2018年度「津田梅子賞」受賞者

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本学創立110周年を記念し創設した「津田梅子賞」は、今年9年目を迎え、 全国からご推薦をいただきました。
選考の結果、今年度の受賞者は次の方に決定いたしました。

林 陽子氏(弁護士)

明治維新後、日本の近代化に最も貢献した女性である津田梅子先生の名前を冠した賞をいただけることを大変光栄に思います。
私は今年の12月でこれまで11年間務めた国連女性差別撤廃委員会委員の任期を終えます。この賞をいただいたことは、天国から津田梅子先生が「もっとがんばれ」と叱咤激励をしてくださっているのだと思います。受賞を励みに、これからも女性の人権を護るための仕事を続けてまいりたいと思います。本日はありがとうございました。

経歴

1979年早稲田大学法学部卒業。1983年弁護士登録。林氏は弁護士として、雇用における女性差別や婚外子差別裁判等に携わると共に、NGOや女性団体での活動を通じて外国人女性のシェルターや性的暴力被害者支援を行うなど、一貫して女性の人権の実現を目的とする活動を行ってきた。同時にジェンダーや女性にまつわる課題に関する専門的知見を活かして、第4回国連世界女性会議(北京)日本政府代表団顧問(1995年)、内閣府男女共同参画会議「女性に対する暴力専門調査会」委員(2001-2013年)、自由人権協会事務局長(1998-2000年)、日本女性法律家協会副会長((2002-2004年)等を歴任。また早稲田大学法務研究科客員教授(2004-2009年)を務めるなど、後進の指導にも携わってきた。
その活動は国内にとどまらず2008年には国連の人権条約監視機関である、国連女性差別撤廃委員会委員に選出された。更に2015-2016年には日本人女性として初の同委員会委員長に就任し、女性差別撤廃条約の実施推進等を通じ、先駆的な役割を果たした。
日本及び世界のジェンダーをとりまく課題に対する林氏のめざましい貢献が認められ、2018年にはカナダG7サミットを前に、カナダ政府委嘱によるジェンダー平等諮問委員会メンバーに選出され、さらには英国のシンクタンクapoliticalが選んだ「ジェンダー平等政策に最も影響を与えた世界の100人」にも日本からただ一人選出された。
日本を代表する女性法曹として、日本と世界のジェンダー平等や、女性のエンパワメント実現のためにめざましい活動を続けてきた林氏は、国際社会での活躍を目指す女性たちにとって貴重なロールモデルであり、津田梅子賞にふさわしい人物であるといえる。

2018年度津田梅子賞贈賞式

2018年10月7日(日)、津田梅子記念会&ホームカミングデーの中で津田梅子賞の贈賞式が行われました。

受賞者・林陽子氏によるスピーチ
選考委員会と林氏
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