第2外国語

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グローバル化が英語を中心に進んでいますが、津田塾大学では、伝統的な英語教育に加えて、第2外国語の教育も重視しています。その理由は、各地域の言語に基づいて世界の多様性を理解することこそが、世界の政治・経済・社会・文化のバランスが再編されつつある21世紀の時代において不可欠だと考えているからです。

授業は少人数による適正なクラス規模で行い、学芸学部の英語英文学科と国際関係学科は1・2年次、多文化・国際協力学科は1~3年次において、第2外国語の学習を必修としています。どの学科においても3・4年次まで継続して学ぶ学生、第3外国語にチャレンジする学生も少なくありません。英語以外の言語を学ぶことで多様な異文化への理解が深まり、世界に向けた視野が広がります。

ぜひ、津田塾大学で私たちと一緒に、第2外国語を自在に操れる国際教養人になりましょう!

4年間の学びのステップ

第2外国語は6言語【フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国・朝鮮語】から選択できます。

学芸学部の英語英文学科と国際関係学科は1・2年次、多文化・国際協力学科は1~3年次において、第2外国語の学習を必修としています。「選択必修」では英語または第2外国語を選択します。
★ ネイティヴの教員が担当する科目(※言語や年度によって多少異なります)

フランス語

フランスは何世紀にもわたって優れた芸術・思想・学問を生み出してきました。映画・ファッション・料理のみならず、何を研究しようと、フランス語を学べば大きな力になります。フランス語はまたスイス西部、ベルギー南部、カナダのケベック州、北西アフリカ諸国でも話されています。英語と並んで国連職員の作業言語でもあり、国際協力関係の仕事をする時、大いに役立ちます。

学びのステップ

1・2年次では文法、語彙、発音をバランスよく学び、仏検準2級程度の力を身につけます。3・4年次の選択科目には上級時事フランス語やネイティヴスピーカーによる表現演習などがあります。

フランス語履修者の声

授業で印象的なことは?

  • フランスの絵画や建築物、歴史に関心を寄せているため、関連する言葉を学んだり、映像を見たりしたことが特に印象に残っております。(国際関係学科3年生)
  • フランスの歴史や文化について学べたこと。動物裁判など。(多文化・国際協力学科2年生)

実際に使ってみた経験や体験談は?

  • フランスの語学学校に通い、1年生のときにやった文法演習がかなり生きた。他の国の学生よりも文法知識があることで、ライティングに強いことがわかった。(英語英文学科3年生)
  • カナダのモントリオールに留学してフランス語の語学学校に通った。難しかったが、フランス語で会話をして聞き取れる楽しさを知った。(国際関係学科3年生)
  • まだ授業以外で使ってみた経験はありませんが、卒業論文に向けて、これから様々なフランス語の文献に触れていくと思います。(国際関係学科3年生)

ドイツ語

ドイツ、オーストリア、スイスを中心に約1億2,000万人が用いるドイツ語は、EU域内最大の話者をもつ言語です。ドイツ語圏は近代においては音楽、思想、自然科学の発展を支え、現代ではナチスという負の歴史に正面から向き合ってきました。さらにエネルギー政策の転換、多文化共生社会への変容など数々の世界的な難題に先陣を切って挑んできたのもまたドイツ語圏です。ドイツ語はヨーロッパの歴史・文化を旅するためのパスポートであると同時に、私たちのこれからを展望するにあたっても魅力に満ちた言語なのです。

学びのステップ

1年次には、「理屈っぽさ」と同時に「数学的美しさ」を併せ持つドイツ語の文法を着実に身につけるとともに、平易なコミュニケーションの反復練習を行います。2年次にはドイツ語圏のトピックをドイツ語で読み解きます。3年次以降はニュース記事から論説文、さらには歌詞や文学作品にいたるまで、さまざまなジャンルのドイツ語を読みこなせるようになること、そして母語話者にドイツ語で自分の考えを伝えられるようになることを目指します。

ドイツ語履修者の声

授業で印象的なことは?

  • ドイツの教育システムや連邦制について学んだこと。ゼミや他の授業でもその知識が役に立ちました。(国際関係学科3年生)
  • ドイツのクリスマスマーケットの映像を見たこと。(国際関係学科3年生)
  • 授業中にドイツで有名なテレビ番組のテーマソングを皆で聴いて、それを日本語訳してみようという時間が楽しく、印象に残っています。(多文化・国際協力学科3年生)

実際に使ってみた経験や体験談は?

  • ドイツに国際ボランティアに行ったり、ドイツへ留学をしました。(国際関係学科4年生)
  • ニュースでメルケル氏が演説している様子が流れた時に、少しだけ何を言っているのか分かった時は嬉しかったです。(多文化・国際協力学科3年生)
  • 友達とクリスマスマーケットに行ったとき、ドイツ語で書かれたものやドイツ文化に接し、「これ授業で習ったやつだ!!!!」と嬉しくなりました。(国際関係学科3年生)

スペイン語

一口にスペイン語圏といっても、そこはさまざまな民族・言語・文化・歴史・自然が混淆するまさに多文化社会。母語話者だけでも4億人を超え、スペインやラテンアメリカはもちろん、アメリカや日本でも話者が増えているスペイン語は、複雑な現代世界を理解するのに欠かせない言語のひとつです。

学びのステップ

スペイン語Ⅰで基礎を学び、スペイン語Ⅱでは日本人講師による原書講読と、スペイン語教授法を専門とするネイティヴスピーカーによる演習を通じて、総合的なスペイン語力を養います。長期休暇中にスペイン語圏で語学研修やフィールドワークを行う学生も多く、なかにはメキシコの協定校に留学する人もいます。

スペイン語履修者の声

授業で印象的なことは?

  • スペイン語の授業で、先生がスペインの料理や綺麗な風景、観光地を紹介してくれて、言語だけではなく文化にも興味がわいた。(英語英文学科 3年生)
  • スペイン語圏の生活や文化にふれられたこと。もともとは中南米に関心があったので、スペインだけでなく、中南米のことも取り上げてもらえ、意欲が湧いた。(多文化・国際協力学科 4年生)

実際に使ってみた経験や体験談は?

  • スペインに語学研修に行き、授業がない日に一人旅をしたこと。バスや電車など、公共交通機関の予約など、全て自分でできたことが自信につながった。(多文化・国際協力学科4年生)
  • フィールドワークでスペインを訪れ、スペイン語を使って現地の人にインタビューを行う事ができた。1年次と4年次にスペインを訪れたが、3年間の間に語学力を伸ばすことでより現地での生活が楽しくなった。(多文化・国際協力学科4年生)

ロシア語

顔文字 ( ゚Д゚)などで使われているД 。実はこれはキリル文字なのです。チェブラーシカやフィギュアスケートから連想するロシア、日露関係から連想するロシア。国際関係も変容するなかで、この日本の隣国を深く理解する必要性が高まっています。日本語や英語に加えて、ロシア語の習得は、世界情勢を様々な角度から読み解く鍵になります。

学びのステップ

1・2年次で文字、発音、文法の基礎を固め、読解力を磨くとともに基本的な会話表現を身につけます。3年次以降は映画や小説、新聞などを教材にステップアップを図ります。ロシア語検定や語学研修、ロシアとの国際交流イベントも積極的に紹介しています。

ロシア語履修者の声

授業で印象的なことは?

  • 先生がロシアの児童文学を研究している方で、実際に昔の絵本を見せていただいたことが印象に残っています。とても綺麗で感動しました!(国際関係学科2年生)
  • ロシア・オペラといった伝統的なものから、ポップミュージック、さらには児童文学作品まで、授業内で見たり聴いたりする時間を設けてくださったことはとても印象に残っています。日本で暮らしていると、ロシア語の音楽や映像作品を見る機会はほとんどないので、ロシア語の授業の楽しみの一つでもあります。(多文化・国際協力学科3年生)

実際に使ってみた経験や体験談は?

  • 日本のアニメ映画にて、ロシア語が写ったシーンや話されるシーンがあったのですが、ある程度読めたり聞き取れたりできたのが嬉しかったです。(英語英文学科3年生)
  • あまり学んでいる人がいないので驚かれますがInstagramなどで見かけるロシア人の可愛い子の投稿の意味などがわかるようになるのはとてもよかったと思っています。まだ初学の段階ではありますが、簡単なやり取りならできるのでとても楽しいです。(数学科1年生)

中国語

日本列島と中国大陸との間には数千年にわたる交流があり、われわれの身の周りにも中国由来のものは少なくありません。同じ漢字文化を共有しているので、日本人にとって中国語は学びやすい言語といえるでしょう。その一方で、中国と日本の考え方の違いは、時に話題になります。日本と似ているようで違うところも多い中国社会。それを解く手がかりを、中国語の学びから探ってみましょう。

学びのステップ

中国語Ⅰ(文法)では、日本人教員がすべての文法を教えます。また、中国語Ⅰ(演習)では、ネイティヴスピーカーが発音と会話を徹底的に指導します。続く中国語Ⅱ(講読)と中国語Ⅱ(演習)では、1年次の基礎を土台にして、実践力を磨いていきます。3年次以降は、中国語Ⅲ・Ⅳや学内の留学制度を通じて、中国大陸や香港、台湾の伝統・文化をふまえた本物の語学力を身につけます。

中国語履修者の声

授業で印象的なことは?

  • 中国の文化が日本と大きく違っていることを、教科書の本文や教科書のコラム欄、先生のお話しから学び、面白かったです。日本語の漢字と似た漢字があっても、細かな部分の形が異なっており、違いを見つけた時に楽しかったです。中国語の漢字は基本的に、一つの漢字で一つの読み方しかないので、ある単語で使われている漢字が、別の単語のリスニングをした時にも同じ漢字が使われていると分かった時、中国語が少しわかるようになった気がして嬉しかったです。(多文化・国際協力学科3年生)
  • 1年生の授業の際に先生が中国語圏の音楽や映画を休憩時間として紹介してくださったこと。そのことをきっかけに中国語の曲や中国語圏のドラマに興味をもちました。(国際関係学科3年生)

実際に使ってみた経験や体験談は?

  • 駅のアナウンスで中国語で話してる言葉が分かる時があり、勉強の効果が出ている気がしました。(国際関係学科3年生)
  • 外で中国人の方が話しているのを見かけた時、ほんの少しだけ内容が分かってうれしかった。(多文化・国際協力学科3年生)

韓国・朝鮮語

日本人が学びやすいといわれる韓国・朝鮮語ですが、実は日本語とは全く異なる多彩な音や豊かな表現が楽しめる言語です。「民(たみ)」のために創られた文字「ハングル」。独創的な文字の魅力を実感しながら、隣り合う朝鮮半島のことばと文化への理解を深めましょう。

学びのステップ

韓国・朝鮮語の文法、演習、講読など、全課程をネイティヴスピーカーから学べます。程度Ⅰでは文法や発音の基礎を固め、程度Ⅱでは講読や会話などを通じて実践力を養います。朝鮮半島の歴史を学べる専門講座を併せて受講することを勧めます。また、韓国には2つの協定校があり、留学を通じて総合的な語学力を身につけることも可能です。

韓国・朝鮮語履修者の声

授業で印象的なことは?

  • 単語を覚えるために、映像教材のなかでK-POPのMVがでてきたり、K-POP関連や韓国ドラマの話題がでてきたのが嬉しくて、印象的です。(英語英文学科3年生)
  • 韓国語はネイティブの先生に教えていただけるので、ネイティブの方だからこそわかるニュアンスの違いや文化、韓国人の感覚などを教えてもらったときは貴重な体験でとても楽しかったです。(英語英文学科3年生)

実際に使ってみた経験や体験談は?

  • 第二外国語チャットルーム*で韓国からの留学生の方とお話をしたときは通じなくて難しいときもありましたが、とても楽しかったです。(英語英文学科3年生)
  • SNSなどで推しの言ったり書いている言葉が分かるようになってきたのが嬉しかったです。LIVEに行っても、その場で韓国語を理解出来る場面が増えてきて、韓国語が少しずつ身についていることを実感しました。(英語英文学科3年生)
  • 韓国語を学び始めて、音楽の歌詞や、韓国語が少し聞き取れるようになり、意思を受け取れるようになれたのが一番の収穫でした。(英語英文学科4年生)

*外国語チャットルームって?

日本語

外国人留学生対象科目


大学では講義を受けたり、ゼミに参加したりと、アカデミックな日本語を使う機会がたくさんあります。充実した大学生活を過ごせるように、これまで学んできた日本語力をさらに向上させましょう。
外国人留学生のみを対象とした科目です

学びのステップ
日本語Ⅰでは、大学の授業を受けるうえで必要な日本語の力をつけます。日本語Ⅱでは、日本語の文献や論文等を使って、学術的な読み書きの力を伸ばします。日本語Ⅲでは、専門的分野の研究に必要な日本語について学びます。

1年を通して履修できる科目
 1年 日本語Ⅰ(読解・作文)/日本語Ⅰ(聴解・会話)
 2年 日本語Ⅱ(上級作文)/日本語Ⅱ(上級読解)
 3年 日本語Ⅲ

第2タームに履修できる科目
 1年 日本語Ⅰ(特別演習)(読解作文)/日本語Ⅰ(特別演習)(聴解・会話)
 2年 日本語Ⅱ(特別演習)(上級作文)/日本語Ⅱ(特別演習)(上級読解)

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