2010年度「津田梅子賞」受賞者

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森山 眞弓氏

津田梅子先生のお名前を冠した賞の第一号を頂き、まことに光栄の至りです。私が津田で過ごした戦争末期、終戦直後に、社会が変わっても全く変わることのなかった先生方の女子教育にかける情熱を思い出し、頭が下ります。私も女性の前に開けた狭い道を少しでも広げることができたとすれば嬉しく、今後もこの賞に恥じないようにがんばりたいと思います。

経歴

上級職員女性第1号として労働省に入省し、女性官僚の草分け的存在としてキャリアを築く。また、婦人少年局長時代には男女雇用機会均等法の草案にも尽力。退官後は参議院議員として3回、衆議院議員として4回、29年間国会議員を務め、この間に環境庁長官、官房長官(女性初)、文部大臣(女性初)、法務大臣を歴任。昨年政界を引退するまで、多大な功績を残した。

有森 裕子氏

この度はこのような素敵な賞をいただき、驚きと共に心より感謝申し上げます。改めて色々な方面から私自身を支え、応援してきてくださった多くの皆様と共にこの受賞をよろこびたいと思います。受賞に甘んじることなく、これからも継続して“できる事を本気で”活動に取り組みたいと思います。
※有森氏は予定されていたマラソンイベント参加のため、所属事務所 株式会社ライツ 代表取締役社長 川口博輝氏が代理としてご出席されました。

経歴

日本女子マラソン選手として初めて2度のオリンピック(1992年バルセロナ・ 1996年アトランタ)を経験し、2大会連続メダルを獲得したことにより、日本に於けるアスリートとしての社会的地位と影響力が認知される。以来、国内の多数のスポーツイベントや講演会を通じて女性や子どもたちのためのスポーツ振興に貢献。
 オリンピック後の1996年には、地雷廃絶と被災者救済のために開催される「第1回アンコールワット国際ハーフマラソン」に参加、その後、その意思を引き継ぐべく1998年NPO/ハート・オブ・ゴールド(HG)を設立、その代表に就任。国際ロードレース協会(AIMS)認定のチャリティーマラソン大会 の運営をサポートすることから社会的活動を始めた。
 2002年には、国連人口基金(UNFPA)親善大使に就任。毎年、アジア・アフリカの開発途上国を訪問し、これらの訪問で見聞した事を通して女性の地位向上やジェンダーの平等、HIV/エイズ予防などの重要性を1人でも多くの人に伝えるため、講演会やマスメディアを通じた啓発活動に取り組んでいる。

ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク
(代表 越堂 静子氏)

津田塾大学創立110周年おめでとうございます。この度は、津田梅子賞を受賞させて頂きまして、大変名誉な事と、WWN一同、大きな喜びでいっぱいです。 厚く御礼申し上げます。津田梅子賞は、WWNにとって今後の活動の一層の励みとなり、来春から始める企業インタビューの折にも、受賞名をご披露させていただき、事実上の男女平等の実現をめざして努力してゆく所存です。この度は、本当にありがとうございました。

ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク(WWN)について

ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク(WWN)は、住友メーカー男女賃金差別裁判を サポートするため1995年に設立され、女性の地位向上を目的として、女性差別撤廃条約(CEDAW)に依拠した国際活動を展開している。この15年間、 国連・CEDAWやILOに向けて、データを示し男女平等実現を求めた提案を数回に渡って行い、その結果、住友電工裁判は2003年に CEDAW勧告をうけ、勝利和解している。また、2008年にはILOがWWNのレポート内容を引用し、「裁判が10年以上もかかるのは、同一価値労働同 一賃金が法に明記されていないから」と政府に「立法化」を要請した。
 現在WWNは、昨年のCEDAW勧告をうけ「暫定的特別措置(ポジティブアクション)」の実施のため、働く女性へのインタビュー調査と企業訪問を行い、政府や企業に国際基準の遵守を求める活動を行っている。

2010年度津田梅子賞贈賞式

2010年10月10日(日)、津田塾大学創立110周年記念式典の中で津田梅子賞の贈賞式が行われました。

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