大学院の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
津田塾大学の目的は、女性に広く高度な教養と、専門の学術を研究する能力を授け、キリスト教精神により、堅実円満にして自発性と奉仕の精神に富む人物を養成することにあります。大学院においては、研究科に所定の期間在学し、上記の教育理念ならびに研究科の教育目標に沿って設定した授業科目(演習や実習、学位論文作成等を含む)において所定の単位数を修得し、必要な要件を満たした学生に、学位を授与します。
文学研究科
英文学専攻
修士課程
本研究科修士課程は、大学院学則第1条、第2条、第4条に定める目的に沿って研究を行い、所定の単位を修得し、英語で執筆された修士論文の審査を経て、幅広い高度な専門的知識や研究成果を学術的に論述・発表できる英語力を身につけ、専門分野における研究能力を修得したと認められる学生に修士(文学)の学位を授与します。
後期博士課程
本研究科後期博士課程は、大学院学則第1条、第2条、第3条第2項に定める目的に沿って研究を行い、所定の単位を修得し、英語で執筆された博士論文の審査を経て、専門分野において研究者として自立して研究活動を行うに足る高度な研究能力、および学術論文を執筆できる英語力、あるいは、高度な専門的知識が要求される業務を遂行するに十分な能力を修得したと認められる学生に博士(文学)の学位を授与します。
理学研究科
数学専攻
修士課程
修士課程は所定の単位を修得し、修士論文の審査を経て、専門分野における研究能力を示すか、または十分な修学の成果を示した学生に修士(理学)の学位を授与します。
後期博士課程
後期博士課程は所定の単位を修得し、博士論文の審査を経て、専門分野において自立して研究活動を行う能力を示すか、または高度な専門性を要する業務を遂行できる能力を示した者に博士(理学)の学位を授与します。
情報科学専攻
修士課程
大学院学則第1条、第2条、第4条に定める目的に沿って研究を行い、所定の単位を修得し、修士論文の審査に合格し、情報科学分野における研究能力または専門性を要する職業に必要な能力を有すると認められた学生に修士(理学)の学位を授与します。
後期博士課程
大学院学則第1条、第2条、第3条第2項に定める目的に沿って研究を行い、所定の単位を修得し、博士論文の審査に合格し、情報科学分野で自立した研究活動を行うことができる、あるいは高度に専門的知識を求められる業務を遂行するに十分な能力を有すると認められた学生に博士(理学)の学位を授与します。
国際関係学研究科
国際関係論専攻
修士課程
国際関係学研究科は、現代世界の諸問題を地域や具体的事象に即して、学術的に解明できる専門家の育成を目指しています。現代世界の諸問題は当該地域にとどまらず、国境を越えた広がりをもっていると同時に、ひとつの学問分野では扱えない範囲に及んでいます。
こうした現実において、本研究科は、以下の方法を用いて、問題解決に迫るものです。
このような教育目標に沿って、修士課程では、所定の単位を修得し、修士論文の審査を経て、広い視野に立って精深な学識を有し、国際関係学分野における研究能力又はこれに加えて高度の専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を有すると認められた学生に修士(国際関係学)の学位を授与します。
こうした現実において、本研究科は、以下の方法を用いて、問題解決に迫るものです。
- 歴史的文脈を踏まえ、研究に必要な言語を利用する。
- 国際的あるいは全地球的視野に立つ。
- 既存の学問研究の成果を学びつつ、従来の細分化された学問のあり方を超えるような学際的・領域横断的な視点と方法を模索する。
このような教育目標に沿って、修士課程では、所定の単位を修得し、修士論文の審査を経て、広い視野に立って精深な学識を有し、国際関係学分野における研究能力又はこれに加えて高度の専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を有すると認められた学生に修士(国際関係学)の学位を授与します。
後期博士課程
国際関係学研究科は、現代世界の諸問題を地域や具体的事象に即して、学術的に解明できる専門家の育成を目指しています。現代世界の諸問題は当該地域にとどまらず、国境を越えた広がりをもっていると同時に、ひとつの学問分野では扱えない範囲に及んでいます。
こうした現実において、本研究科は、以下の方法を用いて、問題解決に迫るものです。
後期博士課程では、所定の単位を修得し、博士論文の審査を経て、国際関係学について、研究者として自立して研究活動を行い、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を有すると認められた学生に博士(国際関係学)の学位を授与します。
こうした現実において、本研究科は、以下の方法を用いて、問題解決に迫るものです。
- 歴史的文脈を踏まえ、研究に必要な言語を利用する。
- 国際的あるいは全地球的視野に立つ。
- 既存の学問研究の成果を学びつつ、従来の細分化された学問のあり方を超えるような学際的・領域横断的な視点と方法を模索する。
後期博士課程では、所定の単位を修得し、博士論文の審査を経て、国際関係学について、研究者として自立して研究活動を行い、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を有すると認められた学生に博士(国際関係学)の学位を授与します。
論文審査手続き および 論文審査基準
文学研究科(修士論文)
論文審査手続き
(提出資格)
修士課程に1年以上在学し、前年度までに16単位以上修得している者。
ただし、「学士・修士5年プログラム」の者は、前年度までに10単位を修得していれば、本研究科委員会の議を経た上で、提出できるものとする。
(題目の登録)
論文の提出予定者は7月上旬までに教務課に論文題目を届出(第一次登録)、さらに10月下旬までに最終登録を行う。
(提出期限)
提出期限は1月上旬とし、その年度ごとに定める。
修士課程に1年以上在学し、前年度までに16単位以上修得している者。
ただし、「学士・修士5年プログラム」の者は、前年度までに10単位を修得していれば、本研究科委員会の議を経た上で、提出できるものとする。
(題目の登録)
論文の提出予定者は7月上旬までに教務課に論文題目を届出(第一次登録)、さらに10月下旬までに最終登録を行う。
(提出期限)
提出期限は1月上旬とし、その年度ごとに定める。
(論文の審査)
論文の審査は専任の大学院担当教員が、主査1名・副査1名以上で行う。
論文の審査は専任の大学院担当教員が、主査1名・副査1名以上で行う。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
論文審査基準
- テーマの選択や研究方法が適切であること。
- 基本的な文献・資料調査や先行研究の精査およびデータ収集が着実に行われており、それらに基づく的確な問題提起がなされていること。
- 論旨が明確かつ論理的で、英語表現が適切であること。
- 独自の仮説分析・考察等を含む、まとまった論述であること。
- アクションリサーチ教材開発研究論文については、以下*を付して提出するものとする。
文学研究科(博士論文)
論文審査手続き
(資格審査)
博士課程1年次終了以降、所定の期間に研究計画書2部および資格審査論文(博士論文のテーマに関係し、学術誌への投稿を目指すレベル)2部を研究科に提出し、審査を受ける。
(予備審査)
資格審査合格者で、後期博士課程修了に必要な単位の修得が見込まれ、指導教員の承認を得た者は、所定の期間に博士論文の草稿2部、成績証明書・修了見込証明書各1部を研究科に提出し、審査を受ける。
(本審査)
予備審査合格者は、所定の期間(4月または10月)に題目登録を行い、博士論文4部および論文要旨4部(1,500字程度の英文およびその和訳)を提出し、論文審査と面接を受ける。本審査の合格者は最終試験にむけて、論文の最終版を作成する。
博士課程1年次終了以降、所定の期間に研究計画書2部および資格審査論文(博士論文のテーマに関係し、学術誌への投稿を目指すレベル)2部を研究科に提出し、審査を受ける。
(予備審査)
資格審査合格者で、後期博士課程修了に必要な単位の修得が見込まれ、指導教員の承認を得た者は、所定の期間に博士論文の草稿2部、成績証明書・修了見込証明書各1部を研究科に提出し、審査を受ける。
(本審査)
予備審査合格者は、所定の期間(4月または10月)に題目登録を行い、博士論文4部および論文要旨4部(1,500字程度の英文およびその和訳)を提出し、論文審査と面接を受ける。本審査の合格者は最終試験にむけて、論文の最終版を作成する。
(最終試験)
博士論文最終版3部、論文要旨3部、レポート3部(本審査において面接試験で指摘された内容について)を提出し、最終試験を受ける。
博士論文最終版3部、論文要旨3部、レポート3部(本審査において面接試験で指摘された内容について)を提出し、最終試験を受ける。
(論文の審査)
博士論文の審査のため、研究科委員会は審査委員会を組織する。
審査委員会は、専任の大学院担当教員および学外審査員を含む3名以上で構成する。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
博士論文の審査のため、研究科委員会は審査委員会を組織する。
審査委員会は、専任の大学院担当教員および学外審査員を含む3名以上で構成する。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
論文審査基準
- テーマの選択や研究方法が適切であること。
- 基本的な文献・資料調査や先行研究の精査およびデータ収集が着実に行われており、適切かつ斬新な問題提起・切り口が提示されていること。
- 論理的に一貫した構成と内容を有し、英語表現力が確かであること。
- 高い独創性や独自の知見を含み、それらが十分な学術的価値を有すること。
理学研究科(修士論文)
論文審査手続き
(提出資格)
修士課程に1年以上在学し、前年度までに専門科目について10単位以上修得した者。ただし、修士課程に1年以上在学予定で、優れた研究業績をあげた者については、研究科委員会の議を経た上で提出できるものとする。
(提出期限)
6月または1月の所定の期間に修士論文2部、修士論文概要1部、論文票1部を提出する。
(論文の審査)
審査は大学院担当教員2名以上で行う。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定される。
修士課程に1年以上在学し、前年度までに専門科目について10単位以上修得した者。ただし、修士課程に1年以上在学予定で、優れた研究業績をあげた者については、研究科委員会の議を経た上で提出できるものとする。
(提出期限)
6月または1月の所定の期間に修士論文2部、修士論文概要1部、論文票1部を提出する。
(論文の審査)
審査は大学院担当教員2名以上で行う。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定される。
論文審査基準
専攻分野における新しい知見または発展性のある結果を含むか、あるいは修学の成果を示す適切な総合報告を含む論文であること。
理学研究科(博士論文)
論文審査手続き
(提出資格)
後期博士課程に2年以上在学し、前年度までに専門科目について12単位以上修得した者。ただし後期博士課程に1年以上(当該研究科の修士課程を修了した者については、当該修士課程の在学期間を含めて3年以上)在学予定で、優れた研究業績をあげたものについては、研究科委員会の議を経た上で、提出できるものとする。
(提出期限)
6月または12月の所定の期間に博士論文3部、博士論文概要1部、論文票1部、研究業績一覧1部を提出する。
(論文の審査)
博士論文審査のため、研究科委員会は審査委員会を組織する。審査委員会は専任教員2名以上、学外の専門家1名以上を含む3名以上で構成される。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定される。
後期博士課程に2年以上在学し、前年度までに専門科目について12単位以上修得した者。ただし後期博士課程に1年以上(当該研究科の修士課程を修了した者については、当該修士課程の在学期間を含めて3年以上)在学予定で、優れた研究業績をあげたものについては、研究科委員会の議を経た上で、提出できるものとする。
(提出期限)
6月または12月の所定の期間に博士論文3部、博士論文概要1部、論文票1部、研究業績一覧1部を提出する。
(論文の審査)
博士論文審査のため、研究科委員会は審査委員会を組織する。審査委員会は専任教員2名以上、学外の専門家1名以上を含む3名以上で構成される。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定される。
論文審査基準
専攻分野における意義のある新しい知見または独創的で発展性のある結果を含む論文であり、主要部分が信頼性の高い学術誌等に出版されているか、または掲載される水準であること。
国際関係学研究科(修士論文)
論文審査手続き
(提出資格)
修士課程に1年以上在学し、前年度までに15単位以上修得した者。
(提出期限)
5月上旬または1月上旬。
(提出書類)
修士論文5部、修士論文概要(A4判で1,000字以内)5部、論文票1部。
(論文の審査)
審査は指導教員を含む大学院担当教員が主査1名・副査1名以上で行う。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
修士課程に1年以上在学し、前年度までに15単位以上修得した者。
(提出期限)
5月上旬または1月上旬。
(提出書類)
修士論文5部、修士論文概要(A4判で1,000字以内)5部、論文票1部。
(論文の審査)
審査は指導教員を含む大学院担当教員が主査1名・副査1名以上で行う。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
論文審査基準
修士論文は以下の基準に従って審査される。
- 問題提起に学術的な意味があること。
- 先行研究が十分調査検討されていること。
- 論証に一貫性があり、論理的かつ説得力があること。
- 論証のための文献・資料・手法が適切であること。
- 独自の考察を含む論文であること。
国際関係学研究科(博士論文)
論文審査手続き
(提出資格)
予備論文審査に合格した者または博士候補である者。
(提出期限)
4月下旬または10月上旬。
※「 津田塾大学学位規程」第4条第2項該当者および本学大学院後期博士課程を退学した者については提出期限は設けない。
(提出書類)
博士論文6部および学位申請書、論文目録、論文内容要旨、履歴書各1部。
(論文の審査)
博士論文の審査のため、研究科委員会は審査委員会を組織する。
審査委員会は、指導教員を含む大学院担当教員および学外審査員を含む原則として5名で構成する。
審査方法は本学学位規程により、公開による審査とする。但し、審査委員会は必要に応じて予備審査を行うことができる。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
予備論文審査に合格した者または博士候補である者。
(提出期限)
4月下旬または10月上旬。
※「 津田塾大学学位規程」第4条第2項該当者および本学大学院後期博士課程を退学した者については提出期限は設けない。
(提出書類)
博士論文6部および学位申請書、論文目録、論文内容要旨、履歴書各1部。
(論文の審査)
博士論文の審査のため、研究科委員会は審査委員会を組織する。
審査委員会は、指導教員を含む大学院担当教員および学外審査員を含む原則として5名で構成する。
審査方法は本学学位規程により、公開による審査とする。但し、審査委員会は必要に応じて予備審査を行うことができる。
(審査結果の判定)
論文の合否および評価は研究科委員会の審議を経て、大学院委員会で決定する。
論文審査基準
博士学位申請論文は以下の基準にしたがって審査される。
- 論文のテーマが明確であり、かつ学術的に高い水準のものであること。
- 先行研究に関する深い知識と理解に基づき、先行研究との関連で学位申請論文の意義が申請者自身により明確にされていること。
- 論文全体の構成が論理的で守備一貫しており、厳密であること。
- 論拠となる史資料文献が明確に示されており、十分に実証的であること。
- 内容が独創的であり、その専門領域において学問的な貢献をすることが十分に期待されること。
- 自立した研究者として研究活動を行うことのできる、あるいは高度な専門的知識を求められる業務を遂行するに十分な能力を有することが認められる高水準の論文であること。
また、学位申請論文を提出する際、それまでの研究実績として、申請者の専門に関係する学術雑誌(査読性のあるものであることが望ましい)に論文が一本以上掲載または掲載決定済みであることが、要求される。