総合政策学部の英語教育

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Gavan P. Gray|総合政策学部総合政策学科教授

社会の課題をトピックに、横断的に学ぶ

日本の社会を改善したいと考えたとき、他国で起きた問題に解決の糸口が見つかるかもしれません。また、他国で問題が起こった場合、直接・間接的に日本にも影響を及ぼすことがあります。それらの情報や知識を得るためには実践的な英語力が必要です。
総合政策学部の英語は3年次まで必修で、カリキュラムの約1/3を占め、週4コマの授業は大きく分けてふたつの内容で構成されています。「Content-based」では、一つのトピックに焦点をあて横断的に学習していきます。教員が話し合って決めたトピックをもとに、「Listening and Discussion」の授業で問題を投げかけ、みなで議論します。次に「Reading」の授業で新聞や雑誌などの資料から関連する記事、著名人のコメントを調べ、読み込み、そして「Writing」の授業で自らの意見をまとめ、表現します。日本の政治、発展途上国、教育など、タームごとに総合政策学に関連した課題を取り上げるので、専門用語にも触れることができます。「教育とジェンダー」「教育とテクノロジー」などを軸に視点を変化させ、週ごとにそれぞれのトピックを分析して、上記3つの授業で検証します。

夢を実現するため、4年間を有効に

もうひとつは「Communication」の授業で、具体的にはPresentation、Group communicationをとおして、自信をもって人前で発言できる力を身につけます。1年次は照れてしまう人もいますが次第に慣れ、2年次には発言がクリアになり、「交渉」「マネジメント」「リーダーシップ」などのスキルが磨かれていきます。「Communication」は英語で学びますが、日本語でも他の言語でも役立つスキルとなることでしょう。
大学は、知識や情報を得るだけでなく、繋がりや技術力を育む場でもあります。私は学生に、最初の1年で将来の夢を掲げましょうと話します。そして残りの3年間で夢の実現に必要な学問を選択し、スキルを身につけ、人脈を作っていく。雇用制度が変わりつつある今、将来のキャリアに向けて今から動き出すことが大切です。将来的に夢が変化・進化していっても、培った英語の学びは必ず活かされます。
どうすれば自分を改善していけるのか。その課題解決なくして社会を改善することはできません。英語の文法や単語力だけにとらわれず、思考力やコミュニケーション能力を身につけて、自分にとって一番の幸せをもたらす「人生の選択肢」を広げる力を養ってください。

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