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2022/2/2

ワタシの未来発見ワークショップ 実施レポート

2021年11月24日と12月8日、津田塾大学とビズリーチ・キャンパスが共催した「ワタシの未来発見ワークショップ」が開催されました。
津田塾大学は、2020年10月にビズリーチ・キャンパスを公認OG訪問プラットフォームに認定しました。
本学でもコロナ禍の影響でキャンパスへの入構制限が続いていたため、キャリア・センターを通じたOG訪問が困難となっていました。OG訪問は就職活動中の学生にとって重要な情報源です。大学としてもコロナ禍で学生の就職活動に支障がでることを危惧し、ビズリーチ・キャンパスを導入してオンラインでもOG訪問ができるようにしました。

本学には、愛校心に溢れ、後輩たちを応援したいと申し出てくれる卒業生が多く存在します。そして卒業生から支えてもらった在校生が卒業後に後輩たちを支援する「恩送り」の循環が本学の強みでもあります。ビズリーチ・キャンパスの導入で、その良い循環が強化されることを期待しています。

今回のワークショップは、ビズリーチ・キャンパスのプラットフォームを活用し、身近なロールモデルであるOGとの対話を通じて在校生たちが自分自身の長所や課題に気づき、未来を描くことを目的としました。自分の良さは他人に指摘されて初めて気づくこともあります。社会で経験を積んでいる先輩たちからアドバイスをもらい、自分を磨き、学生たちが自信を持って進路を選択できるよう後押しするのが狙いです。
OGとの交流は、直近に就職活動を控えた学生たちだけでなく、まだ将来が描けない1、2年生にとっても貴重な経験になります。OGから刺激を受け、学生時代にしかできないことに挑戦する意欲を高める効果も期待しました。今回は学年を問わず参加者を募集したところ、1年生から3年生までの約40人が申し込みをしてくれました。趣旨に賛同してくれた37人のOGもワークショップに参加いただきました。

失敗しても大丈夫 — 「セルフブランディング」と「伝える力」で自信をつける

1日目(11月24日)は、ファシリテーターから「人生100年時代とセルフブランディングの必要性」や、女性のキャリアのトレンドを学びました。学生たちは自身の強みを整理するワークを行い、OG meetup (OG訪問)に向けてピッチトーク(自己PR)の準備もしました。 その際企画者として心掛けたのは、「失敗しても大丈夫」ということを学生に伝えることでした。 それは、失敗を恐れて何もしないよりも、小さな失敗を重ねて前に進むことの大切さを感じてもらいたかったからです。事後のアンケートでは、「失敗しても良いと言ってもらえて居心地がよかった」、「失敗大歓迎の言葉がなかったら逃げていた」という回答もあり、企画者の想いは伝わったと安堵しました。

ブレークアウトルームで行われたピッチトークの練習では、温かい眼差しでOGが学生たちの強みと伸びしろをフィードバックしている様子が印象的でした。

就活目的になる前に、OGと対話する貴重な経験

1日目終了後、参加学生たちは実際にビズリーチ・キャンパスを使ってOGにアポイントを取り面談をしました。なかには2週間の間に5人のOGとの面談を実現させた学生もいました。就職を間近に控えたOG訪問だと学生も緊張してしまうことがあるので、このワークショップの中でアポイント取りから面談まで体験してもらうことが予行練習にもなったようです。やはりなにごとも場数を踏むことが大切ですね。

2日目(12月8日)では、OG meetupを経験した参加者が振り返りを行いました。「業界や職業を決めつけず、広く高い視野を持って調べる必要があることを学んだ」、「OG訪問に対する抵抗、ひいては社会に出ることに対する漠然とした不安が薄れた」、「就活に向けてやるべきことがある程度見えた」などのコメントが寄せられ、ポジティブな作用があったようです。

キャリア観の言語化を通して、次のアクションにつなげる

最後のセッションでは、今回のワークショップやOG訪問で学んだことを踏まえ、自らの「キャリア観」を言語化し、再びOGに向けて発表してもらいました。オンラインで聞いているだけだと、どうしても集中力が途切れてしまうことがあります。今回のワークショップは、学生が限られた時間でアウトプットし、フィードバックを得るという双方向性を意識したプログラム構成となっていました。参加者は大変だったかもしれませんが、スピード感のある進行で、眠気に襲われることもなかったと思います。

OGの皆様の温かい励ましが、一歩を踏み出すきっかけに

1日目、2日目のセッションや学生との面談を快く引き受けていただいたOGの皆様には本当に感謝申し上げたいです。事後アンケートでも「コロナ禍で苦労している学生たちを少しでも助けたいという思いだったが、逆に刺激を受けた」、「1、2年生でも将来を考えて行動していた素晴らしいと思った」など、温かいコメントをいただけました。OGの皆様からの励ましが、参加者が前に進むための糧になったと思います。

今回は就職支援を担う学生生活課に加え、学外学修センターのスタッフも企画に参加しました。学外学修センターは就職活動支援を行っているわけではありませんが、学生たちが在学中に学外でインターンシップやボランティア等に参加することをサポートしています。今回のワークショップで取り上げられたセルフブランディングや社会人とのコミュニケーション方法は、これから学外学修に参加する学生にとっても重要なものであり、学生たちがこれから様々な挑戦に向かって前へ進むことを支援するために企画に加わりました。 社会で活躍するOGとのネットワークも学外学修にとって不可欠となります。今回のワークショップは、今後のセンターの活動にも示唆のある有意義な体験となりました。
学外学修センター
副センター長 敦賀和外
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