吉村 麻奈美 准教授

学生相談を担当しています。専門は臨床心理学で、青年期の適切な／適切でない自己表現とその支援や、発達障害の性差等について研究しています。

津田塾大学は、学生想いの教職員や先輩がたくさんいる大学だと思います。私もそのような一人でありたい、と思っています。学生さんから教えられることも、日々たくさんあります。四季を感じられるうつくしいキャンパスで、自分を見つめ、社会を見つめ、そして自分らしさを感じとりながら、一緒に成長していきませんか？

大学での教育と臨床、双方に還元していけるような研究を行うことを心がけています。もともとは臨床現場において青年期女性に対するカウンセリングの機会が多かったことから、その中で出現率の高かった自傷行為や摂食障害というものを彼女たちが抱えるに至る背景や、どのような支援を行ったらよいだろうかということについて考えてきました。そのことと、適切な自己表現（アサーション）という概念が結びつき、自己表現という枠組みから、悩める人をより理解していきたいと思うようになりました。
また、自閉スペクトラム症をはじめとする、発達障害あるいはその傾向を持った人たちは、大学においても一定数います。その方たちの性質や苦悩を理解していこうとする中で、自閉スペクトラム症における男性と女性の違いに目が向くようになりました。自閉スペクトラム症の女性が有する特徴への理解を進め、彼女たちにとってより適切な支援を探るということを、近年は研究しはじめています。