でシステムを制作し、その成果をもとに卒業論文を作成します。
 

卒業論文テーマの例(2018年度卒業者)

  • AlarMotion: 運動により目覚めを促す目覚まし時計
  • LINEのチャットボットを用いた訪問者対応時における心理的負担の軽減
  • Calling: 視覚障害の有無によって進め方に差異の出ないインクルーシブゲーム
  • OpenStreetMapを用いたアクセシビリティトイレマップの開発
  • OpenStreetMapを活用したアクセシビリティマップ掲示板の開発
  • Android端末を利用した復興状況記録のための復興ウォッチャーシステムの開発に関する研究
  • 復興ウォッチャーアプリの運用コスト管理機能の構築
  • 復興ウォッチャーにおける時間指定撮影機能及び地図上への写真表示のための位置情報取得機能を追加したクライアントシステムの開発
  • 障がい者支援のための戸口ノックシステムの緊急呼び出し機能の開発
  • 戸口通信システムにおけるワンタッチコール機能の開発とWebサイトのユニバーサルデザイン化の研究
  • Kinectを用いた運動促進システム
  • 近距離P2P通信を用いた情報伝達ツール
  • ARを用いた町おこし観光アプリ
  • ピーマンの鮮度測定
  • FaceTrackingを用いたWebブランジング操作
  • ユーザの関心に基づく初対面同士の会話を円滑にする話題推薦システム
  • 機械学習の表情認識によるリアルタイム集中判断システムの提案
  • 自己相似タイル張りを生成するJavaScriptプログラム
  • マスターマインドの解法について

卒業研究 2018

OpenStreetMapを活用したバリアフリー情報掲示板サイト

学内アクセシビリティをテーマに、情報を共有できるシステムを作成

私たちの卒業研究のテーマは、フリーの世界地図であるOpenStreetMap(OSM)を用いたバリアフリー支援です。バリアフリーとOSMを絡めて、津田塾大学の学生に利用してもらえるような実用性が高いシステムを開発したいと思い、研究課題を明確にするためにまずは情報収集からスタート。担当の村山先生にも助言をいただき、障がいのある学生を支援している『インクルーシブ教育支援室』の方々にヒアリングをしたり、バリアフリー関連の書籍を読んだりしました。また、大学構内で実際に車椅子に乗ってハンディキャップ体験をしたことで、バリアフリーの重要性と、まだバリアフリー対応が十分でない施設がある現状を身をもって理解しました。

実際の研究では、学内バリアフリー情報掲示板サイトのフォーマット部分の作成を土田が担当、サイトに掲載する津田塾大学のトイレマップなどの細かい部分の作成を野口が担当というように、役割を分担して進めました。使用するOSMのベースは所属セミナーの先輩方の研究を引き継ぎ、アプリケーションを拡張していく形で進めました。大変だったのは、使用するアプリケーションのプログラム言語が授業では扱っていないもので、一から学習しなければならなかったことです。海外のアプリケーションは説明書が英語で書かれたものでしたが、「情報科学英語」での学びが役立ちました。トイレマップの作成では、実際のトイレの写真を撮影し、分類の際は文字情報に加えてピクトグラムを使用するなど、個別のトイレ情報が視覚的にわかりやすくなるように工夫しました。また、それぞれのトイレに対して、ユーザーがマップ上にコメントを寄せられるようにも設定しました。このように、こちらから発信するだけでなく、ユーザー側からの情報もプラスされることで、使いやすさや問題点が広く共有され、今後の学内のよりよい環境づくりに役立てればと考えています。


卒業研究 2017

VR環境での ジェスチャー・コントロール

より没入することができるVRをつくりたい

もともと情報系ICTに興味があり、そういった知識や技術を学べる女子大に進みたいと思っていました。高校生のときに参加した情報科学科のワークショップ「女子中高生のための情報・メディア工房」がとても楽しく、もっと知りたいと思ったことがきっかけで入学を決めました。
今は、VRデバイスを利用するときに、コントローラーをもたないようにする研究を行っています。「Oculus Rift」などVRデバイスを利用する際は手元が見えないので、慣れていないと直感的に使いにくいという欠点があります。また、没入感が大事なのに、コントローラーのわずらわしさのせいで没入感が損なわれてしまいがちです。そこで、ジェスチャー・音声認識により操作をするデバイス「Kinect」で骨格をとり、それをもとにジェスチャー認識を機械学習させてOculus Riftを操作できるようなものを製作できたらと思い、卒業研究で取り扱うテーマを「ジェスチャー・コントロール」にしました。
機械学習やジェスチャー認識についての基礎知識がほぼ無い状態で始めたので、専門書を読んだり、インターネットで最新の知識を手に入れたり、先生に聞いたりと情報を得るだけでも大変でした。違う研究をしているセミナーの友人たちとも頻繁に情報共有をして自分の研究に応用していました。また、より汎用性の高いプログラムをつくるため、学内にいる友人に声をかけて協力をしてもらいました。いろいろ苦労もありましたが、元々ゲームが好きなので楽しみながら進めることができました。
卒業後は津田塾大学の大学院に進んで、同様の研究を掘り下げていきたいと思っています。今は津田塾の中で研究していますが、大学院に進んだら積極的に外部の研究会にも参加していくつもりです。いつかはスマートフォンなど、より身近にあるものでVRのゲームを作ってみたいです。




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