2022/11/25

コロナ禍における言語生活の可能性の模索と大村はまの再評価

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昭和を代表する国語教師・大村はまは、国語という教科の枠を軽々と超え、「一人前の言語生活者」を育てることを目指して心血を注いだ。ことばを介して自分と向き合い、現実を捉え、ことばで人と繋がりながら生きていく姿勢そのものを子どもに手渡そうとした。ある教え子は、あの教室で手にしたのは自分にとってのOS(オペレーション・システム)で あった、と振り返る。
「大村はま記念国語教育の会」は大村の実践と思想から学ぼうとする教育関係者の集まりだ。コロナ禍にあって、大村のそうした姿勢が、私たちを漠とした戸惑いや不安から抜け出させた。研究大会開催に代わる活動として文集『 渦中 』の制作に全力を注ぐことを決めたのだ。大村の重視した三つのこと(①記録すること ②編集すること ③てびき)を軸と して文集はすでに3号まで発行された。渦中で私たちが何を見、何を理解し、また何を誤解したか。何をし、何をしなかったか。どんな選択をし、どんな苦心があったか さまざまな 立場の会員がなまなましいことばで記録した。
困難な状況において、言語生活がその困難につぶされることなく、かえって負けまいとする反作用のように静かな強さを帯びるさまが見られたように思う。今というときに、大村はまの再評価をしたい。


講師:
苅谷 夏子 氏
タイトル:
コロナ禍における言語生活の可能性の模索と大村はまの再評価
日時・場所:
2022年11月25日(金)5限 16:20~17:50
オンライン開催(Zoom/定員300名)
参加費:
無料
参加方法:
事前予約制です。申込フォームよりお申込みください。
お申込みいただいた方には11月24日(木)までにURLをお送りします。
申込期限:
11月22日(火)(定員になり次第締め切らせて頂きます)
詳しくはチラシをご覧ください。

お問い合わせ先

津田塾大学言語文化研究所

メールアドレス:
genbunken@tsuda.ac.jp
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