CAMPUS REPORT

  1. HOME
  2. 学生生活
  3. 創立120周年記念シンポジウム「津田塾大学と Bryn Mawr College の絆を通して考える 21 世紀における女子大学の意義」を開催

2021/10/13

創立120周年記念シンポジウム「変革を担う、女性であること-津田塾大学と Bryn Mawr College の絆を通して考える 21 世紀における女子大学の意義-」

創立120周年を記念し、「変革を担う、女性であること-津田塾大学と Bryn Mawr College の絆を通して考える 21 世紀における女子大学の意義-」と題したシンポジウムを、2021年10月10日(日)小平キャンパスにて開催しました。

前半は、Bryn Mawr CollegeのKimberly Wright Cassidy学長による祝辞と、元サンフランシスコ女性地位推進局局長Emily Murase氏と日米ウィークリー編集長Kenji G. Taguma氏による対談が、それぞれビデオで上映されました。
Cassidy学長は、そのスピーチの中でBryn Mawr Collegeと津田塾大学の歴史的な結びつきに触れつつ、女子大学で学ぶことの魅力の一つとして、女性に焦点を当てた特色のある教育を受けられること、女性がリーダーの役割を担えること、すなわちすべての機会は女性のためにあることであると述べられました。また、「女子大学は、すべての女性のために変化をもたらすことができる」という両大学をエンパワメントするようなメッセージもいただきました。
Murase氏はBryn Mawr Collegeの卒業生で、在学中は本学に交換留学生として学ばれました。Taguma氏が編集長を務める「日米ウィークリー」は津田梅子の妹・安孫子余奈子とその夫・安孫子久太郎が創刊した「日米新聞」を受け継いでいます。

対談では、Murase氏の津田塾大学での思い出が語られました。続いて、歴史的な背景に触れ、女子英学塾(のちの津田塾大学)が関東大震災で校舎が壊滅的な状態に陥ったときに津田梅子と妹・安孫子余奈子が太平洋を越えたネットワークを築いて困難を乗り越えた例を挙げ、国境を越えた異文化間の友情・理解をもたらしたことが述べられました。また、サンフランシスコ教育委員会委員などの要職に就かれてきたMurase氏は、「社会のあらゆる場面でジェンダー平等が達成するときがくるまで、女子大学の果たす役割は大変重要である」と熱く語られました。
後半は高橋裕子学長の進行で、一般社団法人津田塾大学同窓会会長 飯野正子氏(本学元学長)と学芸学部英語英文学科の野口啓子教授らによる鼎談を実施。ここではそれぞれのBryn Mawr Collegeとの関係、同大学の教職員・学生の印象や教育について意見交換を行いました。

飯野会長は招聘教授として同大学に6ヶ月間滞在されたことがあります。髙橋学長は津田梅子の研究者として、野口教授は津田塾大学大学院の博士課程在学中に交換留学生だった経験からBryn Mawr Collegeについて語りました。

本鼎談では、女子大学の意義として、教員のみならず上級生など様々な女性のロールモデルがいること。また、女性が「中心(センター)」に置かれる経験ができ、その活躍をサポートしてくれる男性教員もいることなどが挙げられました。

最後に、津田梅子が女子英学塾の創設に至った例から、女性たちが力をあわせて国際的なネットワーキングで築いてきたという本学の歴史を振り返り、21世紀も継続してそのミッションを発展させていくことを確認し、シンポジウムは幕を閉じました。
Copyright©2019 Tsuda University.
All rights reserved.