都田 青子 教授

相対性理論の提唱者でもある著名な理論物理学者のA.アインシュタインは次のように述べています：
「成功者になろうとするのではなく、価値ある人間になることだ」と。
大学での４年間、多くの学びをとおして自分の強みや弱みを把握し、価値あるonly oneの花を咲かせられるよう、頑張って下さい。

ことばは絶えず動いており、間断なく変化し続けるものです。ことばの変化をくわしくみてみると、ことばには変化を受けやすい面と、変化を受けにくい面があります。たとえば、音変化の場合、当然のことながら、調音上や聴覚上のさまざまな制約が関わっており、このようないわば「人間」としての制約や限界は言語の普遍的な面とそうでない面を知る上で重要です。しかし、すべての音変化や音現象が このような調音上あるいは聴覚上の制約だけで説明ができる訳ではもちろんありません。私の研究は、さまざまな言語の通時的および共時的音変化や音現象を通して、人間の言語能力の本質を解明しようとすることが大きな目標となっています。
具体的には：

1. 普遍的に人間にはどういった言語能力がそなわっているのだろうか？
2. 言語ごとの特徴（変異性）はどうして現れるのだろうか？
3. ことばを「習い」はじめた子どもたちが有している「知識」とはどういったものなのだろうか？（幼児発話にみられる「類似性」と「個別性」をどのように説明したらよいのだろうか？）

といった問いに対する答えを見出そうとしています。
最近は、母語習得で得られた知見を外国語学習にも応用しています。たとえば、英語学習者の発音を向上させるためにはどうしたらよいのか、といったことについても研究をしています。