吉田 真理子 教授

学生時代は、人生の種まきの時期です。世界の様々な地域、ことば、人との出会いを大切にして、自分なりにいろいろな種をまき育てる努力をしてください。それはやがて実りを迎え、時には自分を支え励まし、自信をもって進む勇気を与えてくれると思います。

小学校の外国語（英語）活動においてストーリーテリングやドラマ的な活動を取り入れたプロジェクト重視型学習を行うことの効果について、共同研究を行っています。
また、わたしが担当する英語教育セミナーでは、10年以上前から近隣小学校と連携して、ゼミ生たちが外国語（英語）活動に学習ボランティアとして参加しています。授業に入る手前で、からだや声をつかってのwarm-upや子どもたちがクラスメイトたちと英語でやりとりができるアクティビティを考え担任と打ち合わせをし、実際の授業では子どもたち一人ひとりの英語でのコミュニケーション力に寄り添い、どのような声がけやサポートによって子どもたちが外国語としての英語や文化に親しむきっかけとなっていくかを、フィールドワークを通して考えています。
津田塾大学では2000年に、世界的英語使用の広まりのなかで、本学学部生・大学院生を主体とした自主フォーラム「小学生英語のひろば」が立ち上がり、現在に至るまでキャンパス内外において小学生・中学生を対象とした様々な英語プログラムを提供しています。その活動の一環としてのキャンパス内プログラム「夏休み子ども英語プログラム—津田塾生とつくる英語劇」は2006年から毎夏開催されている一週間のプログラムですが、参加する小学校高学年の子どもたちや中学生が、英語の物語を手に取り読んでみるきっかけとなるような題材選びとオリジナルの台本作り、英語で表現する力につながっていくアクティビティの研究・開発を、自主フォーラムに参加する学生スタッフたちとともに行っています。