Rosa W. S. Suen 講師

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高校生へのメッセージ

コミュニケーションを取る方法として話すのはもちろんですが、われわれ現代人は日常生活において書く文章でコミュニケーションを取る頻度がもはや会話をする機会より多くなっています。そこで、英語学習に興味がある受験生の皆様には是非英会話力だけではなく、ご自分の文章力も磨くように力を入れてほしいと思います。私の授業では英語で会話するときに使う表現と文章を書く時に使う表現の違いについて学ぶことができます。大学卒業まで話し言葉と書き言葉両方で適切にコミュニケーションを取れるようになりたい人は大歓迎です。

私の研究

専門は応用言語学(Applied Linguistics)です。近年は、応用言語学の子分野である第二言語(L2)ライティングの研究に力を入れています。この子分野は、アカデミックな目的、あるいは仕事上にL2ライティングスキルを必要としている学習者にそれらのスキルを教えるための効果的な指導方法の開発を言語学、心理学と教育学に纏わる知識を応用して研究する分野です。この子分野における過去50年間の研究の多くは大学生のライティング学習にフォーカスしてきました。その理由の一つとして挙げられるのは、大学生は必要不可欠なアカデミック・ライティグの執筆サポートを十分に受けられていないという現状です。これに関して、ジャンル別に作文目的に沿う書き方で書くために最も必要な英作文執筆スキルは作文内容の首尾一貫性(coherence)の習得です。なぜならば、首尾一貫している作文内容は順序よく、かつ論理的に構成されているため、読み手からすると理解しやすいからです。しかし、このスキルは授業で教える教員が少ない上に、英語で順序よく、論理的に書くためには作文ジャンルによって書き方が変わってくるという事実を理解している学生も少ないです。よって、外国語として英語を学習している大学生は英語で書く場合よく作文の構成に悩まされています。この現状を打破すべく、私はcoherenceを持つ英語で書かれた論文の執筆指導に特化したプログラムを自ら開発し、近年の研究ではその教育効果を日本人大学3年生の学習前、学習中と学習後のデータ分析によって検証しています。
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