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2022/9/16

キャリア教育支援A 就業力基礎講座
「サステナビリティとこれからの企業」

今年度の第2タームに、キャリア教育支援A就業力基礎講座「サステナビリティとこれからの企業」を開講しました。
例年は1、2年生向けに卒業後の進路選択を考える際の基礎知識を得るための講座として開講していましたが、今年度は昨今注目を集めている「サステナビリティ」をテーマとし、専門家によるレクチャー及び企業の担当者をお招きしてビジネスセクターが取り組むサステナビリティの展望と課題について学べる内容にしました。初の試みでしたが、住友商事、清水建設のご担当者にご参加いただくことができました。講義の進行役は、本学学外学修センターの敦賀特任教授が務めました。

初回の講義では、企業評価に精通している池内伸氏と、本学卒業生でもあり現在フリーランスでビジネスと人権分野の活動に携わっている土井陽子氏にご講義いただきました。

池内氏の講義では、企業を取り巻く環境の変化や企業の活動を評価する際に持つべき視点について学びました。
土井氏の講義では、昨今注目されている「ビジネスと人権」を中心にお話しいただき、企業活動が与える影響や近年の国際的潮流、市民社会の視点から企業をどのように評価するかについて学びました。両氏の講義により、学生たちは企業を多角的に理解するための視点を獲得できたと思います。

その後、学生たちはグループに分かれて住友商事、清水建設の活動についてリサーチをし、各社の強みや疑問に感じた点についてまとめるワークをしました。
7月14日には、住友商事サステナビリティ推進室の江中様に小平キャンパスまでお越しいただき、同社のサステナビリティの取組についてご講義いただきました。
江中様からは、「自利利他公私一如(住友の事業は、住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するもので
なければならない)」という、創業以来住友商事が掲げている理念についてご紹介いただくとともに、多様化する商社のビジネスや事業を通じたサステナビリティの取り組みについて、事例を交えながら学生たちに講義いただきました。学生たちからの難しい質問にもわかりやすく回答いただき、学生たちも熱心に聞き入っていました。学生からは、「実際に講義を聞くことで、リサーチ段階で分からなかったことが解明された上、企業の強みや今後のビジョン、実際の企業内での取組など多くのことを学ぶことが出来ました」とのコメントも寄せられました。
7月21日には、清水建設SDGs・ESG推進部の森口様及び本学卒業生でもある同社人事部の嶋森様に来学いただきました。
社会インフラの整備や町づくりにおいて同社が大切にしていることや、同社の女性活躍推進、「ネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)」といった新しい取り組みについても詳細にご説明いただきました。講義前には建設業界に馴染みのなかった学生たちも、興味深く講義を聞き、活発に質問していました。その場で回答できなかった点について、わざわざ担当部署にご確認され回答いただくなど、丁寧に学生にご対応いただいていたのが印象的でした。学生からは、「建築資材や建築中のプロセスのみにサステナビリティが見られるのではなく、その環境に身を置く人、生きていく人々に焦点を当てていらした点も、未来を築いていくような持続可能性があると思いました。」とのコメントが寄せらせました。
参加学生は、住友商事様、清水建設様の講義の聞いた後、最終日には各社の強みやこれから期待したい点についてまとめ、プレゼンを行いました。
学生たちは、今回の講義を通じて、「企業が生き残っていくために、ビジネスとどう両立してくのか、その難しさを痛感した」、「会社に入ったら自分がどのように活躍できるのか、会社の強みや懸念点を分析することで見えてくることが分かった」などの学びがあったと報告してくれました。自分たちが大学で学んでいることが実社会でどのように実践され、企業が課題に向き合っているかを学び、これからの進路を考える上で重要な視点を得られたようです。
大学としても、「サステナビリティ」は在学中の学びと卒業後の進路選択を結び付けられる重要なテーマであると再認識しました。今後も、学生たちがよりよい未来に向かって歩みだせるよう支援してきたいと思います。

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