八塚 春名 准教授

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八塚 春名 先生 八塚 春名 先生

高校生へのメッセージ

「国際協力」ときくと、途上国で貧困に苦しむ人びとへの支援をイメージする人も多いでしょう。しかしその前提として、「貧困」と一言で表されてしまう人たちの暮らしを丁寧に理解し、リアリティをもってかれらの生き方に共感してみたい、とは思いませんか?そうすることで、今までとは異なる視点から、世の中をみることができるかもしれません。 新しい世界に触れ、自ら好きなだけ探求し、どっぷりのめりこむ。そんな、ゆたかでマニアックな4年間を、津田塾大学で過ごしてください。

私の研究

わたしの専門は、生態人類学です。生態人類学とは、人と自然環境の関係性を実証的に究明しながら、人間の生活について研究する学問です。おもに、タンザニアの乾燥地と日本の山村に暮らす人々を対象にフィールドワークをおこない、自然資源利用や食文化に関する以下の3つの研究を進めています。
第1に、狩猟や採集、農耕といった、自然環境を利用した生業活動が、社会の変化によってどのように影響を受けるのか、その変化を長期的に追っています。
第2に、野生や雑草性の食用植物に注目し、その利用や流通について調べています。それらは地域限定的な食材ですが、そこに暮らす人たちにとってはなくてはならない身近なもので、アフリカの食を考えるヒントがつまっています。
第3に、日本の山村で伝統的におこなわれてきたトチ餅づくりに注目し、材料のトチノミと、そのあく抜きに利用する灰の入手方法の変化を調べています。この研究をとおして、原子力災害後の自然資源の利用という現代的な課題へも挑戦しています。
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